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【ニュース】港の見える丘公園(拡張部)から旧アメリカ海軍病院の建物基礎が発見

埋蔵文化財発掘調査で旧アメリカ海軍病院の建物基礎が発見

2月15日、埋蔵文化財発掘調査で、旧アメリカ海軍病院の建物基礎が発見されました。「港の見える丘公園拡張事業」整備と遺構の現地保存のため、埋戻されますが、とても貴重な発見です。

横浜市は、旧横浜税関山手宿舎跡地を、横浜みどりアップ計画の「シンボル的な緑の創出・育成事業」により港の見える丘公園の拡張部として整備する計画を進めています。2020年から2021年にかけて、遺構の検出、遺物の取り上げ、実測、 写真撮影を実施し、考古学的に記録する、埋蔵文化財発掘調査を行なっていました。

遺構の面積は約 500 ㎡。建物の基礎、床面、ライフライン が良好に残っており、白一色のタイル壁や『U.S NAVAL HOSPITAL』の印が施された磁器片など、アメリカ海軍病院 ならではの特徴を示す遺構・遺物が発見されています。

旧アメリカ海軍病院は、東洋艦隊のための医療施設として1872(明治5)年に建設されました。1909 (明治 42)年に建て替えられた2代目で、建築家の下田菊太郎が設計したコロニアル様式の2階建て。スチーム暖房、温水、電気、運搬用小エレベーターといった当時の最新設備が備えられていました。下田は、昭和初期の官庁建築等に広く用いられた帝冠様式を初めて提案した人として知られています。病院は、1923(大正 12)年の関東大震災による倒壊後は再建されることはありませんでした。

今後の公園計画で、遺構の一部を活用することが検討され、出土品の詳細は現在調査中。2022年度にとりまとめて報告されてゆく予定です。

 

 

公園へ移築予定の西洋館利活用についてサウンディングを実施

港の見える丘公園(拡張部)へ移築予定の西洋館の利活用についてのサウンディング型市場調査では、元町・中華街駅からアメリカ山公園を経由して港の見える丘公園へ至るバリアフリールートが整備されていることが評価されました。

また、カフェ等の飲食スペースや観光・展示施設として活用する案などが提示され、西洋館の建物を保全しながらの利活用が可能なことを確認しました。

ライター紹介

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