2015.07.18
横浜市と東京急行電鉄株式会社は、2012年4月に締結した「次世代郊外まちづくり」の推進に関する協定に基づき、たまプラーザ駅北側地区(横浜市青葉区美しが丘1・2・3丁目)をモデル地区として、産・学・官・民の連携・協働による「地域連携プログラム」によるまちづくりに取り組んでいます。
今回、「地域連携プログラム」の一環で、美しが丘中学校(横浜市青葉区美しが丘3)の1・2年生が、たまプラーザ在住で、長年地域活動で活躍してきたた80代の女性や、東急電鉄で多摩田園都市の開発に携わった70代の男性など、たまプラーザのまちづくりに携わってきた多様な年代の7人の住民にインタビューを行い、街の物語を収集します。
インタビューは7月18日と19日に、青葉区美しが丘の住宅街で開かれるアートアクション「AOBA+ART」の協力で、「AOBA+ART」が制作する、地域住民に聞いた街の中の「好きな場所」を緯度経度の座標、インタビューエッセイ、写真の構成でまとめる冊子「街のはなし」と連携して実施。場所の歴史や特徴を生かした空間的な作品をつくるアーティストの谷山恭子さんも参加します。
インタビューを通じて、次世代のまちづくりを一人ひとりが考えるきっかけをつくり、次世代のまちづくりを担う人材育成を目指すとのこと。
プログラムは、これまで次世代郊外まちづくりが地域とともに進めてきた住民創発プロジェクトを始めとした様々な活動から生まれた多様なリソースが連携・協力することで、さらに相互発展していくまちづくりの取組み「地域連携プログラム」の第1弾。
こうした取り組みを通じて、「地域のエリアマネジメントに向けた仕組みづくり」や「公的資源の新たな活用の仕組みづくり」などに取り組む「リーディング・プロジェクト2015」をさらに推進していくとのことです。
【参考】
次世代郊外まちづくりのこれまでの主な活動
1.住民創発プロジェクト -シビックプライド・プロジェクト- (2013年8月~2014年10月)
自分のまちに愛着と誇りを持って行動する企画を、地域にお住まいの方やNPOなどの活動団体から広く募集し、講評会を経て15の企画を「次世代郊外まちづくり 住民創発プロジェクト」に認定。支援金の交付、専門家によるアドバイス、住民と民間事業者とのマッチングなど、さまざまな方法で横浜市と東急電鉄がその活動を支援。約1年間の支援期間の中で、各団体の活動を通じ、次世代郊外まちづくりが目指す「多世代が支え合う元気で豊かなコミュニティ」の実現に向けた礎になりました。
本プログラムにおいて、「街のはなし」の取材・冊子制作等を担当する「AOBA+ART」は、「次世代郊外まちづくり 住民創発プロジェクト」で支援した団体の一つです。昨年度は、美しが丘中学校の1年生を対象とした「街のはなし」の取組みも行い、美しが丘中学1年生を対象に開講した「アオバアート・ゼミ」のゼミ生が同行し、5歳から80歳代の地域住民11人にインタビューを実施しました。
2.これまでの美しが丘中学校との取組み
次世代のまちの担い手づくりを目指し、次世代郊外まちづくりと美しが丘中学校が連携して、2013年度よりさまざまな活動を行ってきました。
平成25年9月:横浜市・東急電鉄による授業「次世代郊外まちづくりについて」
11月:東京理科大学・伊藤香織准教授による授業「シビックプライドについて」
平成26年1月:講師によるプレゼンテーション講座(1分間プレゼンテーション、伝わる模造紙の書き方)
3月:生徒による発表会「次世代郊外まちづくり シビックプライド~美中プラン~」
6月~:タブレットを活用したICT授業
7月~:1年生を対象とした「街のはなし」の取り組み
平成27年1月:「職業インタビュー」授業
3.次世代郊外まちづくり リーディング・プロジェクト2015
1 地域のエリアマネジメントに向けた仕組みづくり
地域に関わる様々な組織・グループがともにまちづくりに取り組めるよう、様々な主体による活動のネットワーク化を進めます。
2 地域のエネルギーマネジメントに向けた仕組みづくり
新エネルギーや水素などを活用した自立分散型エネルギー拠点の検討などを通じて、既成市街地でのスマートコミュニティづくりを推進します。
3 まちぐるみの保育・子育てネットワークづくり
子育てしやすいまちを目指し、保育・子育てに関わる様々な主体が連携・協働していくためのネットワーク構築を進めます。
4 地域包括ケアシステム「あおばモデル」パイロット・プロジェクト
安心して住み続けられるまちを支える医療・介護の連携促進と情報インフラのパイロットモデル構築を進めます。
5 住宅団地・社宅等の再生と商店街と連携したまちの賑わいづくり―「コミュニティ・リビング」モデル・プロジェクトの実現―
コミュニティ・リビングの実現を目指し、モデル地区内を中心に、企業社宅の再開発について民間事業者との連携・協働による取組みを進めるとともに、田園都市線沿線の住宅団地・社宅などの再生の仕組みや、空き家の流通促進や活用、商店街と連携したまちの賑わいづくりについても検討を進めます。
6公的資源の新たな活用の仕組みづくり― 健康・移動・教育・防災等の推進 ―
公園・遊歩道を活用した「健康づくり歩行者ネットワーク」の検討や、学校との連携など、公的資源をこれまで以上に有効に活用するための新たな仕組みづくりを進めます。
LOCAL GOOD YOKOHAMAは、まちでコトをつくりたい、人とつながりたい、課題を解決したいと考えている市民のみなさんのICTプラットフォームコミュニティ。みんなが情報やコミュニケーションでつながり、人が集まることで何かがはじまる場をつくり、コミュニティや活動がこれからも続くキッカケをデザインします。まちの課題や問いに対して「自分ごと」として新たな一歩を踏み出し、まちの未来をより良くするアクションを 「LOCAL GOOD」と名づけました。 さまざまな地域課題に向き合う「ローカルグッドプレイヤー」とともに、共に考え、語り、取材をすることは、新たな視点や経験を得る貴重な体験です。取組を知り、現場でつながることは、おたがいの働く、学ぶ、暮らすを変えてゆくためのアイデアやアクションを生むためのイノベーションのヒントになります。地域のプレイヤーが悩み、チャレンジする現場に足を運び、声に耳を傾け、みなさんの得意や関心に併せた役割を見つけてください。自らを知る、変えるチャンスを提供します。誰もが参加して応援できるローカルグッドサポーターが、はじまっています。 https://yokohama.localgood.jp/about/ LOCAL GOOD YOKOHAMA 編集部へのお問い合わせやご意見、取材希望や情報提供はこちらにお願いいたします。 localgood@yokohamalab.jp