2016.12.12
金沢地区センター(横浜市金沢区泥亀2)で12月10日、「スパイス体験講座」が開かれました。講座は、第50回アジア開発銀行年次総会横浜開催に向けて金沢区が主催しました。
前半に講師のメタ・パラッツさんがスパイスに関する基本的な知識や効用について説明し、後半に参加者はバラッツさんから教わった配合の目安を参考にしながら、4種のスパイスをブレンドしたオリジナルスパイスを作りました。バラッツさんはインド人と日本人のハーフで、オリジナルブレンドのスパイスやカレーパックを販売しているアナン株式会社でスパイスの新商品開発や新規事業を担当しています。
バラッツさんは鎌倉で育ち、高校の3年間をインドで過ごしました。インドにいる間スパイスについて学び、現在はスパイスに関する講座で講演をしたり、スパイスを使った料理の移動販売などを行ったりしています。
講座では、最初にスパイスとハーブの違いや、スパイスの中には辛いものだけでなく甘いものや刺激的なものなど様々な種類があることが説明されました。
その後、具体的なスパイスの例としてフェネグリーク、マスタード、カロンジ、フェンネル、クミン、ターメリック、コリアンダー、レッドペッパーがもつ効用についてレクチャーがありました。例えば、ターメリックはインド料理のおよそ9割に使われるインドで最もポピュラーなスパイスで、体を温め血流を改善し、がんの予防や老化防止の効果もあります。
インド料理では、医食同源として、多くのスパイスが使われます。それぞれのスパイスは整腸作用や消化作用などの効能があります。
今回参加者がブレンドしたのは、クミン、ターメリック、コリアンダー、レッドペッパーの4種類。これらのスパイスはカレーを作るときに使われる最も基本的なスパイスで、クミンは味、ターメリックは色、レッドペッパーは辛味、コリアンダーは味の元になります。
参加者はバラッツさんから目安となる分量を聞いた後、好みに合わせてオリジナルの配合で約20食分のカレースパイスを作り、持ち帰りました。イベント後バラッツさんは「最初はみなさん緊張しているようだったが、時間がたつと参加者の顔が明るくなっていくのが分かってよかった。スパイスはとてもいい脇役なので、スパイスの効用を知っていつもの食事のプラス一品につなげてもらえれば」と話しました。
「第50回アジア開発銀行年次総会」は、「ともにひらく、アジアの未来」をコンセプトに2017年5月4日~7日に、アジア各国の財務大臣、中央銀行総裁、金融機関関係者、NGOなどが参加して、パシフィコ横浜などで開催される国際会議です。アジア開発銀行(ADB:Asian Development Bank)は、アジア・太平洋地域における経済成長及び経済協力を助長し、開発途上加盟国・地域の経済発展に貢献することを目的とした国際開発金融機関です。日本はアメリカと並ぶ第1位の出資国です。
来年の開催に向けて、横浜市内18区で関連イベントが開催されています。
会議概要
●日程 2017年(平成29年)5月4日(木)~7日(日)
●会場 パシフィコ横浜及び周辺ホテル
●参加者 約3,000~5,000人(各国財務大臣、中央銀行総裁、民間金融機関関係者、NGO、報道機関関係者 など)
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