ローカルグッドニュース

2/10(水)サーキュラーエコノミー時代の新しい働き方~循環を支えるインクルーシブな雇用とパラレルキャリア~

※同プログラムCircular Yokohamaが、一般社団法人YOKOHAMAリビングラボサポートオフィス、NPO法人横浜コミュニティデザイン・ラボと共同で企画運営しています。

横浜を舞台にしたサーキュラーエコノミー学習プログラム

~学ぶ。つながる。循環する。「座学」と「体験」で学ぶ3か月。~

気候危機や資源枯渇、新型コロナウイルス感染症の拡大など様々な社会課題が顕在化するなか、環境負荷と経済成長を分離し、地球の資源の範囲内で社会的な公正を実現し、持続可能な繁栄を目指す「サーキュラーエコノミー(循環経済)」への移行が求められています。

その中でも、2050年には世界人口の約7割が暮らすと想定されており、大量の資源消費や廃棄、格差、感染症など様々な課題を抱える都市がどのように循環型モデルへと移行していくかは世界共通の課題となっています。

横浜では、同市内各地で展開されているリビングラボ活動を支援する一般社団法人YOKOHAMAリビングラボサポートオフィスが中心となり、サーキュラーエコノミーの文脈において語られることが多い「Planet(環境)」「Profit(経済)」だけではなく「People(人々)」の側面にも重点を置いた独自のビジョン「サーキュラーエコノミーPlus」が掲げられ、産官学民が一体となった様々な循環型のまちづくり活動が展開されています。

今回、この「サーキュラーエコノミーPlus」のビジョン実現に向けて、循環型のまちづくりに欠かせない多様な主体同士のつながりの創出、移行に向けた担い手を育成することを目的として、地域の実践者らが主体となったサーキュラーエコノミー学習プログラム「Circular Economy Plus School」を企画しました。

プログラム概要

座学セッション フィールドワーク
開催日時 2020年2月10日(水) 18:00~20:30 2020年2月13日(土)13:00~15:00
参加費用 1,500円※学生は500円割引 1,500円
主催 LOCAL GOOD YOKOHAMA 2.0 実行委員会
Circular Yokohama(ハーチ株式会社)、一般社団法人YOKOHAMAリビングラボサポートオフィス、LOCAL GOOD YOKOHAMA(NPO法人横浜コミュニティデザイン・ラボ)
詳細 プログラムの詳細は公式ページをご覧ください
お申込み Peatixにてお申込みください
Peatix URL:https://ceps6.peatix.com/

第6回:サーキュラーエコノミー時代の新しい働き方(パラレルキャリア)

第6回では、サーキュラーエコノミーplusが掲げる重点領域の一つ「パラレルキャリア」に焦点を当てます。パラレルキャリアという新しい働き方を推進・実践されている方をゲストにお呼びし、サーキュラーエコノミーを実現するうえで必要不可欠な「パートナーシップ(協働)」と、協働を生み出す媒介役として活躍するパラレルキャリア人材(複業人材)、地域の循環を支える担い手づくり、循環経済へのインクルーシブな移行など、サーキュラーエコノミーと地域における働き方との関係を多角的に模索していきます。

座学プログラム

■ 日時:2月10日(水)18:00~20:30

■ 場所:オンライン(Zoom)

■ 流れ:
イントロダクション「サーキュラーエコノミーと働き方」(15分)加藤氏

第1部:ゲストトーク(20分×3)
・「主役は地域の女性。緑園のサーキュラーエコノミー」野村氏
・「サーキュラーエコノミーを加速させるパラレルキャリア人材」加藤氏
・「生きづらさを抱える当事者が、いきいきと学び働けるまちづくり」鈴木氏

第2部:パネルディスカッション(60分)
テーマ:「サーキュラーエコノミー時代の働き方」

第3部:ネットワーキング(15分)

■ ゲスト講師:

野村美由紀(株式会社Woo-By.Style代表 / 緑園リビングラボ代表)

