2021.01.27
※同プログラムCircular Yokohamaが、一般社団法人YOKOHAMAリビングラボサポートオフィス、NPO法人横浜コミュニティデザイン・ラボと共同で企画運営しています。
~学ぶ。つながる。循環する。「座学」と「体験」で学ぶ3か月。~
気候危機や資源枯渇、新型コロナウイルス感染症の拡大など様々な社会課題が顕在化するなか、環境負荷と経済成長を分離し、地球の資源の範囲内で社会的な公正を実現し、持続可能な繁栄を目指す「サーキュラーエコノミー(循環経済)」への移行が求められています。
その中でも、2050年には世界人口の約7割が暮らすと想定されており、大量の資源消費や廃棄、格差、感染症など様々な課題を抱える都市がどのように循環型モデルへと移行していくかは世界共通の課題となっています。
横浜では、同市内各地で展開されているリビングラボ活動を支援する一般社団法人YOKOHAMAリビングラボサポートオフィスが中心となり、サーキュラーエコノミーの文脈において語られることが多い「Planet(環境)」「Profit(経済)」だけではなく「People(人々)」の側面にも重点を置いた独自のビジョン「サーキュラーエコノミーPlus」が掲げられ、産官学民が一体となった様々な循環型のまちづくり活動が展開されています。
今回、この「サーキュラーエコノミーPlus」のビジョン実現に向けて、循環型のまちづくりに欠かせない多様な主体同士のつながりの創出、移行に向けた担い手を育成することを目的として、地域の実践者らが主体となったサーキュラーエコノミー学習プログラム「Circular Economy Plus School」を企画しました。
サーキュラーエコノミーplusが掲げる重点領域の一つ「ヘルスプロモーション」に焦点を当てます。高齢化が進む横浜においてどのように誰もが健康でいきいきと学び、働き、暮らせるまちづくりを実現していくか、横浜市内で地域のヘルスケアに取り組んでいるゲストの方をお呼びして、その具体的な取り組みを学んでいきます。サーキュラーエコノミーが目指す究極の目的となる「ウェルビーイング」の実現に向けた地域のありかたを模索していきます。
座学セッション | フィールドワーク | |
開催日時 | 2020年2月3日(水) 18:00~20:30 | 2020年2月6日(水)13:00~15:00 |
参加費用 | 1,500円※学生は500円割引 | 1,500円 |
主催 | LOCAL GOOD YOKOHAMA 2.0 実行委員会 Circular Yokohama(ハーチ株式会社)、一般社団法人YOKOHAMAリビングラボサポートオフィス、LOCAL GOOD YOKOHAMA(NPO法人横浜コミュニティデザイン・ラボ) |
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詳細 | プログラムの詳細は公式ページをご覧ください | |
お申込み | Peatixにてお申込みください Peatix URL:https://ceps5.peatix.com/view |
■イントロダクション「サーキュラーエコノミーとウェルビーイング」(15分)加藤
■第1部:ゲストトーク(30分×3)
「ヘルスケアを軸とした、みんなが前向きになれるまちづくり」川口氏
「地域医療と社会教育による循環型のまちづくり」横山氏
「薬局から考える、地域の健康とウェルビーイング」堀川氏
■第2部:パネルディスカッション(60分)
テーマ:「サーキュラーエコノミーで地域のウェルビーイングをどう実現する?」
■第3部:ネットワーキング(15分)
・川口大治(株式会社横浜セイビ 常務 / とつかリビングラボ代表)
株式会社横浜セイビ 常務取締役、家事代行サービスのコピエ 統括マネージャー、とつかリビングラボ 代表、戸塚てらこや 代表。横浜市SDGs認証制度”Y-SDGs”第1回認証。職場である地元戸塚を盛り上げるべく様々な形で活動しています。
・横山太郎(横山医院)
腫瘍内科医として抗がん剤の治験や臨床試験を行う中で「病気を抱える中で、これからどうするのか?」に関わる『意思決定』が大事だと感じ、 横浜市立市民病院緩和ケア内科では、終末期からではなく診断時から関わる「早期からの緩和ケア」を行い、厚生労働省科学研究班の中でマニュアル作成にも携わる。医療者のみで意思決定をすることは、価値観の多様化から質的にも、超高齢社会から量的にも困難と判断し、「非医療者も含めた様々な人が意思決定を行う体制」を作ることが必要だと感じて社会活動も開始。
堀川壽代(光栄堂薬局)
光栄堂薬局代表役員・管理薬剤師。横浜市金沢区生まれ。横浜市薬剤師会理事、金沢区三師会理事などを務める。欧州を中心に世界9ヶ国の薬剤師・薬局・薬事調査を実施。医療・薬事系専門誌への寄稿や講演実績も多数。
・モデレーター:関口昌幸氏(横浜市政策局共創推進課担当係長)
2012年から横浜市政策局政策支援センターにて「市民参加型の課題解決の実現」「地域経済の活性化」のためにオープンデータ活用による地域課題解決イノベーションの仕組みづくりに従事。現在は同市政策局共創推進室にて、産官学民の共創による地域課題解決拠点、リビングラボを市内各地で展開。2019年、循環型まちづくりによる公民連携イノベーションモデルとして「サーキュラーエコノミーplus」ビジョンを策定。
・モデレーター:加藤佑(Circular Yokohama / IDEAS FOR GOOD編集長/ハーチ株式会社代表)
1985年生まれ。東京大学卒業後、リクルートエージェントを経て、サステナビリティ専門メディアの立上に従事。2015年12月に Harch Inc. を創業。翌年12月、世界のソーシャルグッドなアイデアマガジン「IDEAS FOR GOOD」を創刊。現在はサーキュラーエコノミー専門メディア「Circular Economy Hub」、横浜市で「Circular Yokohama」など複数の事業を展開。英国CMI認定サステナビリティ(CSR)プラクティショナー資格保持者。
