ローカルグッドニュース

横浜市新型コロナウイルス感染症対策 加速化プラン~Acceleration Plan~を発表

新型コロナウイルス感染症の新規感染者は、横浜市においても依然として高い水準で推移しています。 横浜市は、最優先課題「新型コロナウイルス感染症対策」に全力で取り組み、市民の皆様の命と暮らしを守ります。 そこで、新しい対策として、ワクチン接種の加速化をはじめ、自宅療養者への支援、病床の更な る確保など医療提供体制の拡充を進めていきます。

 


【新型コロナ】横浜市新型コロナウイルス感染症対策 加速化プラン ~Acceleration Plan~ について(令和3年9月17日市長定例記者会見にて)

◆音声テキスト全文

まず、今日、横浜市の新型コロナウイルス感染症対策の加速化プランについてお話しさせていただきたいと思います。スライドの資料を使って少し、ご説明をさせていただきます。
横浜の新規感染者数は、7月下旬に急激に増加して、8月に過去最多となっております。9月に入りまして、現在、減少傾向にはあるのですが、毎日、数百人単位の新規感染者が発生しているという現状で、市内の療養者数も依然として多い状況にあります。

9月16日時点での(直近1週間あたりの)新規感染者数が1,782人、市内医療機関の病床使用率が57.5%、重症用の病床の使用率が45.5%、そして自宅療養者数は1,448名となっております。
病床使用率が依然として5割以上という高い水準が続いています。

ワクチン接種の状況は、2回接種が完了した方の接種率が、65歳以上の高齢者の方が84.3%、64歳以下の方が38.1%、全世代の接種率は、51.2%という数字になっております。県内33の市町村の中で21番目、また全国の政令指定都市の中で20都市中10番目ということになっております。

このような状況ではあるのですが、横浜市の新型コロナウイルス感染症対策の加速化プランといたしまして、ワクチン接種の加速化、それから医療提供体制の拡充、この二つを本日ご説明したいと思います。

まず、主な取組として、ワクチン接種では、10月末までに希望者全員のワクチン接種の達成を目指したいと考えています。当初は、11月の末に全世代の接種率71.8%、約7割が目標だった旧プランを、1か月早めて、10月末までに、かつ10ポイントアップ、接種率80%以上を目標として、接種率目標の見直しを行いました。

そのための方策として、一つ目が、まず12歳から64歳までの接種計画を徹底的に見直しまして、個別接種の加速化を行う予定です。
2つ目の方策として、16歳から39歳向けの「横浜市若者向けワクチン接種センター」を10月に新たに設置いたします。関内駅から徒歩1分のところにあるビルに会場を設け、開設時間は21時まで、そして金曜日は23時まで延長いたします。1日最大1,000人接種可能な体制を構築いたします。

方策の3つ目として、多様なライフスタイルに合わせて、新たに、週末に深夜から早朝まで接種できる体制を、横浜市立大学附属 市民総合医療センターで実施いたします。
こちらの方は18歳以上が対象となります。こうした取組によって、幅広い対象者向けに、接種を拡充してまいります。
今後も状況を見ながら、24時間の接種体制について引き続き検討を進めてまいります。

また、若い世代の方に身近なツールとして、LINEが使われていますが、昨日からLINEを活用した予約の受付を開始いたしました。詳細はホームページでご案内いたします。
また、SNSやWeb広告、そしてデジタルサイネージを横浜駅等で屋外広告、交通広告という形で展開して、デジタル情報の発信の強化を行っていきたいと思っています。これらを通して全世代、特に若い世代への接種の勧奨を行ってまいりたいと考えています。

次に、医療提供体制の拡充についてご説明いたします。
ポイントは、自宅療養者に対して必要な医療に確実につなげること、ここが重要だと思います。
そのために、自宅療養者の重症化を防ぐために、これまで試行的に行っておりました抗体カクテル療法や、ステロイド投薬療法を、本格実施いたします。
まず、抗体カクテル療法については、専用の病床を確保できる市内医療機関と協定を締結いたしまして、ハイリスクの軽症患者に抗体カクテル療法を実施いたします。
ステロイドの投薬療法については自宅療養者に対して電話による診察を実施して、必要な方にステロイドの処方・自宅配送を行う、そういった治療の取組を広げてまいります。
続いて、病床確保についてですが、今後起こりうるかもしれない病床のひっ迫を防ぐために、体制強化に取り組みたいと考えています。

まず、コロナ陽性患者用病床を、4月時点で554床でしたが、すでに685床に増床しております。引き続き病床拡充に努めてまいります。
そして、「コロナ専門病院」の開院にむけた検討を進めております。
そして、横浜市の地域医療のことを良く知る現場の医療関係者の方々に集まっていただいて、横浜市のコロナに関する対策を検討するにあたり、現場の医療関係者を中心に意見を聴取させていただくアドバイザリーボードを開催いたします。
このほか、これまでホームページに公表されていたものと公表されていなかった数字もありますので、コロナに関するデータを分かりやすくオープンにし、市民の皆様と一緒に現状を共有できるようにしてまいりたいと考えています。
また、新型コロナウイルスの感染拡大の防止に留まらず、経済との両立を図るための準備についても、今後、積極的に検討を進めていきたいと考えております。

新型コロナウイルスの感染拡大の防止、そして、一日も早い収束に向けて、国と県、そして医療機関の皆様と緊密に連携をしながら、市を挙げて、全力で取り組んでいきたい、そう考えています。
そして、今回の取組は、市会の本会議において、自民党公明党など各会派からいただきました様々なご意見・ご提案を踏まえて、作成いたしました。
今回の加速化プランの取組の一部は、関連する補正予算の成立を前提としているところですが、今後の施策の実施にあたりましても、市会の皆様と丁寧に議論をさせていただきながら、進めてまいりたいと考えております。
私からの説明は以上でございます。

 

◆記者発表資料

【新型コロナ】横浜市新型コロナウイルス感染症対策 加速化プラン ~Acceleration Plan~ について(令和3年9月17日市長定例記者会見にて)

ライター紹介

LOCAL GOOD YOKOHAMAは、まちでコトをつくりたい、人とつながりたい、課題を解決したいと考えている市民のみなさんのICTプラットフォームコミュニティ。みんなが情報やコミュニケーションでつながり、人が集まることで何かがはじまる場をつくり、コミュニティや活動がこれからも続くキッカケをデザインします。まちの課題や問いに対して「自分ごと」として新たな一歩を踏み出し、まちの未来をより良くするアクションを 「LOCAL GOOD」と名づけました。 さまざまな地域課題に向き合う「ローカルグッドプレイヤー」とともに、共に考え、語り、取材をすることは、新たな視点や経験を得る貴重な体験です。取組を知り、現場でつながることは、おたがいの働く、学ぶ、暮らすを変えてゆくためのアイデアやアクションを生むためのイノベーションのヒントになります。地域のプレイヤーが悩み、チャレンジする現場に足を運び、声に耳を傾け、みなさんの得意や関心に併せた役割を見つけてください。自らを知る、変えるチャンスを提供します。誰もが参加して応援できるローカルグッドサポーターが、はじまっています。 https://yokohama.localgood.jp/about/ LOCAL GOOD YOKOHAMA 編集部へのお問い合わせやご意見、取材希望や情報提供はこちらにお願いいたします。 localgood@yokohamalab.jp 

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