株式会社Woo-By.Style代表取締役。石井法務グループ理事。一般社団法人YOKOHAMAリビングラボサポートオフィス理事。緑園リビングラボ代表。家庭でも社会でも役割の多い女性に、情報・場と機会・コミュニティの提供を通じて現実的な働き方やキャリアアップなどのディーセントワーク実現に向けた支援を行っている。コロナ禍では循環型のマスクプロジェクト「YOKOHAMAガーゼマスクships」を展開。多数のメディアに取り上げられる。

加藤遼(株式会社パソナJOB HUB ソーシャルイノベーション部長)

株式会社パソナにてリーマンショック後の若者雇用支援、東日本大震災後の東北復興支援、NPOのマーケティング支援などに携わる。現在は全国の地域や海外を旅するようにはたらきながら、タレントシェアリング、サーキュラーエコノミー、サステナブルツーリズムをテーマとする事業開発に従事。一般社団法人サステナブルビジネスハブ理事、内閣官房シェアリングエコノミー伝道師、NPOサポートセンター理事、多摩大学大学院特別招聘フェロー。IDEAS FOR GOOD Business Design Lab 所長。

鈴木仁(都筑リビングラボ代表 / ことぶき協働スペース)

ものづくりやデジタルテクノロジーを通じたエンパワメントと再チャレンジできる仕組みづくりをビジョンに掲げ、凹凸ある当事者として例え得意不得意があってもイキイキと学び・働けるために必要なアイデアを、都筑リビングラボに参画する地域の大学・企業・NPOなどや、ことぶき協働スペースと協働するみなさんと共に模索し、「自分ごと」としてパラレルキャリアを実践しています。

モデレーター:関口昌幸氏(横浜市政策局共創推進課担当係長)

2012年から横浜市政策局政策支援センターにて「市民参加型の課題解決の実現」「地域経済の活性化」のためにオープンデータ活用による地域課題解決イノベーションの仕組みづくりに従事。現在は同市政策局共創推進室にて、産官学民の共創による地域課題解決拠点、リビングラボを市内各地で展開。2019年、循環型まちづくりによる公民連携イノベーションモデルとして「サーキュラーエコノミーplus」ビジョンを策定。

モデレーター:加藤佑(Circular Yokohama / IDEAS FOR GOOD編集長/ハーチ株式会社代表)

1985年生まれ。東京大学卒業後、リクルートエージェントを経て、サステナビリティ専門メディアの立上に従事。2015年12月に Harch Inc. を創業。翌年12月、世界のソーシャルグッドなアイデアマガジン「IDEAS FOR GOOD」を創刊。現在はサーキュラーエコノミー専門メディア「Circular Economy Hub」、横浜市で「Circular Yokohama」など複数の事業を展開。英国CMI認定サステナビリティ(CSR)プラクティショナー資格保持者。

セッションのみどころ

第6回は、サーキュラーエコノミーが私たちの「働き方」に与える影響について考えていきます。サーキュラーエコノミーは経済システムそのものの変化です。経済の仕組みが変われば企業のありかたも変わり、企業のありかたが変われば組織のありかたも変わります。そして組織のあり方が変われば、私たち一人ひとりの働き方も変わります。

また、地域の中で循環を実現させるためには、消費者として暮らすだけではなく、財やサービスの生産者として暮らす人を増やしていく必要があります。この大きな変化をもたらすためには、高齢者や障がい者、子育て中の人など誰もが地域の中でいきいきと仕事ができるように新しい働き方の選択肢やインフラを整えていく必要もあります。

サーキュラーエコノミーへの移行を働き方の視点で捉えると、そこには様々な課題やチャンスが見えてくるのです。そこで、第6回はキャリアや雇用をテーマに活動されている方をゲストにお呼びして、両者の関係を深く掘り下げていきます。

一人目のゲストは、緑園リビングラボの代表を務め、女性のキャリア支援やディーセントワークの推進を行っている株式会社Woo-By.Style代表の野村美由紀さんです。野村さんからは、地域の中で女性が活躍するという視点から見た緑園都市のまちの課題や、緑園リビングラボがコロナ渦に始めた循環型のプロジェクトについてお話いただきます。

