港南区は横浜市の南部に位置します。旧武蔵の国と相模の国を分ける国境の道が、区を南北に貫くように通っており、この道は鎌倉へ通じる道として、古来重要な役割を果たしてきました。古くは、緑豊かな自然丘陵に囲まれた農村地域でしたが、鎌倉街道沿いに市街地が発達しました。
昭和44年に南区の一部を分区して港南区が誕生。当時の人口は約9万6千人でした。高度経済成長期には、市営地下鉄1号線(現在のブルーライン)の開通、港南台駅の開設等を経て宅地開発・市街化が進み、その後も大規模な開発が行われました。そして平成21年には、区制40周年を迎え、現在では人口約22万人の住宅都市となっています。
自然環境としては、大岡川や柏尾川の支流である平戸永谷川、馬洗川には遊歩道が整備され、市民の憩いの場となっています。また区の西部には、野庭農業専用地区が広がり、さつまいもやトマトなどの栽培を行っています。久良岐公園や下永谷市民の森など、貴重な自然が残っています。
生活環境としては、京浜急行線、JR根岸線、市営地下鉄の3つの鉄道が通り、通勤・通学の利便性が高くなっています。特に上大岡及び港南台地区は商業施設が集中し、生活に必要なものが揃っています。
このように港南区は、自然と都市機能が共存した、暮らしやすい区となっています。
また、港南区は地域活動が盛んな区です。区の中部及び南部に、それぞれ区民活動団体を母体とする区民活動支援センターのブランチが設けられています。区制40周年には、区民による多くの記念事業が実施され、この盛り上がりを受けて平成22年度にできた「明るく元気 ひまわりこうなん」という標語は、地域活動の合言葉となっています。
(出典 横浜市市民局 18区の紹介)
【参考情報】
平成25年度港南区区民意識調査集計結果
http://www.city.yokohama.lg.jp/konan/isikityosa/manzoku/isikityosa25.html