新型コロナウイルスの感染が拡大する中で改めて「命」と向き合い、何のために生きるのか、どのような暮らしや働き方が理想なのかを再考しているという方も多いのではないでしょうか。世界では、コロナからの経済復興において「グリーンリカバリー」「Build Back Better」がキーワードになっています。これらは、いずれも環境が破壊され、格差が拡大するようなコロナ以前の経済モデルではなく、経済活動を通じて環境が再生され、社会的な公正も実現するような新しい経済を実現するという意味となります。このような流れの中で改めて注目を集めているのが「ウェルビーイング(幸福)」という概念です。
サーキュラーエコノミーの究極の目的は、環境やコミュニティの再生を通じて個人、地域、そして社会全体における「ウェルビーイング」を実現することにあると言っても過言ではありません。世界を見てみると、ニュージーランドやスコットランド、フィンランドなど、ウェルビーイング・エコノミーの実現を政策として掲げている先進的な国家もあります。本セッションでは、地域のウェルビーイングやヘルスケアに携わる3名のゲストを招き、サーキュラーエコノミーが地域で暮らす人々やコミュニティ全体のウェルビーイング向上にどのように貢献するのか、その関係性を探っていきます。
一人目のゲストは、医療や子育てなどヘルスケアを活動の中心に据えている「とつかリビングラボ」の代表を務める川口大治さんです。川口さんからは、とつかリビングラボの活動内容をベースに、多様なプレイヤーと連携しながらどのように地域の中で包括的なヘルスケアを実現していくかについてお話しいただきます。
二人目のゲストは、医師として医療の現場で働く傍ら、地域の中に「非医療者も含めた様々な人が意思決定を行う体制」を構築することを目指して様々な社会活動やITを駆使した先進的な取り組みを展開されている横山医院・院長の横山太郎さんです。横山さんからは、地域医療の視点から見たサーキュラーエコノミーとヘルスケアの関係についてお話いただきます。
そして三人目のゲストは、横浜市金沢区にある光栄堂薬局の代表役員を務める堀川壽代さんです。地域の健康を守る拠点でもあり、地域やそこで暮らす人々の健康に関する様々な情報が集まる薬局という拠点を活かし、SDGs金澤リビングラボなどとも連携しながら地域課題の解決に取り組んでいる堀川さんからは、現場で働く薬剤師の視点から見た、地域のウェルビーイングについてお話いただきます。
少子高齢化が進む地域においてサーキュラーエコノミーを実現するためには、サービスや財の作り手としての高齢者や障がい者の活躍や、介護・子育てをしながらでも働きやすい環境の整備など、ヘルスケアプロモーションの視点が欠かせません。また、サーキュラーエコノミーの推進によってもたらされるよりよい環境や地域コミュニティとのつながりは、人々や地域全体のウェルビーイング向上に直結します。今回のセッションが、一般的に資源循環や経済システムの文脈で語られることが多いサーキュラーエコノミーの新しい側面について考えるきっかけになれば幸いです。
・サーキュラーエコノミーとウェルビーイングの関係について考えたい方
・サーキュラーエコノミーとヘルスケアの関係について考えたい方
・インクルーシブ・サーキュラーエコノミーに興味がある方
サーキュラーエコノミーPlusは、横浜独自のサーキュラーエコノミービジョンです。「Plus」は「人」を意味しており、サーキュラーエコノミーを資源循環や経済成長の視点だけではなく、まちで暮らす人々のウェルビーイングを実現するための手段として捉え、下記の4つを重点領域に定めています。
食や再生可能エネルギーの地産地消、空き家や遊休農地といった地域の遊休資産を活用した循環型のまちづくり、地域全体のウェルビーイングを実現するためのヘルスプロモーション、地域の中に循環経済の担い手を増やすためのパラレルキャリア推進など、多角的な視点からサーキュラーエコノミーを捉え、多様な主体が活動に取り組んでいます。
1)ローカル・フォー・ローカル~地域のものは地域に還す~
地域における資源循環と電力・食の地産地消による気候危機への挑戦
2)サステナブルデベロップメント~持続可能なまち繕い~
空き家や遊休農地など活かされていない空間の有効活用による持続可能な「まち」の実現
3)ヘルスプロモーション~人生100年の時代の健康戦略~
介護、ヘルスケア、スポーツ、生活サービス産業の総合的なプロモーションによる生涯活躍社会の展開
4)パラレルキャリア~会社や学校にとらわれないもう一つの学び方・働き方~
乳幼児から高齢者まで、個人に寄り添うフレキシブルな働き方・学びの場の創出による「ひと」のエンパワーメント
Circular Economy Plus School(サーキュラーエコノミープラススクール)は、地域で暮らす「ひと」に焦点を当てた横浜独自の循環型まちづくりビジョン「サーキュラーエコノミーplus」の実現に向けた、地域発のサーキュラーエコノミー(循環経済)学習プログラムです。環境にも人にも優しく、持続可能な循環型のまちづくりに関わりたい人々が産官学民の立場を超えて集い、学び、つながることで、地域の課題を解決し、横浜の未来をつくりだしていきます。
【イベントのお申し込み】https://ceps5.peatix.com/view
【参照サイト】Circular Yokohama
【参照サイト】Circular Economy Plus School
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一般社団法人YOKOHAMAリビングラボサポートオフィスは、横浜市内で展開されているリビングラボ活動を支援する団体です。「サーキュラーエコノミーPlus」を団体理念に掲げ、市民が主体となった産学民連携による循環型のまちづくりを推進しています。