2016.05.21
横浜市立大学エクステンション講座「明日からできる広告医学!?〜デザイン視点を健康活動に~」が5月26日に開催されます。主催は、横浜市立大学地域貢献センター(横浜市金沢区瀬戸22)。
地域貢献センターは、横浜市立大学内の資源と大学外のニーズをマッチングして、地域が求めている人材の育成や、研究成果・知的資源の社会への還元による地域貢献を行っています。その活動の一環として、横浜市立大学教員による市民向けの生涯学習講座、横浜市立大学エクステンション講座を開講しています。
講座内容
今回の講座では広告と医学を掛け合わせ、デザインで行動を起こす「広告医学」を学びます。
講師を務めるのは、株式会社電通ビジネス・クリエーション・センター プランニング・ディレクターの清水真哉さんと横浜市立大学学術院医学群臓器再生医学准教授の武部貴則さんです。
「広告医学」とは、アートやデザイン・コピーライティングなど、分かりやすく人々に影響を与える広告的視点を、医療現場のコミュニケーション手法に取り入れるものです。これにより、健康行動を促進し、重篤な病の発症を未然に防ぎ、健康寿命の延伸を目指します。
今回の講座で広告医学を取り上げる理由は、広告医学と新しい学問領域を普及・定着させることで、人々のモチベーションに働きかけて自然に行動を変え、病気になる人の数を減らしたいという考えがあります。
広告医学プロジェクト
「広告医学」に関して、横浜市立大学では株式会社電通(東京都港区東新橋1)と「広告医学プロジェクト」を推進しており、2016年には「Another Steps(健康階段)」、「演劇クエスト 幻惑のリハビリテーション編」、「宙(そら)」の3つのプロジェクトを実施しています。
「Another Steps(健康階段)」はエスカレーターではなく、階段を使って上り下りする仕組みを作ることで、健康へとつなげるプロジェクトです。、階段の上り下りの中で、世界 50 か国もの天気情報をリアルタイムで提供します。研究者が階段を使うことによって、外の世界の「今」を知るきっかけとなるだけでなく、自然に健康づくりが促進される実験的な取組として平成28年4月に先端医科学研究棟内において実施されました。今後金沢八景キャンパスでも展開していくとのことです。
「演劇クエスト 幻惑のリハビリテーション編」は、物語の主人公となって街を歩き、ロールプレイングゲームを楽しむ体験プロジェクトである「演劇クエスト」を、通院・入院患者が病院内を探索することで、健康行動の促進やリハビリとして活用しています。
「宙(そら)」は病院内の診療や検査の待ち時間に、患者の方を元気づけるためにアート作品の映像投影を行っています。
講座の中では広告医学に関して、すぐに行うことが出来る取り組みや街づくり、生活の場で行うことが出来ることなどを医学者と広告プランナーの視点で紹介します。
横浜市立大学地域貢献講座受付担当の斉藤亜紀子さんは今回の講座で学んでほしい点として「視点を変えれば、健康に繋げる習慣を自然に継続することが出来ます。広告による効果で、負担のかかる診療でも楽しく待つことが出来ます。具体的な事例の紹介とともに、この様なことを感じていただければと思います。」と話しています。
開催概要:
日時:平成28年05月26日(木)17:30~19:00 (全1回、受付開始17時)
会場:横浜市立大学 福浦キャンパス 先端医科学研究棟5階(横浜市金沢区福浦 3-9)
講師:
清水真哉(株式会社電通 ビジネス・クリエーション・センター プランニング・ディレクター)
武部貴則(横浜市立大学学術院医学群臓器再生医学 准教授)
受講料:無料
定員:100名
受講対象者:一般の方、学生
講座形式:講師2名による講義・対談形式
申し込み方法:ホームページ・電話・FAX・E メールのいずれかで申込む。TEL:045-787-8930、FAX:045-701-4338、E-mail:exten@yokohama-cu.ac.jp
ホームページ:http://www.yokohama-cu.ac.jp/ext/med/201605262med.html