2022.05.24
洋光台まちづくり協議会、神奈川県、横浜市、独立行政法人都市再生機構等と有識者で構成される「洋光台エリア会議」は、JR根岸線洋光台駅周辺のUR賃貸住宅団地を核に、磯子区洋光台周辺地区のエリアマネジメントに取り組んできました。
洋光台まちづくり協議会は、自治会町内会など、地域の関係者で構成されるまちづくり組織。昭和40年代に開発され住民の入居がはじまった新興住宅地も30年以上が経過し、様々な課題が指摘されるようになりました。まちの将来を担う子どもたちに夢と希望を、地域住民が望む豊かなまちづくりと住みよい生活環境の実現をめざすために活動しています。
横浜市・洋光台では、郊外住宅地を活気づけ、将来にわたり持続させていくことを目的としたプロジェクト「ルネッサンスin洋光台」が進行中です。人口減少・少子高齢化の課題に対して、郊外住宅地による手立てのモデル構築を目指し、「団地をタネにすること」「既成の住宅地でのエリアマネジメント」の二点を軸に、郊外団地再生まちづくりを実践しています。
書籍名:『郊外住宅地の再生とエリアマネジメント 団地をタネにまちをつなぐ 横浜・洋光台の実践』
編著:洋光台エリア会議
発行所:株式会社学芸出版社
価格:定価2,200円+税
出版日:令和4年4月10日
URL: https://book.gakugei-pub.co.jp/gakugei-book/9784761528119/
はじめに
1 郊外住宅地の再生とルネッサンスin洋光台の二つの柱
2 郊外住宅地と洋光台の課題
3 URの団地再生と郊外まちづくり
4 ルネッサンスin洋光台の具体的な取り組み
【コラム】 洋光台プロジェクト定例事務局会議
【コラム】 団地の未来プロジェクト
5 住宅地エリアマネジメントの道を拓く 取り組むにあたっての課題
【コラム】 洋光台まちづくり協議会
【コラム】 住宅地エリアマネジメントの例 ① 〈ひばりが丘(西東京市・東久留米市)〉
【コラム】 住宅地エリアマネジメントの例 ② 〈たまプラーザ(横浜市)〉
1 拠点づくりにいたる取り組み
【コラム】 横浜市洋光台地域ケアプラザ
【コラム】 洋光台1年生から地域住民に間違われるようになるまで
2 地域活動拠点・CCラボ
【コラム】 CCラボのさまざまな活動
【コラム】 CCラボからまちへの展開〈結カフェ〉
3 まちまど―洋光台 まちの窓口―
【コラム】 「まちまど」スタッフインタビュー
4 北団地集会所を核とした拠点づくり
【コラム】 健康づくりの交流拠点・県営日野団地「憩いの家」
【コラム】 市営洋光台住宅 建替事業
【コラム】 洋光台南第一住宅・集会所の建て替え
1 つながりづくりのタネ ワークショップとCyoiアクション
2 未来ワークショップ
【コラム】 洋光台駅前公園プレイパーク
3 Happy
4 「仲間を増やす」「賑わいをつくる」取り組みあれこれ
【コラム】 次世代まちづくりの会
1 まちの玄関のイメージ刷新 洋光台中央団地住棟外壁修繕・広場改修
2 団地の居場所と交流の場を創出 洋光台北団地集会所コンペと改修
3 閉じた広場を温かみをもつ一つの空間に再生 洋光台北団地住棟外壁修繕・広場改修
4 団地に新たな活力をもたらすポイント的新陳代謝 洋光台北団地高層棟住棟建て替え
【特別寄稿】 戦後民主主義の継承 (隈研吾)
【特別寄稿】 「集まって住むパワー」をデザインする (佐藤可士和)
1 環境意識を高める
2 洋光台におけるモビリティ・デザインの試み
3 洋光台における防災まちづくり 多世代の学び合いによる防災
1 洋光台まちづくりアンケート
2 地域活動者インタビュー
1 これからの郊外スタイル 世代交代がもたらす変化 (大江守之)
2 郊外に求められるモビリティ・デザイン (中村文彦)
3 郊外住宅団地のエリアマネジメントの展開 住民・事業者・行政のかかわり (小林重敬)