二人目のゲストは、株式会社パソナの加藤遼さんです。全国の地域や海外を旅するように働きながら、パラレルキャリア・複業など新しい働き方の推進に取り組んでいる加藤さんからは、サーキュラーエコノミーが個人の働き方をどのように変えていくのか、全国で起こりつつある事例も交えつつ、お話いただきます。

そして三人目のゲストは、都筑リビングラボの代表を務める鈴木仁さんです。ものづくりやデジタルテクノロジー通じて凸凹がある当事者でも生き生きと学び、働ける環境づくりに取り組んでいる鈴木さんからは、多様な人々が共にお互いの個性を活かしながら共創することで、包摂的なサーキュラーエコノミーを実現していくためのエッセンスを学びます。サーキュラーエコノミーという大きな変化が、私たち一人一人の働き方やキャリアにどのような影響を及ぼすのか、またサーキュラーエコノミーを実現するために、私たちは働き方をどのように変えていけばよいのか、少しでもこのテーマに興味がある方は、ぜひお気軽にご参加ください。

こんな人におすすめ
・サーキュラーエコノミーと組織・働き方の関係に興味がある方
・パラレルキャリア・複業など新しい働き方に興味がある方
・リモートワークとサーキュラーエコノミーの関係に興味がある方
・インクルーシブな雇用のありかたに興味がある方
・地域の中で働くことに興味がある方
・雇用の視点から見た地域の課題について知りたい方

※サーキュラーエコノミーPlusとは?
サーキュラーエコノミーPlusは、横浜独自のサーキュラーエコノミービジョンです。「Plus」は「人」を意味しており、サーキュラーエコノミーを資源循環や経済成長の視点だけではなく、まちで暮らす人々のウェルビーイングを実現するための手段として捉え、下記の4つを重点領域に定めています。

食や再生可能エネルギーの地産地消、空き家や遊休農地といった地域の遊休資産を活用した循環型のまちづくり、地域全体のウェルビーイングを実現するためのヘルスプロモーション、地域の中に循環経済の担い手を増やすためのパラレルキャリア推進など、多角的な視点からサーキュラーエコノミーを捉え、多様な主体が活動に取り組んでいます。

1)ローカル・フォー・ローカル~地域のものは地域に還す~
地域における資源循環と電力・食の地産地消による気候危機への挑戦
2)サステナブルデベロップメント~持続可能なまち繕い~
空き家や遊休農地など活かされていない空間の有効活用による持続可能な「まち」の実現
3)ヘルスプロモーション~人生100年の時代の健康戦略~
介護、ヘルスケア、スポーツ、生活サービス産業の総合的なプロモーションによる生涯活躍社会の展開
4)パラレルキャリア~会社や学校にとらわれないもう一つの学び方・働き方~
乳幼児から高齢者まで、個人に寄り添うフレキシブルな働き方・学びの場の創出による「ひと」のエンパワーメント

ライター紹介

LOCAL GOOD YOKOHAMAは、まちでコトをつくりたい、人とつながりたい、課題を解決したいと考えている市民のみなさんのICTプラットフォームコミュニティ。みんなが情報やコミュニケーションでつながり、人が集まることで何かがはじまる場をつくり、コミュニティや活動がこれからも続くキッカケをデザインします。まちの課題や問いに対して「自分ごと」として新たな一歩を踏み出し、まちの未来をより良くするアクションを 「LOCAL GOOD」と名づけました。 さまざまな地域課題に向き合う「ローカルグッドプレイヤー」とともに、共に考え、語り、取材をすることは、新たな視点や経験を得る貴重な体験です。取組を知り、現場でつながることは、おたがいの働く、学ぶ、暮らすを変えてゆくためのアイデアやアクションを生むためのイノベーションのヒントになります。地域のプレイヤーが悩み、チャレンジする現場に足を運び、声に耳を傾け、みなさんの得意や関心に併せた役割を見つけてください。自らを知る、変えるチャンスを提供します。誰もが参加して応援できるローカルグッドサポーターが、はじまっています。 https://yokohama.localgood.jp/about/ LOCAL GOOD YOKOHAMA 編集部へのお問い合わせやご意見、取材希望や情報提供はこちらにお願いいたします。 localgood@yokohamalab.jp 

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