2016.10.04
今年10月、横浜では「協働・共創」をテーマに3つの企画が連動して開催され、横浜における社会課題と、それを解決していくための今後の協働のあり方について検討していきます。
高齢化と人口減少が今後進展していく日本において、社会が抱える課題が複雑化・多様化し、税収を財源とする行政サービスのみによる社会課題の解決はやがて限界を迎えていくことが見込まれています。横浜市では2025年には高齢者人口が100万人に迫り、人口の1/4が高齢者になると予想され、それに伴った社会の変化は顕著に市民一人一人の生活に現れてきます。
こういった状況において、行政にとどまらず市民や企業が連携してリソースを出し合うことで社会課題を解決していく「協働」の実践は今後不可欠になってくると言えるでしょう。 今回開催される3つのイベントでは、「協働・共創」というテーマに加えて、データを分かりやすい形に可視化することで課題や地域資源についての理解を共有し議論深めていくという点をもう一つの共通要素としてもっています。データから見える客観的でマクロな視点の認識と、実際の取組事例から得られた示唆を組み合わせて、これからの課題解決のための協働のあり方について考えていきます。
横浜市では、平成25年4月1日に「横浜市市民協働条例」が施行されて、市民、NPO、企業、地縁団体など多様な方々の知恵や経験を市政に反映する協働型社会の形成を目指し、横浜市における市民協働に関する基本事項が定められました。「みんなの協働フォーラム」は条例施行後3年を経て、これまでの変化や成果を振り返るとともに、今後の「市民協働」のあり方について考えていく意見交換会です。「協働」を取り巻く環境の変化を捉え、横浜らしい「協働」の姿を模索していきます。
日時:10月10日(月) 12:30~17:00 (開場12:00)
場所:横浜情報文化センター6階
主催:みんなの協働フォーラム実行委員会・横浜市市民活動支援センター・横浜市
詳細・参加申込:https://www.facebook.com/events/1020950354689470/
YOKOHAMA YOUTH Ups!は、横浜市の政策課題についてオープンデータ・ビッグデータを活用して、若者が課題解決のための調査研究や実証実験を行ったり、アプリ等を開発することを目的とするプログラムです。2014年から実施され、これまでにYOKOHAMA YOUTH Ups!を通じて、選挙に関するデータの閲覧や自分の投票所が検索できるWebアプリ「A-Senkyo」や、洪水などの自然災害の発生分布状況と標高・地形との関係を視覚化するデータビジュアライズ作品「災害への意識向上を目指して」などが発表され優秀作品として表彰されました。
今回は、横浜市立大学、横浜国立大学、フェリス女学院大学、東京都市大学、横浜商科大学、明星大学、慶應義塾大学大学院 システムデザイン・マネジメント研究科(SDM)、情報科学専門学校他が参加します。スケジュールとしては、10/15にキックオフイベントを開催、その後5ヶ月をかけて各大学による調査・研究や市民参加によるアイデアソン・ハッカソン及びその成果に基づくアプリ等の開発を実施、2017年3月に最終発表会を行う予定です。10月に行われるキックオフイベントの詳細は下記の通り。
日時:10月15日(土) 14:00~17:00(開場13:30)
場所:情報科学専門学校8F大教室
詳細・参加申込:https://www.facebook.com/events/342269242784744/
横浜青年会議所の10月例会は「ヨコハマが笑顔になるニュース」というタイトルで、公開例会として開催されます。横浜青年会議所が運営するWebサイト「横浜スマイル区」(http://yokohama-smile.com/)で取り上げている話題を中心に、「横浜サポーターズ寄付金」(横浜市のふるさと納税)の事例紹介や、横浜の商店街の人気メニューランキング「ガチ!」と地域の商店街の活性化についての考察など、地域の魅力の発信や、課題の解決のための地域資源の活用について考えていきます。
日時:10月28日(金) 19:00~21:00 (開場18:30)
場所:西区公会堂講堂
詳細・参加申込:http://yokohama-smile.com/smile_plaza.html
LOCAL GOOD YOKOHAMAは、10月15日(土)に開催される「YOUTH Upsキックオフイベント」にて、産・官・学・民連携による地域課題解決プラットフォームの事例として取り上げられる予定です。また、協力として一連のイベントの開催レポート、イベントを通じて作成されたデータビジュアライズ作品を掲載してまいります。 みなさま、ふるってのご参加をお待ちしております。