2016.11.24
戸部公園や西前小学校前などの会場で11月6日、「第41回西区民まつり」が開催されました。
当日は飲食店や体験工作など110のブースが出店し、ステージでは17の団体が歌や踊りを披露しました。また、宮内保育園児たちの歌とダンスに合わせて「マリノスケ」や「にしまろちゃん」など、横浜ゆかりのゆるキャラが登場し、会場を盛り上げました。今年は「横浜音祭り2016」「第50回アジア開発銀行年次総会」と連携して実施されました。
アジア関連の企画としては、ステージイベントで、内モンゴル出身の馬頭琴奏者セーンジャーさんが出演しました。馬頭琴はモンゴルの伝統的な弦楽器で、楽器の棹の先端部分が馬の頭の形をしているのが特徴です。通常は室内で使用される楽器ですが、今回の演奏は室外ステージで行われました。
セーンジャーさんは、内モンゴル出身で大東文化大学大学院に留学した後、2005年に「スーホと白い馬」映画主演、音楽監督を自ら行い、映画は文部科学省選定作品に選定されました。2013年には、母国から内モンゴル国際文化交流宣伝大使に任命されています。「徹子の部屋」など多数のテレビ番組に出演したことがある日本を代表する馬頭琴奏者です。セーンジャーさんにとって西区は、10年ほど前にモンゴル料理を食べによく通った思い出の場所だそうです。今回のステージでは、3曲のオリジナルを含む計5曲を演奏しました。
セーンジャーさんのオリジナル曲「スーホの白い馬」は、少年スーホと白い馬の絆と、馬頭琴ができるまでを描いたモンゴルの民話で、小学校の国語の教科書にも載っています。「スーホの白い馬」をイメージして作られたこの曲は、人間と動物の繋がりを表現したどこか切なさを感じさせる曲になりました。会場の人々は、普段聴きなれない馬頭琴の音色を楽しみました。
演奏終了後、セーンジャーさんは、「今日は室外での演奏になりましたが、お客さんが馬頭琴の音色に静かに耳を傾けてくれたおかげで楽しむことができました」とコメントしました。
その他にも、タイやミャンマー、インドで支援活動を行っている「地球市民ACT かながわTPAK」もブースを構えました。「地球市民ACT かながわTPAK」はタイの山岳少数民族への健康改善支援や教育環境の整備、インドのアウトカーストの村の女性を対象にした自立支援などを行っている団体です。今回のイベントでは、タイの少数民族の女性が手作りした民芸品や、ストリートチルドレンが作った小物を販売しました。
「第50回アジア開発銀行年次総会」は、「ともにひらく、アジアの未来」をコンセプトに2017年5月4日~7日に、アジア各国の財務大臣、中央銀行総裁、金融機関関係者、NGOなどが参加して、パシフィコ横浜などで開催される国際会議です。来年の開催に向けて、横浜市内18区で関連イベントが開催されています。
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