ローカルグッドニュース

【ニュース】4月8日まで自閉症や発達障害の理解を推進する発達障害啓発週間。横浜市ではブルーライトアップも

 

毎年、4月2日は「世界自閉症啓発デー」です。本日、4月2日から4月8日は「発達障害啓発週間」。

LOCAL GOOD YOKOHAMAは、自閉症や発達障害の方の行動や態度の意味を理解し、障害の有無に関わらずだれもが当たり前の生活を自らの地域で営むことのできる共生社会の実現を目指します。愛情をもって困難を抱える方に寄り添う支援はサーキュラーエコノミーplusの理念でもあり、そうした取組を応援、発信していきます。

自閉症について「自分の殻に閉じこもっている状態」と考えられたり、「親の育て方が原因」というような言説は全くの誤解です。また、脳の発達の仕方の違いから「他人の気持ちや感情の理解」「言葉を適切な使用」「新しいことの学習」「一般的な常識を身につけること」などを苦手としており、真面目に取り組んでいても、誤解されることがあります。

「世界自閉症啓発デー」とは、世界各国で自閉症をはじめとする発達障害への理解を深めることを目的に、2007年12月に国連が制定されたもの。日本では、4月2日から8日までの7日間を「発達障害啓発週間」と定めています。横浜市では、自閉症を含む発達障害に関する普及啓発を『世界自閉症啓発デー in 横浜』と称して、関連イベントを実施しています。

本事業は、横浜市(健康福祉局・こども青少年局・教育委員会事務局)と一般社団法人横浜市自閉症協会との共催で実施。一般社団法人横浜市自閉症協会は、横浜で暮らす自閉スペクトラム症児・者とその家族や支援者等で構成される団体で、自閉症に関する勉強会や相談会、広報啓発活動を広く行っています。

世界自閉症啓発デーでは、「癒し・希望・平穏」を表す「青」をシンボルカラーとしており、みなとみらいエリアでは「ブルーライトアップ LIGHT IT UP BLUE 2022 - 横浜を青く照らす -」が行われ、青色に包まれつながるライトアップを鑑賞することができます。会場ごとに点灯時間が異なり、状況により、点灯時間を変更することがあります。

なお、ポスターのモデルともなっているセサミストリートのキャラクター「ジュリア」は自閉症の特性がある女の子です。

 


世界自閉症啓発デーによせて

 
 国連は、障害者権利条約と持続可能な開発のための2030アジェンダに沿って、自閉症の方々が完全に社会参加する権利を支持しています。
 
 「誰一人取り残さない」という誓約のもと、2030アジェンダは、障害者を含む全ての人々の社会的、経済的及び政治的なインクルージョンを通じて、不平等を減らすことに取り組むことを表明しています。しかしながら、いまだに多くの自閉症の方々が、施設内、あるいは家庭内においてさえも、差別され、所属するコミュニティから切り離されたまま、孤立して生活しています。
 
 新型コロナウイルス感染症の大流行は、学校、家庭、地域社会における業務の喪失や縮小を引き起こし、こうした不平等の多くを悪化させました。我々は、自閉症の方々を含む障害者の権利、視点、及び福祉が、新型コロナウイルス感染症の流行からより良い前進を築くのに不可欠な部分であることを確認する必要があります。
 
 その解決方法は、より地域社会に密着した、自閉症の方々への支援体制にあります。私たちはまた、自閉症の学生たちが、自ら希望する教育課程にアクセスできるような、インクルーシブな教育制度や研修プログラムを確立しなければなりません。そして、私たちは、自閉症の方々が自らのコミュニティの中で独立して生活できるよう、技術的な解決方法を利用できるようにしなければなりません。障害者とその代表組織との活発な協議は、こうした努力の中心にあるべきです。
 
 この自閉症啓発デーに、自閉症の方々にとって、インクルーシブで、公正で、持続可能な世界にするための私たちの取り組みを再確認しましょう。
 
2022年4月 東京 国連事務総長 アントニオ・グテーレス

          (世界自閉症啓発デー・日本実行委員会事務局による仮訳)

ライター紹介

LOCAL GOOD YOKOHAMAは、まちでコトをつくりたい、人とつながりたい、課題を解決したいと考えている市民のみなさんのICTプラットフォームコミュニティ。みんなが情報やコミュニケーションでつながり、人が集まることで何かがはじまる場をつくり、コミュニティや活動がこれからも続くキッカケをデザインします。まちの課題や問いに対して「自分ごと」として新たな一歩を踏み出し、まちの未来をより良くするアクションを 「LOCAL GOOD」と名づけました。 さまざまな地域課題に向き合う「ローカルグッドプレイヤー」とともに、共に考え、語り、取材をすることは、新たな視点や経験を得る貴重な体験です。取組を知り、現場でつながることは、おたがいの働く、学ぶ、暮らすを変えてゆくためのアイデアやアクションを生むためのイノベーションのヒントになります。地域のプレイヤーが悩み、チャレンジする現場に足を運び、声に耳を傾け、みなさんの得意や関心に併せた役割を見つけてください。自らを知る、変えるチャンスを提供します。誰もが参加して応援できるローカルグッドサポーターが、はじまっています。 https://yokohama.localgood.jp/about/ LOCAL GOOD YOKOHAMA 編集部へのお問い合わせやご意見、取材希望や情報提供はこちらにお願いいたします。 localgood@yokohamalab.jp 

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