2022.07.13
ワークショップでの集合写真(「地産地消」の ”C”ポーズ)
LOCAL GOOD YOKOHAMAでは、ビジョンに掲げた「サーキュラーエコノミーplus」の活動領域の1つ「ローカル・フォー・ローカル」を、公民連携によるオープンイノベーションで取り組みを進めています。
4月20日(水)に「横浜の地産地消を考えるミートアップ」を開催しました。
オンライン開催ではありましたが、関心ある参加者との意見交換をすることができました。
そこからさらにもう一段議論を進めるために、5月23日(月)19時〜21時に「地産地消」ってなんだ?課題設定ワークショップ」を、泰生ポーチフロントにて開催しました。
あまり横浜では聞き馴染みのない方は、「え?横浜は都会だからそんなことできるの?」と思った方もいらっしゃるかもしれません。
実は横浜でも地産地消の取り組みを積極的に行っています。横浜市が定義する、地産地消とは「その土地でとれたものを、その土地で消費すること」を指しています。
といったメリットがあるといわれています。
参考)横浜市の地産地消の取組から:
https://www.city.yokohama.lg.jp/kurashi/machizukuri-kankyo/nochi/manabu/tisantisyo2.html
横浜では、「はまふぅどコンシェルジュ」の活動支援や、料理コンクール、ビジネス創出支援などの地産地消の取り組みが複数ありますが、実際には生活圏を行き来するなかだけでは、生産者と消費者の間には接点が生まれにくい現状があります。
そこで、今回実施したワークショップでは、参加者を3チームに分け、内省の時間や各チーム内で対話する機会を設けることで、「地産地消ってなんだ?」・「何をしたら地産地消を実現できるのか?」について議論を深めていきました。
ファシリテーターは、LOCAL GOOD YOKOHAMAのサポーター 高橋大さん。ファシリテーターサポートは、同サポーター 永井楓さんが行いました。
ワークショップは、ファシリテーター高橋さんの進行で進んでいきます。
参加者は、席に配布されたポストイットに、自らの地産地消への想いや、実現方法を書き上げるワーク、個々で考えてものをチーム内で1人〜3人個々での内容シェアするワーク、
自身の提案から3つ選んで、提案を絞るワーク、各テーブル内で、発表者、質問者、メモをとる人に分かれて順番に役割を回しながら対話を深めるワークを行いました。
その後、チーム内で意見を集約し、発表する時間を設けるワークショップとなりました。
それぞれの参加者にとって、内省をして自分と対話する時間や、普段関わらない人とお話する機会は、大変貴重な時間となったのではないかと思います。
みなさんが、どうやったら地産地消を実現できるのか?を必死に考えながら、ポストイットにまとめる姿が真剣そのものでした。
「知らない情報を仕入れたい。」「中央市場ですごく美味しそうなイチゴを買ったが、これって皆横浜で作られているのか知っているのか?」「中区と西区は、営業している農園がないらしい!あれば知りたいし広めて行けたらいいと思う。」
など、素敵な意見や提案があがりました。
また、あるチームでは、「THUBAKI食堂さんの支店をつくって、地産地消との接点(場所)を増やす。100店舗希望!18区はまず開店したい(笑)」という声や、「地産地消をしたい方に情報を流してあげたい。売れ残っている野菜などを使用して、フードロスを防いでいきたい。商店街や地元のものを売っているお店で消費する。」という声も散見されました。
これらのワークを経て、それぞれのチームで集約していただいた結果はこちらです。
まずは1チームめ、タイトルは「新吉田新田」!
「この吉田新田で食べ物を作る。キノコの菌種、お花なども。後継者不足も解決し、生産者と消費者が繋がる新田を作りたい。農家さんとのコミュニティ形成もなども可能にし、作ったものは近くで売ったりする。市民と生産者とコミュニケーションをして、「神奈川県産」ですというブランディングをしていくのが理想。」とのことでした。
直売所の話も登場し、都市計画の話まで話題となりました!!
続いて、2チームめ。
地産地消の商品を買える場所を、いかに子どもの居場所にできるか?ということや、まずは、ハマ◯◯みたいな場所でとにかく地産地消のものを買ってみること。SNSでも「今日の中央卸売市場で売ってるよ!」というような情報を一元化して、発信するなどができるのではないか?という意見。
「大学の学食でそういう地産地消の食材を使ったり、地産地消マルシェの開催や、最近は少なくなってしまったが市民農園で自分で作るなども実現方法としてあり得るのではないか」とご提案がありました。
最後に、3チームめ。
こちらのチームでは、「横浜の地産地消に何があるかまずは知りましょう!」とのことで、
「野菜だけではなく、地産地消は、木材、お花、エネルギーなど食べ物以外にもいろいろある。ひょっとしたら人もあり得るかもしれない。地元の工務店もそう。」との気づきをいただきました。
これらをひっくるめて、地産地消を考えることで、新しく知ることもある。地元の小売店で買ったり、それを心がけること。地産地消のものが、どこで買えるかをSNSで知ったりするのも大事。普段継続して買うのは難しくても何かしたい方は、農家さんに手伝いに行って作物を作る活動に携わったりするなど、様々な意見を発表がありました。
ワークショップの終盤には、LOCAL GOOD YOKOHAMAの小林野渉さんと、株式会社Woo-By.Style 代表取締役の野村美由紀さん、NPO法人 横浜コミュニティデザイン・ラボ代表理事の杉浦裕樹さんからのご挨拶がありました。
地産地消の事業化について、これからの活動についてお話がありました。また、ローカルグッドスクールとしてのビジネススクールの開催を予定しており、近日情報がリリースされるとのことでした。
普段生活をしているとなかなか「地産地消」に接することは難しいかもしれません。私自身も大手スーパーや大型チェーン店の利用が多く、地産地消を意識することは少なかったです。
しかし、今回このプロジェクトやワークショップに携わることで、地産地消が思っているよりも身近であること、都会だと思われがちな横浜でも地産地消が推進されている動きを知ることができました。
今回参加してくださった参加者も仰っていましたが、地産地消は「食べ物」だけに限りません。木材やお花など、様々なものがその対象になり得ます。
ぜひ「地産地消」=「食べ物」の意識のみにとどまらず、木材やお花など色々と地産地消にも種類があることを忘れずに。横浜に還元・貢献が出来るように考えていきたいですね。
また、LOCAL GOOD YOKOHAMAでは、サポーターを大大大募集しています!!!
ライター業務はもちろんのこと、こちらのワークショップもサポーターがファシリテーターを行い、開催いたしました。ぜひ、みなさんのご協力をお待ちしております。
神奈川県横浜生まれ。明治学院大学社会部社会学科2018年卒。慶應義塾大学大学院システムデザイン・マネジメント研究科修士課程2021年卒。現在は、同大学院研究員として、地域資源利活用に関する研究を埼玉県飯能市で行う傍ら、フリーランスとして分析業務などを務め、テーマパークでの接客仕事、コミュニティFM渋谷のラジオでのボランティア活動も務める。プロジェクトマネジメント・地域・コミュニケーション・エンタメに興味があり、現在は埼玉県飯能市で地域資源の利活用を楽しく学ぶ「地方想生アイディア発想ゲーム」の開発・展開を行っているが、地元横浜にも貢献をしたいと思い、LGYサポーターに参加を決めた。趣味は散歩・工作・手芸・お菓子作り。