2016.03.01
2月8日から2月21日にかけて、アートを通した復興支援を行う展示会「Art Q -Mytee Summit2016☆地球災害救助隊☆アラメヤ本舗企画展Vol.4 ART de FUKKO-」(以下「ART de FUKKO」)がFutue Design Gallery Uluru(横浜市中区北仲通)で開催されました。主催は芸術家集団の「Art Q」、ウォールペイントアーティストのロコ・サトシさんを中心に活動している芸術家集団です。
ロコ・サトシさんは、ウォールペイントの創始者として知られており、小学校でのワークショップや絵本の執筆、横浜市歌を音頭にした「よこはまアラメヤ音頭」CDジャケット作成などの様々な活動を行っています。
東日本大震災前から、ミュージアムで「Mytee Summit 地球災害救助隊」と名付け、環境や経済問題をテーマに子供と絵を描くワークショップを行っていたロコ・サトシさん。2011年に震災が起きた後には、「地球災害救助隊」というネーミングから復興に関する問い合わせが多数あったこともあり、被災地でも小学生を対象にしたアートワークショップを開催しました。
被災地でのワークショップのあとは、地球で何かあった時に、アーティストとして何が出来るか、無理せず少しずつなにか行動しようという想いから「アートで復興」をテーマに活動を始めました。売り上げは、被災した幼稚園の遠足代などに寄付されています。今回行われた復興支援イベント「ART de FUKKO」は1年に2回開催、継続的に開かれています。
アート展では復興支援のワークショップで子供たちが描いた絵や本、写真家による福島の様子を撮影した写真、お皿等が展示されていました。会期中には、十数人のアーティストが作品を展示し、「ART PARTY」と題した音楽紙芝居などのイベントが開催されました。
参加アーティストのひとり「TABASA」さんは、現在中学一年生。小学生の頃の2012年に、復興支援に行った際に、道路に絵を書きだしたことをきっかけに、アーティストとしてデビューしました。展示では、道路に絵を描いていた時の様子を写真に撮影し、展示していました。
ロコ・サトシさんは、「海外のアーティストは事が起こったときに、政治家・資本家・学者に問いかけるが、日本のアーティストはそのようなことをなかなかしない。日本のアーティストとして、何のためにアートをするか、自分にも周りにも問いかける。今回のイベントは、東日本大震災から5年経ち、助成金や復興支援金が切れるため、『忘れない』をテーマに開催しました。」と話していました。