テーマリポート

【レポート】新しいコミュニケーションが生まれる仮想空間「メタバース」体験会を開催

インターネット上に広がる仮想空間「メタバース」を体験するイベントが、4月19日(火)にオンラインとオフラインのハイブリッド形式で開催されました。

NPO法人横浜コミュニティデザイン・ラボが主催、NPO法人まちづくりエージェント SIDE BEACH CITY. が共催したメタバース体験会には、数日前に開催が決定した緊急企画ながら30名を超える参加者が集まり、今大きく注目を集めているコンピュータネットワークの中に構築された、現実世界とは異なる3Dの仮想空間「メタバース」について学びを深めました。

ラジオ番組「SHIBUYA Blockchain Records」パーソナリティでNFTやメタバースを普及するイベントを主催している中山照章さんをナビゲーターに迎え、メタバース上でできることやリアルなコミュニケーションを体感。その様子をレポートします。

 

メタバースに入室!身体性を伴ったリアルなコミュニケーション

今回の体験会では、米国企業が提供するバーチャル・プラットフォーム「Spatial」を使用しました。参加者は中山さんが画面共有するZoomの画面から仮想空間を閲覧したり、URLから実際にSpatialの仮想空間に入室します。

アバターを通じて他のユーザーと空間を共有し交流できるSpatialは、PDFや動画をメタバース上に簡単にアップロードできる点が特徴です。複数の資料や芸術作品を一度に鑑賞できるため、展覧会や各種イベントの会場としても使用されています。

中山さん視点のアバターがZoom参加者に共有され、空間上にあるPDFを移動させたり、映像を流したりする様子を鑑賞しました。実際に入室した参加者のアバターも確認でき、彼らの向いている方向や距離感など、同じ空間にいるかのような新鮮な感覚を覚えます。

中山さんはSpatialの特徴として「シックな雰囲気」をあげ、「落ち着いた色合いを基調とした空間なので、ゲームをしたことがない年配の方や女性でも入りやすい。初めてメタバースに触れる人が身近に感じられることが普及するためには重要」と話しました。

コロナ禍以降急速に浸透したZoomとの決定的な違いは、空間内での身体性の有無です。Zoomは表情や声は伝わるもののその他の身体性を伴っていないのに対し、メタバースでは空間内を動きまわることができたり、相手に近づくと声がより大きく聞こえるなど距離感を体験できたりします。身体性が拡張された空間では、リアルに限りなく近いコミュニケーションが可能となるでしょう。

 


コミュニティの形成こそが、メタバースの存在意義

中山さんは、メタバースを単なる新しいテクノロジーとしてではなく、コミュニティを形成するツールとしての機能を強調します。

「メタバースは人と人とが交流するツールです。交流を促進していくためには、空間を作って終わりではなく、どんどんイベントを開催していかなければなりません。イベントを通して多くの方に触れてもらうことで、感動を分かち合える場所としてメタバースを認知してもらえればと思います。」

岡山県で第1回目の開催を果たした、メタバースの楽しさを学べるイベント「全国メタバース道中膝栗毛」や、週1回放送のNFT・ブロックチェーン・メタバース特化型ラジオ番組「SHIBUYA Blockchain Records」のパーソナリティを務める中山さん。メタバース上であれば地理的に近い場所にいる必要はなく、今後さらに国内外での広域連携が盛んになると期待を込めます。

最後に横浜でのメタバース活用について、中山さんは「横浜は地域活動が日本一の街だと思っています。横浜らしい使い方をして新しいコミュニティやファンクラブを実装していけば、大きな社会的意義を生み出せるはずです」とコメントしました。

 


また、イベント中に話題提供がなされ、中島幸一(Richard Nakajima)さんからは横浜で構想するサウンドメタバース構想についてのプレゼンテーション。保田浩文さんからは、関内さくらまつりでのSymbol決済、NFT配布についての紹介。

志田健一さんからはCode for Hodogayaが横浜保土ケ谷のキャラクター「星川とばり」(Yocco18)をVRアバター化報告。佐々木隆太さんからは「横浜をつなげる30人」のプロジェクトチームから生まれた半歩踏み出すプラットフォーム構想「IKIGAI」のビジョンが語られました。

飛び入りで中山圭太郎さん、日野公三さんも発言!横浜でメタバースに関連するコミュニケーションを提唱するプレイヤーが充実した一夜となりました。

 

おわりに


新しいコミュニケーション方法の創出や、新しいコミュニティ形成の場として注目を集めているメタバースを、有識者からのインストラクションとともに学ぶことができたメタバース体験会。社会実装されつつあるテクノロジーを、より身近に感じるきっかけとなりました。

参加者からは、「アイデアがあればメタバース上でやれる環境が整いつつあるとわかり、ワクワクしている」「人と交流して楽しめる場所として可能性を感じた」「メタバースのプラットフォームが、まだまだたくさんあることを知りました。」といった声が聞かれました。

