2014.06.04
先日、大学生向けイベント「二十歳の”X”計画」の第1弾として、 「食のプロに聞く!食を届ける者の流儀とセンス ~モノではなく想いを 届ける!生産者と消費者の幸せな関係づくり~」を開催しました!
ゲストに、株式会社横浜ビールの太田社長、株式会社三崎恵水産の 石橋常務にお越し頂き、それぞれの取り組み、現在の食に対する考え、 そして、これからの食のあり方などについて、学生に向けて熱い熱い お話をしていただきました。
農業系学生団体に所属する学生や、将来、食の分野での活躍を考える学生 など、「食」に興味・関心のある学生が参加者として集まったこともあり、 盛会となりました!
当日は、「食」を通じ、横浜、神奈川を盛り上げているキーマンのお話に、学生 だけでなく私自身も、大変勉強させていただきました!その中で、個人的に印象に残ったお話が2つありました。
まず、これからの食のあり方を考える上で大切なことは、「食に関わるすべての人が 幸せになれるようなものや仕組みを、みんなで考え、みんなでつくっていくこと が大切」であるというお話。
食の世界では、生産と流通は仲が悪く、流通と小売もまた仲が悪いと一般的に 言われてます。そんな中、生産は生産、流通は流通、小売は小売のことだけを考えて商売をするのではなく、さらには、消費者も消費者のことだけを考えて消費をするのではなく、その垣根を取り払って、食に関係するすべての人が持続的に発展していけるようなもの、仕組みをみんなでつくっていかなければならないという2人の共通した考え方に感銘を 受けました。
こういった考えを明確に持てているのも、「自分自身の立ち位置、役割を理解し、その ポジションで自分が何をすればいいのかを徹底的に追及すること」を強く意識しているからではないかと思います。これが、私が印象に残った2つ目の話になります。
お二人は、「自分たちには何ができて、何ができないのか。」、また、「自分たちには生み出せない価値を最大限に高めることができるのは誰か」を熟知しています。そして、それを熟知しているからこそ、価値あるものを生み出すためには、「役割分担」と「協働」が必要だし、そのプレイヤーとなるすべての者が持続的に発展できるような仕組みの構築を考えているのだと思いました。
「六次産業化」や、問屋を介さずに生産者と小売りが直接取引する仕組みが最近のトレンドになっていますが、どちらも食の世界全体の発展という視点が欠けているような気がします。この取り組み自体は悪いものではないと思いますが、これが、自分たちさえ生き残れればいいと結果的に見られてしまうような方向にいかないことを願うばかりです。
「自分の立ち位置、役割・強みを意識する」ということについては、ソーシャルビジネス にも通じるところがあり、今回、食の話を超えて、大切な視点を思い出させてもらいました。この視点があるからこそ、他者と「協働」するという意識が生まれ、それにより、単独ではなしえなかった様々な社会的インパクト生むことにつながるのだと改めて気づかされた一日となりました。
太田社長、石橋常務、そして、参加してくれた学生のみなさん、 どうもありがとうございました!
(ETIC.関根)
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