2022.03.20
本日、3月20日は「国際幸福デー」( International Day of Happiness) です。
2012年の国連総会で決議され、2013年より世界各国で記念されるようになりました。国際幸福デーは、幸福が世界中の人々の共通目標かつ願いであることを認め、公共政策に反映されて然るべきものとして制定されました。
また、すべての人の幸福とウェルビーイングを推進するため、貧困のない、公平で持続可能な循環型経済成長の必要性についても訴える、「幸福とは何か」について考える日です。
国際幸福デーは、1970年代初頭から、幸福を国政の主軸に据えるブータン王国の国民総幸福(GNH)政策が注目されるブータンによって提唱されました。東日本大震災のあった2011年11月にブータン国王夫婦が来日した際、国王が国会で日本に連帯し励ます演説が記憶に残っています。
国連は世界各国の幸福度のランキングが示された「World Happiness Report 2022」を3月18日に発表しました。日本は前年から2つ順位を上げ54位。首位は5年連続でフィンランドです。
フィンランドのヘルシンキに拠点を置くアアルト大学の調査では、国のランキングの高さについて「文化はあまり関係がなく、その国の制度がいかに国民を大切にしているかということの方が重要だ」としています。どのようなケアがされているかは、人々の生活満足度に現れます。
フィンランドでは、「他人を信頼できることは不安を減らし、他人から信頼されることは新しいアイデアに挑戦するときや飛躍するときの支え」とされ、市民間の信頼が、幸福度ランキングの順位を支えているとされます。また、都市にある緑地や自然へのアクセスのしやすさ、信頼できる環境は人々のストレスを軽減し、身体活動を促進し、幸福度につながっています。
コロナ禍でも「他者との連帯感、仲間意識、つながり」が、幸福度に大きなプラスの影響を与えたフィンランド。民主主義と制度設計ががよく機能し、汚職が少なく、人々の間の信頼が高いことは、ウクライナ侵攻を進めているフィンランドの隣国ロシアとのギャップが目立ちます。日本は調査項目のうち、「自由度」と「寛容さ」が上位10カ国と比べて低いことがわかっています。
2020年度から横浜の市民や企業、大学、行政が連携する共創のプラットフォーム「#おたがいハマ」は新型コロナウイルス感染症に向き合う地域社会に対して参加型で取り組むアクションです。
地域に根差した絆をつくり新しい未来を切りひらこうとする横浜市民のオンライン上のコミュニティ「#おたがいハマ コミュニティ」 への参加や、市民が主体となったオープンイノベーションの拠点「リビングラボ」への活動から、横浜のウェルビーイングを思考し、実践しています。
2021年12月には、LOCAL GOOD YOKOHAMAは、横浜市と公民連携で循環型経済を推進し市民のウェルビーイングの向上を目指す協定を締結。市民のウェルビーイングの向上に寄与する活動がますます加速しています。
昨年度に開催したCircular Economy Plus Schoolでは、NPO法人横浜コミュニティデザイン・ラボが運営する「横浜市ことぶき協働スペース」と協力のもと、横浜市中区寿町を舞台に、まちの歴史や文化を紐解きながら、これからのウェルビーイングを探りました。
LOCAL GOOD YOKOHAMAは、まちでコトをつくりたい、人とつながりたい、課題を解決したいと考えている市民のみなさんのICTプラットフォームコミュニティ。みんなが情報やコミュニケーションでつながり、人が集まることで何かがはじまる場をつくり、コミュニティや活動がこれからも続くキッカケをデザインします。まちの課題や問いに対して「自分ごと」として新たな一歩を踏み出し、まちの未来をより良くするアクションを 「LOCAL GOOD」と名づけました。 さまざまな地域課題に向き合う「ローカルグッドプレイヤー」とともに、共に考え、語り、取材をすることは、新たな視点や経験を得る貴重な体験です。取組を知り、現場でつながることは、おたがいの働く、学ぶ、暮らすを変えてゆくためのアイデアやアクションを生むためのイノベーションのヒントになります。地域のプレイヤーが悩み、チャレンジする現場に足を運び、声に耳を傾け、みなさんの得意や関心に併せた役割を見つけてください。自らを知る、変えるチャンスを提供します。誰もが参加して応援できるローカルグッドサポーターが、はじまっています。 https://yokohama.localgood.jp/about/ LOCAL GOOD YOKOHAMA 編集部へのお問い合わせやご意見、取材希望や情報提供はこちらにお願いいたします。 localgood@yokohamalab.jp