LOCAL GOOD YOKOHAMAでは、ローカルグッドスクールの一環として今後もメタバースやNFTに係るイベントの開催を予定しています。興味はあるけどはじめ方がわからない方、仲間と一緒にメタバースで交流したい方、研修や会議などにメタバースを導入したい方など、どなたでもご参加をお待ちしております。

 

 

※こちらのアーカイブ動画は、YouTubeでご覧いただけます。

配信した動画のアーカイブ視聴をご希望の場合は、「お名前(フルネーム)」「メールアドレス 」「ご所属(任意)」を明記いただき、LOCAL GOOD YOKOHAMAにご連絡いただいた方には、当日の視聴URLを送付いたします。
Mail:localgood@yokohamalab.jp

 

ナビゲーター:

・中山 照章 (Tama Freedom)
https://www.facebook.com/teruaki1

SHIBUYA Blockchain Records ラジオパーソナリティ
コマツ 工場経理・経営管理、ビズリーチ 地域創生プロデューサー、教育事業などを経て、毎月第3火曜日の昼12:00-12:50 渋谷クロスFMにてSHIBUYA Blockchain Recordsの番組企画およびラジオパーソナリティに従事。2022年2月より「NFTメタバース展※」を開催中。

※NFTメタバース展(NFT Metaverse Exhibition @SHIBUYA Blockchain Records)
https://twitter.com/shibuya_records/status/1494408765906423826
https://spatial.io/rooms/61ff284d7fc0760001f83b38

Spatialアプリのインストールが必要です。PCやスマホから入れて簡単にテンプレートのメタバース空間を無料で作成できるアプリです。PCはwebブラウザで、スマホはアプリのインストールが必要です。
https://spatial.io/

 

 

話題提供:

・中島 幸一(Richard Nakajima):元町メタバースについて(仮)
https://www.facebook.com/richard.nakajima0719

半導体事業に長年携わった後、2018年8月にiXOS株式会社を起業。現在は、ワールドワイドの半導体業界ネットワークを通じて、事業のコンサルテーション、次世代AIディスプレイ製品・スマコンの立ち上げを行っている。ZTEの通信モジュール子会社Welink社顧問。愛犬。趣味は音楽(ジャズピアノ)、スポーツ(ゴルフ)、週末のジム。

・保田 浩文:関内さくらまつりでのSymbol決済、NFT配布について
https://www.hamakei.com/photoflash/7558/

株式会社HealthCareGate代表取締役社長。薬学部に在学中にブロックチェーンに興味をもち、トレーダー、ブロガー、イベンター、開発、事業インターンなどの活動を経て、2019年に「楽医」を実現するために創業。4月17日の「関内フード&ハイカラフェスタ~さくらまつり~」では、NFTを題材に次世代技術を用いたまちづくりを体験できる「カケルヨコハマ」ブースを出展。

・志田 健一:横浜保土ケ谷VRアバター 「星川とばり」について
https://www.facebook.com/side.beach.city

Code for Hodogaya代表、NPO法人まちづくりエージェント SIDE BEACH CITY.副理事長。横浜保土ケ谷のキャラクター「星川とばり」(Yocco18)をVR化することを企画し、Code for Hodogayaでローンチした。自身は様々なハッカソンでオープンデータを作成し、活用している。関内大通公園で開催されたZasso Fes!では、オープンデータシダ植物をブースとして出展した。

・佐々木 隆太:半歩踏み出すプラットフォーム構想「IKIGAI」(横浜をつなげる30人)
https://www.facebook.com/ryuta.sasaki.94/

IKIGAI LIFE designer、キャリアコンサルタント、国際きき酒師、プロティアン認定ファシリテーター。組み込みソフトウェア開発から新卒採用・教育、新規事業企画を経てDX人材育成を担当。兼業では、すべての人が自分らしさを発揮できる環境作り「みちをつくる」をビジョンとし、キャリア支援を実施。横浜OneMM、横浜をつなげる30人2期、越境キャリアカフェバーなど複数コミュニティに所属。

・小林 野渉:LOCAL GOOD YOKOHAMAとメタバースについて
https://www.facebook.com/671ta

編集者、クリエイティブ・ディレクター、コミュニティ・デザイナー、コミュニケーション・プランナー。デザインチームSUMOGREE主宰。2019年にNPO法人コミュニティデザイン・ラボにジョイン。公共の福祉や人権への関心から、横浜市ことぶき協働スペースを経て、2021年からLOCAL GOOD YOKOHAMA編集長。

 

参考リンク:

関連:

