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若者の力で横浜のシビックプライドを発信 「YOKOHAMA YOUTH Ups! 2016-2017」がキックオフ!

情報科学専門学校(横浜市神奈川区鶴屋町2-17)で10月15日、「YOKOHAMA YOUTH Ups! 2016-2017」のキックオフが開催されました。

「YOKOHAMA YOUTH Ups! 2016-2017」は、若者が横浜の現状をさまざまなデータに基づいて知り、横浜の魅力の発信や課題の解決をしていくための仕組みや仕掛けを考えていくきっかけをつくるためのプロジェクトです。

学術関係者、企業、NPOセクター、行政などの多様な主体と連携しながら、同じ思いを持つ仲間と出会う、勉強会や、アイデアソン・ハッカソンなどを開催していきます。新たな技術や現場での知見と、若者の柔軟な発想や新鮮な感性とをつないでいくことで、地域が抱える様々な課題の解決や都市の魅力向上のためのアイデアやアプリを考えていきます。

今回のイベントは、10月から3月までの半年間に渡るプログラムのキックオフという位置付けで、行政、企業、NPO、大学などの合計16団体が集まり、各団体の地域課題解決に向けた取組における気付きの紹介と、今年度のYOKOHAMA YOUTH Ups! への期待が共有されました。

オープンデータの推進のために若者の力を:横浜市より

IMG_0859イベント冒頭では横浜市より、協働・共創の必要性とYOKOHAMA YOUTH Ups! への期待が示されました。超高齢化や人口減少による税収の減少が見込まれる中、これまでの行政単体で行われる公共の在り方には限界が訪れつつあります。そのため、今後社会を持続的なものにしていくためには、様々な主体がそれぞれの持つ資源を共有し課題解決に向けて取り組んでいく、協働・共創の動きが求められています。とりわけ、次世代を担っていく若い世代の参画を促し、チャレンジ精神を持って積極的に地域に関わっていく若者を育てていくことは必要不可欠です。横浜市は協働・共創を推進するためのアプローチの一つとして、行政が保有するデータを公開し民間での地域課題を解決するようなビジネス創出を促す、オープンデータの取り組みを推進してきました。YOKOHAMA YOUTH Ups! を通じて、学生たちがデータ活用による地域課題の解決に挑戦していくことで、未来の横浜のために活動する熱意ある若者に育っていくことが期待されます。

地域を魅力的にしていくために:企業より

IMG_0872企業からは、地域と向き合う各企業の次世代のまちづくりに向けた取組みの紹介と、そこから得られた示唆が共有されました。不動産情報サイト「SUUMO≪スーモ≫」や旅行情報サービス「じゃらん」を通じて地域と向き合う株式会社リクルートコミュニケーションズは、これまでの取り組みの中から見えてきた気付きとして、地域に住み続けたいと思う人とそう思わない人との間には受け取っている地域についての情報量の差があると分析。「シビックプライド」を育む観点では、まちに関する魅力的な情報をどのように行き渡らせるかが重要である点が示されました。また、富士通株式会社からは横浜で進みつつある「リビングラボ」について、アクセンチュア株式会社からは地域課題解決プラットフォーム「LOCAL GOOD YOKOHAMA」についての紹介があった他、地域密着のアプリ開発を手がけるタイムカプセル株式会社からは、これまで横浜Fマリノスと連携して実施した小学生によるアイデアソン・ハッカソンの事例が紹介される等、データの見える化・発信の必要性と、若い世代との連携に向けての意欲が語られました。

支援活動の現場に必要なデータの可視化:市民団体より

IMG_1027_edited域課題に直接取り組むNPOや中間支援団体からは、「子育て」「子供」「教育」「高齢者・障碍者」「女性」「国際交流」各テーマを代表する形で、NPO法人びーのびーの、公益財団法人 よこはまユース、一般社団法人 横浜すぱいす、NPO法人 五つのパン、公益財団法人 横浜市男女共同参画推進協会、公益財団法人 横浜市国際交流協会の6つの団体が登壇。これまでに様々な主体との協働によって実現した取り組みの事例が紹介された他、「こんなデータがあったら良いのに」と今後の情報公開とデータの可視化への期待が寄せられました。また、一般社団法人 横浜すぱいすのスピーチでは、アクセンチュア株式会社・情報科学専門学校と連携して行った飯島小におけるロボティクス教育プログラムでの学生たちの活躍が紹介され、実際にプログラムに携わった学生たちも一緒に登壇し、今後の取り組み推進への熱意を話しました。

IMG_1189教育機関・研究機関として、地域のために出来ること:大学より

大学等の教育機関からは、横浜市立大学、横浜国立大学、横浜商科大学、情報科学専門学校、成蹊大学、東京大学が登壇しました。研究機関と教育機関の2側面を持つ大学からは、YOKOHAMA YOUTH Ups!に学生が参加する価値としては、地域のポテンシャルの学術的な把握、学生の課題解決能力向上、実効性のある提案が生まれる可能性が挙げられました。大学によっては地域の政策コンペティションを必修科目と位置付けており、将来を担う若者の教育に向けてYOKOHAMA YOUTH Ups!のみならず、今後一層地域との密に連携していくことの重要性が示唆されました。

今後のYOKOHAMA YOUTH Ups!の流れ

今後半年間に渡って各大学等における調査・研究と、アイデアソン・ハッカソンといったイベントが開催され、2017年3月には最終発表が行われる予定です。キックオフイベントに続いて、11月12日(土)にはシェアスペース「さくらWORKS<関内>」を開放し、学生や市民が横浜の課題解決や魅力発信の仕組みを考えたり、チームビルディングをするための時間が設けられます。詳細は以下の通り

日時:11月12日(土) 13:00〜18:00
場所:さくらWORKS<関内>(横浜市中区相生町3-61 2F)

お問合わせ・参加申込:info@yokohamalab.jp
※参加申し込みは上記メールアドレスまで、名前・学校名、参加人数を記載の上送信するか、facebookイベントページで「参加」するを押してください。

また、10月28日に開催される横浜青年会議所の10月公開例会は、YOKOHAMA YOUTH Ups!と連携しており、プログラムに参加する学生4人がパネリストとして参加します。

日時:10月28日(金) 19:00~21:00 (開場 18:30)
場所:西公会堂 講堂(横浜市西区岡野 1-6-41)

詳細・参加申込:http://yokohama-smile.com/smile_plaza.html

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