2016.08.05
「相鉄いずみ野線沿線における『次代のまちづくり』の推進に係る四者連携覚書」が6月1日に締結されました。
締結者は、国立大学法人横浜国立大学、フェリス女学院大学、横浜市、相鉄ホールディングス株式会社です。
この締結は、4者が相互連携して組織として対応していく体制が整うことで、それぞれの人的・物的資源・知識を活用し、相鉄いずみ野沿線における地域住民の高齢化・若年層の流出・住宅や各種施設の老朽化等、今後想定される課題解決に向けて、郊外住宅地を多様な年齢層にとって住みやすく、環境に配慮したまちづくりを推進していきます。
この締結に至った背景として、横浜市では2013年から「持続可能な住宅地モデルプロジェクト」を実施しています。このプロジェクトは、民間事業者(鉄道事業者・開発事業者)や大学と連携し、住み慣れた身近な地域でだれもが安心して暮らし続ける事が出来るように、市民生活を支えるコンパクトな住宅地形成を進めています。
プロジェクトは市内4か所(青葉区たまプラーザ駅北側地区 、磯子区洋光台周辺地区 、緑区十日市場町周辺地域 、相鉄いずみ野線沿線地域)をモデル地区として、行われています。
「相鉄いずみ野線沿線地域」は、モデル地区の1つとして、横浜市と相鉄ホールディングス㈱による、「相鉄いずみ野線沿線における『次代のまちづくり』の推進に係る包括連携協定」を2013年に締結しています。
それにより、沿線に存在する豊かな自然環境や人的資源・低未利用地等の地域資源を活用した、「環境に配慮したまちづくり」「多様な年齢層にとって住みやすいまちづくり」を推進してきました。
相鉄ホールディングス株式会社経営戦略室(ブランド戦略担当)浅岡淳太さんは、四者連携覚書締結後の地域住民や、相鉄沿線利用者からの反応として
「四者連携覚書締結について新聞各紙に掲載されたこともあり、地域の方々もある程度把握されているようです。6月1日にオープンした『みなまきラボ』に興味を持って来ていただいた方からも『新聞を見て興味を持っている』とコメントをいただいています。」と話しています。
今後の取り組みとしては
「具体的な取組事項は今後積み上げてまいりますが、一例として7月10日に横浜国立大学とフェリス女学院大学の学生の方に参加していただき、まちあるき及びワークショップを、みなまきラボにて実施しております。」
と話しています。
これまでの大学の取り組み
国立大学法人横浜国立大学では、平成 25 年6月に横浜市と 「都市及び地域の再生・活性化に係る連携・協力に関する 包括協定」、平成 28 年 4 月に相鉄ホールディ ングス株式会社と「地域活性化にかかる包括連携協定」を 締結しています。
地域実践を通じた教育活動・社会貢献活動の促進と、住み続けたいまちづくりに向けた地域課題の解決を目的として、双方の知的・人的・物的資源を活用して連携してきました。
都市イノベーション学府では、大学院の実践型演習課題の取組として、相鉄いずみ野線沿線を対象とした調査研究・提案発表を実施し、平成 27 年 11 月に 「相鉄いずみ野線沿線環境未来都市 まちづくりフォーラ ム」での発表、地域課題の解決に向けた提案等を行っています。
フェリス女学院大学では、昭和 63 年に相鉄いずみ野線緑園都市駅最寄りに「緑園キャンパス」を開設して以降、地域 との交流や近隣小中高との連携した取組を積極的に行っています。 平成 17 年3月に「大学・都市パートナシップ協議会」に加入し、 エコキャンパス研究会では、「相鉄いずみ野線沿線 環境未来都市」に賛同しています。沿線の魅力づ くりとブランド向上を目指し、地元泉区産の野菜と米粉を 使ったパンを地域密着のベーカリーカフェと共同開発し、 地域の取組「いずみ野マルシェ」等で販売しました。 また、相鉄不動産の女性専用賃貸マンションの設計 や広告宣伝方法を提案しています。
覚書内容
(1)目 的 相鉄いずみ野線沿線における地域住民の高齢化等の様々な課題を踏まえ、次代のまちづくり に資する取組を推進するとともに、その教育・研究での還元を通じて社会に貢献すること。
(2)連携取組事項
① 地域資源の活用等を通じた、まちの魅力づくりに関する事項
② 子育て世代、高齢者等への支援に関する事項
③ 環境、エネルギー等に関する事項
④ 地域コミュニティの発展に関する事項
⑤ その他地域の課題解決に資する事項
(3)取組エリア 相鉄いずみ野線沿線(二俣川駅~ゆめが丘駅)
(4)覚書有効期間 平成 28 年6月1日から平成 31 年3月 31 日まで