2016.06.16
2015年に、LOCAL GOOD YOKOHAMAを活用し「障がいのある子供たち、テニスを楽しむ人がボールをつなぎ、地域をつなぐチャレンジテニス大会プロジェクト」(以下チャレンジテニス大会プロジェクト)に挑戦したNPO法人「BLACKSOX」(横浜市神奈川区)がクラウドファンディング成功の公共リターンである「障がい児者のスポーツ交流のお手伝いが出来るマニュアル」を公開しました。
NPO法人BLACKSOXは「チャレンジテニス!事業」として、障害を持つ子どもと大人やテニス経験の有無にかかわらずスポーツをやってみたい人に対して、テニスによる交流の機会をつくっています。
「チャレンジテニス」は、ボールを打ち合う「ラリー」を続ける競技です。一般の競技スタイルである「相手が打ち返せない所にボールを返した方が勝ち」というルールではありません。一般の硬式テニス用よりも大きいスポンジボール、扱いやすい軽いラケットを使用し、「ボールをつないで、ラリーが続いた回数」を楽しむスタイルです。チャレンジテニス大会では「相手がとらえやすいところにボールを返し、ラリーを続ける」ことを競います。
クラウドファンディングでは、2015年の「横浜国際チャレンジテニス大会」の開催費用として必要な施設使用料やボール代、チャレンジテニスの活動に、より多くの地域の人が楽しく関わるための「チャレンジテニス ボランティア育成・活動マニュアル」作成費用などの調達を目標に取り組みました。(https://cf.yokohama.localgood.jp/project/blacksox/needs)
80日間の期間の中で、最低必要金額25万円に対して、55人の支援者により46万3000円が集まりました。
チャレンジテニス大会本番では、小学生を中心とした試合や、試合の間の余興としてアフリカ音楽が流れるなど、にぎやかな時間となりました。
チャレンジテニス大会プロジェクトでは、支援者に対するお礼のほかに、地域みんなの「公共リターン」として「障がい児・者のスポーツ交流のお手伝いが出来るマニュアル」作成を約束していました。このマニュアルは、これから障害者とスポーツを楽しみたい・場をつくりたいという人たちが、安全に配慮しながら楽しく障がい児者のスポーツ交流のサポートができる内容です。
このマニュアルでは、チャレンジテニスを「全ての人がテニスを通して、新しいことにチャレンジする機会」ととらえています。その上で、「ボールをつなぐこと」「何回ラリーが出来たか」を楽しむ、スポーツによるコミュニケーション機会としてのチャレンジテニスのやり方を紹介しています。
マニュアル内では、チャレンジテニスを行うにあたり、コミュニケーションの取り方やテニスを行う上で大事にする心構え、腕の角度などの技術に関することや、「手でボールを投げる」などのチャレンジテニスだからこその特徴、「必要以上に障がい者として扱わない できないことのみサポートする」などの考え方を伝えています。
BLACKSOXでは「このマニュアルは障害者とスポーツで交流する際のベースとなるものです。参加している方の障害の種類やレベル、ボランティアスタッフの経験などで様々なパターンがあり、当日に実際に行うことも含めた打ち合わせと研修を行うこと」としています。
このマニュアルはBLACKSOXホームページ内(http://npo-blacksox.blogspot.jp/2016/02/blog-post.html)から見ることができます。