2021.10.26
新型コロナウイルス感染拡大の防止策として、会話をする際のマスクの常時着用やアクリル板を挟んだ会話が定着する一方で、聴覚障害者の方や高齢の方を中心として、「声が聞きづらい」「口元が見えない」というコミュニケ―ション上の課題も生じています。
令和3年11月より(予定)I・TOP 横浜の取組の一環として、中区役所高齢・障害支援課の窓口に、「会話の音声をリアルタイムに認識し、アクリル板などに透明スクリーンを貼付けし字幕として表示するシステム」を設置し、マスクの着用やアクリル板を挟んだ会話など「新しい生活様式」における対面コミュニケーションの課題解消を目的とした実証実験を実施します。
京セラ株式会社が開発する「わかりやすい字幕表示システム」は、音声言語に加え、わかりやす
い文字言語を表示することで、新しい生活様式における対面コミュケーションの課題解決などが
期待できます。
(1)実施時期:令和3年 11 月予定
(2)実施場所:横浜市中区役所 5 階
高齢・障害支援課窓口
(3)検証内容:
①窓口対応時間の短縮
②変換精度の妥当性
③お客様の満足度
(聞き取りづらさの解消、わかりやすい説明等)
④窓口職員の満足度
(正確な情報伝達、システシステムのユーザビリティ等)
⑤運営上の課題
1.音声をリアルタイムに認識し、アクリル板などに字幕として表示
相手の声を文字として見ながら会話ができるため、相手の顔を見ながらの普段と変わらない
やりとりで安心してコミュニケーション をとることができます。
2.導入が簡単
透明な アクリル板やビニールカーテンなど既存のものを活用
できるため、システムを簡単に導入することができます。
3.わかりやすい表示方法
事前に登録した 単語を自動で強調表示することや、会話に
合わせて図解も自動表示 することで、よりわかりやすく
伝えられるよう工夫しています。
4.反転文字でお互いが見やすい表示を実現
文字を左右反転させた 反転文字が同時にアクリル板に表示されるので、伝える側で音声が正し
く変換されているか確認 することができます。
なお、反転文字は、相手側には見えない工夫をし、読み取りの邪魔をしません。
【参考2】I▫TOP横浜(IoTオープンイノベーション・パートナーズ)
(I▫TOP に関すること) 経済局産業連携推進課担当課長 佐藤 慎一 Tel 045-671-3591
(製品・実験内容に関すること)京セラ株式会社 広報室 東京 Tel 03-6364-5503(直)
◆I・TOP横浜(IoTオープンイノベーション・パートナーズ)とは
横浜経済の強みである「ものづくり・IT 産業の集積」を活かし、IoT 等(IoT、ビッグデータ、AI、ロボット等)を活用したビジネス創出に向けた、交流・連携、プロジェクト推進、人材育成等を包括的に進めていくプラットフォームです。これらの取組から個別プロジェクトを立ち上げ、「新たなビジネスモデル創出」、「中小企業のチャレンジ支援」、「社会課題解決への貢献」を目標としています。
LOCAL GOOD YOKOHAMAは、まちでコトをつくりたい、人とつながりたい、課題を解決したいと考えている市民のみなさんのICTプラットフォームコミュニティ。みんなが情報やコミュニケーションでつながり、人が集まることで何かがはじまる場をつくり、コミュニティや活動がこれからも続くキッカケをデザインします。まちの課題や問いに対して「自分ごと」として新たな一歩を踏み出し、まちの未来をより良くするアクションを 「LOCAL GOOD」と名づけました。 さまざまな地域課題に向き合う「ローカルグッドプレイヤー」とともに、共に考え、語り、取材をすることは、新たな視点や経験を得る貴重な体験です。取組を知り、現場でつながることは、おたがいの働く、学ぶ、暮らすを変えてゆくためのアイデアやアクションを生むためのイノベーションのヒントになります。地域のプレイヤーが悩み、チャレンジする現場に足を運び、声に耳を傾け、みなさんの得意や関心に併せた役割を見つけてください。自らを知る、変えるチャンスを提供します。誰もが参加して応援できるローカルグッドサポーターが、はじまっています。 https://yokohama.localgood.jp/about/ LOCAL GOOD YOKOHAMA 編集部へのお問い合わせやご意見、取材希望や情報提供はこちらにお願いいたします。 localgood@yokohamalab.jp