2016.10.31
戸塚区総合庁舎内のさくらプラザホールで10月19日、「アジア音楽と舞踏の旅」が開催されました。この企画は、「第50回アジア開発銀行年次総会戸塚区連携事業コンサート」として戸塚区が主催。コンサートでは中国、韓国、インド、インドネシア、フィリピンの伝統楽器や、伝統舞踊が披露されました。
中国は、沈琳(シェンリン)さんが中国の伝統的な弦楽器二胡を演奏しました。沈琳さんは2005年に来日し、現在は横浜を拠点に二胡の演奏家と講師として活動しています。今回のコンサートでは中国の伝統音楽の他に、童謡「朧月夜」やジャズの「someday my prince will come」も演奏され、観客は美しく、どこか妖艶な音色を楽しみました。
韓国は、柳美羅(エ・ミヨ)さんによる韓国舞踊と李星備(イ・ソンジュン)さんによる韓国の横笛・テグムの演奏が行われました。柳さんは韓国重要無形文化財第92号「太平舞」の伝授者です。2001年に日本と韓国の架け橋となるために来日し、横浜に韓国舞踏教室を開いています。李さんはテオルム民族歌舞楽団団長で、これまで日本国内で100回以上の公演を行ってきました。今回のイベントでは、韓国舞踏とテグムのしっとりとした雰囲気が会場を包みこみました。
インドは、国分あきこさんがインドの弦楽器・シタール、立岩潤三さんがインドの打楽器・タブラを演奏しました。国分さんは2000年にシタールと出会い、2010年からインドの古典声楽を学んでいます。立岩さんは中近東〜インド等の打楽器でその国の古典音楽の演奏を行いながら、ロックやジャズ等幅広い音楽にアプローチし、その可能性を探っています。今回のイベントは約25分間通して一曲を演奏し、不思議な音色に瞑想にふける観客も多くいました
インドネシアは、川村亘平斎さんをリーダーに、その他に濱元智行さん、伊藤裕里子さんがインドネシアの打楽器ガムランの演奏を行い、安谷絵里さんが情緒豊かにバリ舞踏を演舞しました。川村さんは先日、港北区の横浜アリーナで行われた「第50回アジア開発銀行年次総会横浜開催関連事業」の一つ「2016 パパと遊ぼうー絵本と工作のワンダーランドー」でも影絵師としてパフォーマンスしました。川村さんは、今回のイベントではガムラン奏者として参加。安谷さんの迫力あるバリ舞踏に合わせて演奏し、会場には異国の雰囲気が広がりました。
フィリピンは、フィリピン民族舞踏団「インラヨグ・フィリピンス」がフィリピン舞踏を披露しました。「インラヨグ・フィリピンス」は、フィリピンと世界の国々との文化交流促進を目指し、2010年に在日フィリピン女性たちが中心となって東京で結成された団体です。楽しく激しいフィリピン舞踏に会場は盛り上がりました。また、最後には観客から数名がステージに上がり、メンバーと一緒にバンブーダンスを楽しみました。
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日本からは講談師の神田山緑さんが司会者として登場し、巧みな話術で観客から笑いを取りながら、イベント全体を盛り上げました。
コンサート終了後、川村亘平斎さんは「平日のお昼にこんなにもたくさんの方に集まっていただき、とても楽しく演奏することができました」と振り返りました。また、立岩潤三さんは「普段これだけ様々な国の音楽を一度に聴く機会はあまりないので、舞台袖から他の方の演奏を楽しく聴いていました。またこのような機会があれば、次もぜひ参加したいです」と話しました。
アジア開発銀行は、アジア・太平洋地域における経済成長と経済協力を促進することを目的とした国際開発金融機関です。横浜市では、「ともにひらく、アジアの未来」をコンセプトに、開催に向けた準備を進めています。2017年5月4日~7日にパシフィコ横浜などで開催される国際会議「第50回アジア開発銀行年次総会」は、「ともにひらく、アジアの未来」をコンセプトにアジア各国の財務大臣、中央銀行総裁、金融機関関係者、NGOなどが参加し、アジア・太平洋地域における経済成長及び経済協力や、開発途上加盟国・地域の経済発展について検討します。
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