ローカルグッドニュース

「若者の貧困・居場所・セカンドチャンス-横浜お披露目会」

さいたまユースサポートネットの青砥恭氏の手によって、今年の6月末日に太郎次郎社エディタスから発刊された『若者の貧困・居場所・セカンドチャンス』。

貧困家庭の子ども325万人、好転しない不登校・ひきこもり、高校中退者はこの10年で100万人超。若年無業者も増加しています。学生でも社会人でもない不安定な10代・20代。使い捨てられて無業となる30代など、従来型ライフコースからはずれていく多くの若者たち。彼ら・彼女らを、だれが、どこで、どのように支えていくのか?という問題意識から若者支援の実践者や研究者からの様々な報告と提言を集め、編集された本です。

この本の中では、横浜市の若者の居場所づくりや支援の仕組についても触れられており、K2インターナショナルの取り組みも民間団体による包括的支援のあり方を示すものとして高く評価されています。

今回のイベントは、『若者の貧困・居場所・セカンドチャンス』編者である青砥恭氏から本の趣旨、内容についてご紹介します。また、K2インターナショナル岩本真実さんが今までの取り組み、8月に開催予定の「なりゆき祭」、そして現在クラウドファンディング挑戦中の「日韓若者フォーラム青年無罪プロジェクト」についてお話します。

*K2オープンフェスタ2015 なりゆき祭
これまでK2インターナショナルが出会った若者達と共に歩んできた道はまさに波乱万丈「なりゆき」まかせの旅。
自分たちの活動・事業の棚卸をして、応援いただいている皆さんにも見ていただいたらどうだろう?と企画している3日間のイベントです。(8月21日・22日・23日開催)

*日韓若者フォーラム 青年無罪
日本と韓国、それぞれの国で生きづらさを抱える若者への支援をするため、「なりゆき祭」と同時開催で、横浜で「日韓若者フォーラム」開催を企画しています。日韓の若者同士が政治的な問題や文化の違いに目を向けるのではなく、協力してこれからの社会を生き抜くための方策を語り合い、実践する場です。2012年より通算9回に渡り韓国で開催してきたフォーラムを今回日本で初めての開催しようと、開催にむけて、クラウドファンディングで資金集めを行っています。
https://cf.yokohama.localgood.jp/project/seinenmuzai
岩本さんと青砥さんを囲み、参加者を交えたフリートークによってこれからの若者支援のあり方について語り合います。若者支援に携わる方、ぜひ、お越しください。
日時:7月16日(木)19:00-21:00(受付開始18:30)
場所:さくらWORKS<関内> 横浜市中区相生町3-61 泰生ビル2F
参加費:1500円(ドリンク、軽食つき)
参加申込:FBページで「参加する」を押すかメール localgood@yokohamalab.jpまで件名に「7/16 参加希望」と書いてお送りください。

タイムスケジュール:
19時 開会あいさつ/本日の流れ説明
19時05分 青砥恭氏
『若者の貧困・居場所・セカンドチャンス』本の趣旨、内容について
19時25分 岩本真実氏
今までのK2インターナショナルの活動について 中間的就労、雇用創造をどのようにやってきたのか、どんな影響を若者に与えたのか
19時45分 なりゆき祭とクラウドファンディングについて
19時55分 休憩 
20時05分 食事をとりながらの意見交換
20時55分 まとめのメッセージ

【ゲストプロフィール】
青砥恭氏 特定非営利活動法人さいたまユースサポートネット代表理事
1948年生まれ。元埼玉県立高校教諭、現在、明治大学・埼玉大学講師。子ども・若者と貧困、自立支援問題を研究する。2011年、さいたまユースサポートネットを設立し、さいたま市において居場所のない若者の支援活動をおこなっている。 著書に『ドキュメント高校中退―いま、貧困がうまれる場所』(ちくま新書)など。2012年にはWEDGEInfinity(ウェブマガジン)に 「子ども・学校・家庭と貧困連鎖社会」に関する論文を連載、同年より朝日新聞埼玉県版にも「まなぶ」シリーズで連載をもつ。

岩本真実氏 湘南・横浜若者サポートステーション統括責任者 NPO法人ヒューマンフェローシップ代表理事
1971年神奈川県生まれ。野村證券株式会社OL時代、コロンブスアカデミー(K2インターナショナルの前身)にてボランティアを開始。1996年から2006年まで10年間、ニュージーランド、オーストラリアにて不登校児との共同生活をしながら、就労支援のためのレストラン、ブックショップ計4店舗の立ち上げに携わる。帰国後、若者自立塾Y-MACの立ち上げに参加、統括責任者として170名以上の若者支援を通じてまちづくりや就労の場づくりに取り組む。
若者の貧困・居場所・セカンドチャンスhttp://www.tarojiro.co.jp/product/5339/

このままでは若者が「国内難民化」する?!

貧困家庭の子ども325万人(6人に1人)、好転しない不登校・ひきこもり、高校中退者はこの10年で100万人超。若年無業者が増加している。学生でも社会人でもない不安定な10代・20代。使い捨てられて無業となる30代。変わらなければならないのは、「若者」だろうか?

学校が育ちの場にならず、企業社会にはイスがない。従来型ライフコースからはずれていく多くの若者を、だれが、どこで、どのように支えているのか。

「学び直し」「居場所づくり」「就労支援」を実現する貧困研究の生きた知見と、先進的な実践者が集い、安心して普通に生きられる社会へのモデルを指し示す。

【執筆者】
青砥恭〈高校中退からセカンドチャンス/特定非営利活動法人さいたまユースサポートネット〉
稲葉剛〈若年ホームレス問題と生活保護/NPO法人自立生活サポートセンター・もやい〉
黒田安計〈発達障害への視点/さいたま市保健福祉局保健部〉
才門辰史〈非行少年のリ・スタート/NPO法人セカンドチャンス!〉
関口昌幸〈コミュニティビジネスと行政/横浜市政策局〉
津富宏〈就労支援・静岡方式/静岡県立大学教授〉
中西新太郎〈居場所論/横浜市立大学名誉教授〉
松田考〈就労支援と連携/札幌市若者支援総合センター〉
宮本みち子〈若者政策/放送大学副学長〉
山野良一〈子どもの貧困対策/千葉明徳短期大学教授〉

ライター紹介

LOCAL GOOD YOKOHAMAは、まちでコトをつくりたい、人とつながりたい、課題を解決したいと考えている市民のみなさんのICTプラットフォームコミュニティ。みんなが情報やコミュニケーションでつながり、人が集まることで何かがはじまる場をつくり、コミュニティや活動がこれからも続くキッカケをデザインします。まちの課題や問いに対して「自分ごと」として新たな一歩を踏み出し、まちの未来をより良くするアクションを 「LOCAL GOOD」と名づけました。 さまざまな地域課題に向き合う「ローカルグッドプレイヤー」とともに、共に考え、語り、取材をすることは、新たな視点や経験を得る貴重な体験です。取組を知り、現場でつながることは、おたがいの働く、学ぶ、暮らすを変えてゆくためのアイデアやアクションを生むためのイノベーションのヒントになります。地域のプレイヤーが悩み、チャレンジする現場に足を運び、声に耳を傾け、みなさんの得意や関心に併せた役割を見つけてください。自らを知る、変えるチャンスを提供します。誰もが参加して応援できるローカルグッドサポーターが、はじまっています。 https://yokohama.localgood.jp/about/ LOCAL GOOD YOKOHAMA 編集部へのお問い合わせやご意見、取材希望や情報提供はこちらにお願いいたします。 localgood@yokohamalab.jp 

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