2016.10.19
象の鼻テラス(横浜市中区海岸通1)で10月19日、子ども服を中心としたリユース品を地域住民が販売する「ゾウノマママルシェ」が開催されました。
「ゾウノマママルシェ」は、子どもの成長とともに手放すことになる子ども服を地域で循環させることで、地域のつながりづくりにつなげたいと横浜市中区のまちづくり団体「まま力の会」が主催。今年初めて象の鼻テラスが実施する「ゾウサンマルシェ」特別版として、平日のデイタイムに子育て世代をターゲットに実施されました。
マルシェには出店者募集に応じた地域の母親を中心としたグループなどの地域住民が参加し、子どもが大きくなって着られなくなった服を中心に、手づくりのバックなどのクラフト品のほか、手づくりマフィンやプリン、ヘルシーなお弁当などが販売されました。また、ものづくりの心を育むイギリス発の知育玩具「モアファン」のコーナーも出店、カーペットの上では子どもたちがブロックや歯車を組み合わせるおもちゃを体験しました。
まま力の会では、今年の4月から、地域の家庭で使われずに眠っているミシンの寄付を呼びかけ、そのミシンで「モノづくり」と「つながりづくり」を行っていくプロジェクト「まちのミシンを持つ」を、NPO法人横浜コミュニティデザイン・ラボ(中区相生町3)と共催でスタート。これまでに4台のミシンが提供され、月に1~2回のペースで関内のシェアオフィス「さくらWORKS<関内>」(中区相生町3)でミニワークショップなどを重ねています。
今回のイベントでは、まま力の会のイベント参加者からでてきたリメイクのアイデアを、子育て中のお母さんがまとめた「リメイクレシピ」を披露。大人のTシャツから子どもの服を作るなどのリメイク体験コーナーも設置して、プロジェクトの成果を発表しました。「わいわいリメイク体験」コーナーでは、無償で提供されたミシンを使って、子どもの服やズボンをつくるミニワークショップも開催されました。
また、3Dプリンターやレーザーカッターなどの電子工作機器を備える市民まちづくり工房「ファブラボ関内」(中区相生町3)のデジタルミシンも登場。子どもの筆跡をスキャンして、その場で布に刺繍するワークショップを実施。ファブラボ関内の存在を広く知ってもらい、自分でモノを作る喜びを伝えたいと、デジタルミシンの技術者とまま力の会のメンバーが試作を重ねデジタルミシンの特性を生かしたプログラムを作り上げました。
まま力の会の代表の船本由佳さんは「リユース品を通じてまちにお古を融通しあう兄弟姉妹のような関係を広めていきたい。いまの子育て世代は、時間もなく、便利なものやサービスに流されがちだが、ちょっとの工夫でモノが息を吹き返したり、次のオーナーを見つけて輝いたりする。そんな丁寧な暮らしに取り組んでみたいし、子どもたちにもモノを大切にする気持ちを伝えていきたい」と話しています。
開催時間は10時~14時。入場は無料です。