栄区

栄区のある地域の歴史は古く、特に鎌倉時代には幕府の軍事政策上、重要な役割を果たしていたと推測され、現在も数多くの史跡が残されています。
明治・大正時代までは平地のほとんどが田畑で山裾や谷戸に集落がある程度でした。
昭和14年に鎌倉郡から横浜市へ編入され戸塚区となり、昭和24年に本郷出張所が設置されました。
昭和13年、小菅ケ谷に第一海軍燃料廠が設置されると、付近に軍関連施設が次々に設けられました。また、軍用道路として原宿六浦線(現在の環状4号線)が開通し、柏尾川沿いに大規模な工場の進出が相次ぎました。
戦後、軍の施設の大部分はアメリカ軍に接収され、地域の発展の大きな障害となりましたが、昭和40年から接収解除・払い下げが実現し、公共施設、学校、中高層住宅などに生まれ変わるとともに、昭和48年に本郷台駅が開設され、現在の街並みが形成されました。

また、丘陵部では、昭和30年代後半から50年代前半にかけて大規模な宅地開発が行なわれ、谷戸が連なる里山は戸建てを中心とした住宅街に大きく変貌しました。
こうした大規模開発により人口が急増したことから、昭和61年11月3日、戸塚区からの分区によって、栄区が誕生しました。

■豊かな自然
栄区は、横浜市の南部に位置し、緑被率(区の面積に対する緑地の割合)は41.8%と高く(平成21年度調査、市第二位)、特に、区東部には大規模で良好な自然が残り、市の緑の7大拠点のひとつとなっています。また、区を東西に流れるいたち川は、自然環境に配慮した河川改修が行われ、区民の憩いの場となっています。
■活発な地域活動
公園等の清掃や環境保全、防犯・防災や交通安全、介護予防や高齢者・障害者支援、子育て支援など様々な分野で、地域や関係団体と協働した活動が活発に行われています。
■少子・高齢化
栄区の高齢化率(65歳以上の老年人口の割合)は24.9%(平成24年3月現在)と市で最も高く、高齢化が進んでいます。一方で合計特殊出生率は1.26(平成22年)と市で6番目に低く、少子化が進んでいます。少子高齢化に対して、高齢者や子育てを行う家庭を、地域社会全体で支えあっていく仕組みづくりを進め、誰にとっても住みやすいまちづくりをめざしています。
■道路・交通
栄区の都市計画道路整備率は40.7%(自動車専用道路を除く・平成24年3月末現在、18区中最下位)となっており、環状4号線の早期拡幅整備のほか、骨格的な道路網の整備が急務です。

(出典 横浜市市民局 18区の紹介

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