メタバーススクール「アカデミア」が「メタバースマスター検定」を開始!
https://grec.jp/news_detail/?id=1299

セカンドライフ
https://secondlife.com/?lang=ja-JP

仮想空間に中華街や赤レンガ倉庫が再現「セカンドライフ」に広がるヨコハマの街(ヨコハマ経済新聞|2007年) https://www.hamakei.com/column/165/

 

関連:中島幸一(Richard Nakajima)さん

「横浜未来機構」がキックオフ イノベーション都市・横浜を推進(ヨコハマ経済新聞) https://www.hamakei.com/headline/11595/

創造都市とは(横浜市)
https://www.city.yokohama.lg.jp/kanko-bunka/bunka/sozotoshi/outline.html

横浜音祭りによる公募サポートの募集は5/20まで!
https://yokooto.jp/news/23296/

日本から世界に ”AI x IoT x 5G”で挑む!モノづくりのプロたちが集う「iXOS(イーコス)」ディスプレイ付きスマートスピーカー「スマコン」市場投入株式投資型クラウドファンディングを開始
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000002.000053555.html

サウンドスケープへのアプローチ(川崎義博)
https://gogo.wildmind.jp/feed/howto/148

 

関連:保田浩文さん

かんたんトークン作成、いつでも売買
https://comsa.io/

芸人たむらけんじ氏のギャグ音声NFTが167万円で落札され、タレントもCOMSAをその日から使える実例に
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000102.000012906.html

CA機内アナウンス
https://comsa.io/nft/563a9a7a-227b-4783-941b-e3824661470e

「カケルヨコハマ」でNFTとまちづくりを体験 関内フード&ハイカラフェスタ https://www.hamakei.com/photoflash/7558/

カケルヨコハマプロジェクト
https://kakeru-yokohama-project.jp/

かんないテラス
https://ideasforgood.jp/2020/07/31/kannai-terrace/

 

関連:佐々木隆太さん

横浜をつなげる30人
https://yokohama30.com/

一般社団法人プロティアン・キャリア協会
https://protean-career.or.jp/

27歳で会社をクビに、40歳前では成長の頭打ち…“どん底”のキャリアを変えた、失敗を恐れない「変化適応力」 https://logmi.jp/business/articles/326253?fbclid=IwAR0nMeNRrzURW5KAhW4eLs9oW56E6aiZOq35Bff_K_N9-Btpox0jksc0BhE

データ活用で市民生活をより便利に――横浜市と横浜市立大学、NTTが「官民データ活用による超スマート社会の実現に関する包括連携協定」を締結
https://journal.ntt.co.jp/article/5339

 

関連:日野公三さん

明蓬館(めいほうかん)高等学校 学校長挨拶
https://www.at-mhk.com/style/tabid104.html

4月1日、生徒がシステムを作る学校を作ります。明蓬館高等学校が2021年4月1日にプログラミングを学べる新コースを開設 https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000005.000073368.html

エシカルハッカー発掘・育成プロジェクト
https://www.learning-innovation.go.jp/verify/e0103/

泰生ビル 入居者ファイル#28 日野公三さん(明蓬館高等学校 横浜・関内SNEC/CONEC)
http://taiyusha.co.jp/file28/

 

関連:志田健一さん

【ストーリー】「Code for Hodogaya」が「Yocco18」とタイアップ!保土ケ谷区のキャラクター「星川とばり」をVRアバター化(LOCAL GOOD YOKOHAMA)
https://yokohama.localgood.jp/news/40483/

Code for Hodogaya
https://sites.google.com/view/ict-and-green

Club shidax trax
https://youtu.be/zxeP73AjbCE

NPO法人 まちづくりエージェント SIDE BEACH CITY.
https://sbc.yokohama/

Yocco18
https://www.yocco18.com/

藤棚新聞
https://fujidananews.jimdofree.com/

 

関連:丸山高弘さん

総務省 関東ICT推進NPO連絡協議会
https://www.soumu.go.jp/soutsu/kanto/ai/npo/index.html

NPO法人地域資料デジタル化研究会
https://digi-ken.org/

 

関連:中山圭太郎さん

キッズコネクション
https://www.kids-connection.info/

データ活用を通じて子どもたちに活躍の場を提供する 中山 圭太郎さん https://www.townnews.co.jp/0113/2020/03/19/521693.html

チャレンジ!!オープンガバナンス 2021
http://park.itc.u-tokyo.ac.jp/padit/cog2021/

中区本牧放課後デイ地域課題解決コンで入賞街の施設データを標準化 https://www.townnews.co.jp/0113/2022/03/24/617659.html

 

ライター紹介

2001年生。神奈川県在住。横浜市立大学国際商学部に在学。起業家人材論ゼミに所属し、起業家精神やスタートアップ・エコシステムの分野を学習している。趣味はラジオやPodcastなど音声メディアの視聴。自称「感化請負人」。ライティングの関心分野はローカル・コミュニティや環境保護活動。

facebook twitter
ニュース一覧へ戻る