4 住宅地のエリアマネジメントのポイント 洋光台での経験から
プロジェクト年表
ルネッサンスin洋光台 まちづくりマップ
【平成23年7月】
洋光台地区内のUR賃貸住宅の団地の再生を核に、地域・行政・UR等との緊密連携の中でエリアマネジメントに取り組む郊外住宅地の活性化モデル「ルネッサンス in 洋光台」が始動
【平成23年12月~平成24年12月】
多様な分野の専門家が参加する「アドバイザー会議」を開催
【平成24年5月~】
有識者・洋光台まちづくり協議会・神奈川県・横浜市・UR都市機構が参画し、「洋光台エリア会議」を開催
【平成24年度~】
横浜市が国から環境未来都市の指定を受け、洋光台を「持続可能な住宅地モデルプロジェクト」の取組に位置付け幅広い主体と連携して、多様な地域課題の解決を図る「横浜型モデル」の創出を目指す
【平成26年度】
「ルネッサンスin洋光台」で目指してきた理念やコンセプトをまとめ、洋光台まちづくりビジョンを策定
ルネッサンスin洋光台HP
https://www.ur-net.go.jp/chintai_portal/rebuild/yokodai/index.html
【平成27年3月】
URの中央団地・北団地を中心に、建築家の隈研吾氏とクリエイティブディレクターの佐藤可士和氏による監修のもと、「団地の未来プロジェクト」が始動
団地の未来プロジェクトHP https://danchinomirai.com/
【平成27年9月~平成28年6月】
「団地の未来プロジェクト 建築アイデアコンペティション-集会所」を実施
「集まって住む未来」をテーマに、北団地集会所の改修案を募集
【平成30年度~】
洋光台の取組を横浜市SDGs未来都市計画に位置付け
【平成30年8月】
隈研吾氏のデザイン監修により、洋光台中央広場をリニューアルオープン※1
【令和元年5月】
「まちまど-洋光台 まちの窓口」オープン※2
洋光台のエリアマネジメントの推進に向け、地域の情報収集・発信拠点の役割を担う
まちまどHP https://machimado-yokodai.localinfo.jp/
【令和2年11月】
平成27年に実施したコンペの最優秀案をベースに、佐藤可士和氏、隈研吾氏のディレクションによる北団地集会所リニューアルオープン※3
佐藤可士和氏のデザイン監修のもと屋外広場、住棟ファサード先行6棟改修
※3 洋光台北団地集会所
LOCAL GOOD YOKOHAMAは、まちでコトをつくりたい、人とつながりたい、課題を解決したいと考えている市民のみなさんのICTプラットフォームコミュニティ。みんなが情報やコミュニケーションでつながり、人が集まることで何かがはじまる場をつくり、コミュニティや活動がこれからも続くキッカケをデザインします。まちの課題や問いに対して「自分ごと」として新たな一歩を踏み出し、まちの未来をより良くするアクションを 「LOCAL GOOD」と名づけました。 さまざまな地域課題に向き合う「ローカルグッドプレイヤー」とともに、共に考え、語り、取材をすることは、新たな視点や経験を得る貴重な体験です。取組を知り、現場でつながることは、おたがいの働く、学ぶ、暮らすを変えてゆくためのアイデアやアクションを生むためのイノベーションのヒントになります。地域のプレイヤーが悩み、チャレンジする現場に足を運び、声に耳を傾け、みなさんの得意や関心に併せた役割を見つけてください。自らを知る、変えるチャンスを提供します。誰もが参加して応援できるローカルグッドサポーターが、はじまっています。 https://yokohama.localgood.jp/about/ LOCAL GOOD YOKOHAMA 編集部へのお問い合わせやご意見、取材希望や情報提供はこちらにお願いいたします。 localgood@yokohamalab.jp