ローカルグッドニュース

【ニュース】花と緑で街をひとつなぎに。「ガーデンネックレス横浜2022」が開催中

視界いっぱいに広がるパステルカラーのチューリップ畑。港の美しい景色と桜の共演。横浜は、日常を彩る豊かな自然環境に恵まれた都市です。そんな横浜の花や緑をネックレスのようにひとつに繋ぐイベント「ガーデンネックレス横浜2022」が6月12日(日)まで開催しています。当イベントの見どころや、2027年に控える花博についてご紹介します。

 


フラワーリレーイベント「ガーデンネックレス横浜2022」

横浜市が企画・運営する「ガーデンネックレス横浜」は、横浜の豊かな自然環境を市の魅力として発展させ、次世代への引き継ぎを見据える取り組み「ガーデンシティ横浜」を推進するリーディングプロジェクトです。横浜にある美しい花や緑のスポットをネックレスのように繋ぐ、という思いから名付けられました。

 

 

港と花の共演、昔懐かしい里山の景観

6年目を迎える今年は3月26日から3ヶ月間開催されます。会場は港風景がサクラやバラ、チューリップといった花と連鎖的に共演する「みなとエリア」や、昔懐かしい里山の景観に色鮮やかな花々が咲き誇る「里山ガーデン」など7つの会場を用意しています。

横浜のウォーターフロント地区に位置する公園緑地や洗練された街並みを舞台とする「みなとエリア」では、満開の桜並木となるさくら通りや汽車道、12万本のチューリップが咲き誇る横浜公園、多品種のバラを楽しめる山下公園や港の見える丘公園が見どころです。

旭区にある「里山ガーデン」は10,000㎡の大規模な花壇を有しており、横浜市産のパンジーやビオラといった花々が壮大に拡がっています。横浜の花と緑のアンバサダーを務める三上真史さんが監修したウェルカムガーデンでは横浜市限定のチューリップ「ラバーズタウン」も見られます。里山ガーデンは5月8日(日)まで。

 

 

ふたりのアーティストとコラボレーション

2027年に開催を予定している「横浜国際園芸博覧会」のPRの一環として、今年のガーデンネックレス横浜はお二人のアーティストとコラボレーションし、花や緑を使用した作品を展示しています。

山下公園のレストハウスにて、国内外で話題を呼んでいる葉っぱ切り絵アーティスト・リトさんによる、初公開のものを含め多くの切り絵作品、そしてフラワーアーティストのHikaru Seinoさんがロスフラワーを再利用して制作したフラワーアトリウムを鑑賞できます。

 

 

花グルメを堪能「花味絵図」

横浜の食文化の振興・発展を推進するNPO法人横浜ガストロノミ協議会とガーデンネックレス横浜2022が連携して手がける「花味絵図(はなみえず)」も見逃せません。

横浜の有名カフェやバーなど約60店舗による協力のもと、「花」「春」「地産地消」をテーマにガーデンネックレス横浜開催中限定の特別メニューが振る舞われます。

 

 

花博に向け環境先進都市横浜の発信を

「ガーデンネックレス横浜2022」の開催に先立って行われた記者発表会では、市の担当職員からの挨拶に加え、ガーデンネックレス横浜に作品を提供した2名のアーティストから作品に込めた思いが語られました。

ガーデンシティの推進を担当する横浜市環境創造局みどりアップ推進課担当課長の小田嶋鉄朗さんは、「今年もガーデンネックレス横浜がいよいよ始まります。2027年に開催を予定する横浜国際園芸博覧会の機運醸成として、横浜の花と緑の美しさをPRできれば」とコメントしました。

葉っぱ切り絵アーティストのリトさんは、ガーデンネックレス横浜に合わせ新たに制作した切り絵作品を紹介。『春風に乗ってどこまでも』と題されたその切り絵は、たんぽぽの綿毛につかまるネズミなど動物たちが気球に乗って旅をしています。

ガーデンネックレスのために仕上げた作品についてリトさんは話します。

「春らしさもありつつ、花をテーマにしたイベントなのでお花をいつもより多めに入れました。このイベントにふさわしい一枚に仕上がったと思います。」

自然との共存を追求する「GANON FLORIST」代表でフラワーアーティストのHikaru Seinoさんは、ロスフラワーを使用したフラワーアトリウムと、花びらで動物の顔をかたどった作品の2つを提供しました。ロスフラワーとは鑑賞価値はあるものの廃棄予定となった花のことで、この度Seinoさんは横浜市の生花店と協力し、ロスフラワーをアート作品へ再利用。Seinoさんは、「お花を使って自然の可能性を見せたいと思っていて、この作品を通してお子さんにもワクワクや楽しさが伝われば嬉しいです」と話しました。

リトさん、Hikaru Seinoさんの作品は、山下公園のレストハウスに展示されています。

 

2027年に横浜で花博が開催予定

2025年に開催される大阪万博が最近注目を集めていますが、実は横浜でも2027年に国際的な博覧会「2027横浜国際園芸博覧会」の開催が予定されていますす。ガーデンネックレス横浜2022は、この博覧会のPR事業としても重要な役割を期待されています。

国際園芸博覧会(花博)は、花や緑、園芸文化によって社会の発展、課題解決を目指す国際的な博覧会です。2027年の横浜花博では、「幸せを創る明日の風景」をメインテーマに、旧上瀬谷通信施設を会場として半年の間の開催を予定しています。

 

 

おわりに

洗練された港湾都市・横浜の景観を、花や緑によってひとつなぎにする年に一度のイベント、ガーデンネックレス横浜がいよいよ幕を開けました。

横浜市内の造園業者等が趣向を凝らし作り上げた21区画の花壇がゴールデンウィークまで山下公園で楽しめる「第44回 よこはま花と緑のスプリングフェア 2022」や、横浜赤レンガ倉庫に色とりどりの草花が海を望む広場に咲き誇る「FLOWER GARDEN 2022」などが見ごろです。

3ヶ月間にわたるこの季節は、サクラからチューリップ、そしてバラやユリなど、美しい花々がリレーするように咲き誇ります。春にしか見られない心癒される景色を眺めに、ぜひ各地へ足をお運びください。

 

ライター紹介

2001年生。神奈川県在住。横浜市立大学国際商学部に在学。起業家人材論ゼミに所属し、起業家精神やスタートアップ・エコシステムの分野を学習している。趣味はラジオやPodcastなど音声メディアの視聴。自称「感化請負人」。ライティングの関心分野はローカル・コミュニティや環境保護活動。

facebook twitter
ニュース一覧へ戻る