ローカルグッドニュース

1/15(金)まで!乳がんコミュニティのための創作劇「ブレ恋!」がクラウドファンディング挑戦中!


2021年春に横浜で上演が予定されている創作劇「ブレストウォーズ 恋する標準治療!」(ブレ恋!)の舞台資金を募るクラウドファンディングが1月15日まで実施されています。

ブレ恋!は乳がんを体験した一人の女性が立ち上げた演劇プロジェクトで、3人の乳がんサバイバーがプロの俳優たちと一緒に舞台に挑むという特別な企画です。

◆乳がんを演劇にして横浜から発信するため

ブレ恋!は乳がんの治療をした横浜在住の脚本・演出家の鹽野佐和子SARA(しおのさわこ・さら)さんが立案しました。乳がんは日本人女性の9人に1人が罹患すると言われていますが、ほとんどの人がこの病気について何も知りません。

「治療の選択肢は複雑でどれを選んだらいいのか悩みました」と鹽野さんは語ります。そして、「女性として胸を切り落とし、肌を放射線で焼くことへの抵抗感は想像以上に大きく、追い詰められ、一時は治療を放棄した」と言います。しかし、綺麗な胸を再建する手術があると知って、ようやく前向きになれたとのこと。

そんな自身の苦労を踏まえ、この病気について発信しよう、苦しみを乗り越え輝くサバイバーの姿を見てもらおうと、ラブコメ仕立ての演劇台本を書き上げました。

◆「乳がんサバイバー」を演劇ワークショップで育て「俳優」へ


鹽野さんは演技素人の乳がんサバイバーを募り、プロの俳優に依頼して、一から演技を教えました。発声やダンス、台本読みなどに40代〜50代の参加者たちが挑戦。

「皆さん、モチベーションが高くて、みるみる上達していくので驚きでした」と講師を務めた舞台俳優・皆川和彦さんは言います。
そして、ワークショップ参加者のうち3人が舞台出演を、1人が裏方手伝いを決めました。

台本も俳優も揃ったブレ恋!は、公演会場でもある緑区文化センター・みどりアートパークのリハーサル室などを使って2021年、正月明けから稽古を始めます。

 

◆大切な人を思うためのクラウドファンディング


稽古場代や、音楽の制作費、照明や装置、音響、宣伝広告費など総額900万円の予算が必要となります。そのうち250万円をクラウドファンディングで集めたいそうです。

「リターン品はどれもブレ恋!ならではの物にしました」と鹽野さん。

たとえば「公演チケットと乳がん検診のセット」。これは譲渡可能なので、男性が購入して奥様やお嬢様へのプレゼントにもできます。また、プロの俳優が「あなたから大切な人へのメッセージを朗読して届けます」というリターン品は、稀であり、愛が込められるものです。

クラウドファンディングはCampfire・FAAVO横浜をプラットフォームにして行われています。

ブレ恋!クラウドファンディングサイト

◆患者会や医療関係者、横浜市民が応援

ブレ恋!を応援しようと患者団体や市民団体が続々と声を上げています。
8月から毎月、トーク番組をYouTubeなどで生配信していますが、直近の12月19日の回は、NPO法人Connection of the Childrenが運営する横浜野毛山にあるシェアハウスCASACOから配信され、ゲストはNPO法人Company de Company Pink Ribbon YOKOHAMAのピンクリボン活動家・藤原緑さんでした。
「お芝居を利用した啓発はすごい楽しみで、みんなに見てもらいたいです。乳がんになっても恋はできるということを感じてもらえたらいいですね。クラウドファンディング、私も応援します」と熱くメッセージを送っていました。

ラストは舞台キャストが劇中歌を披露。感動の締めくくりでした。

「でも、ブレ恋!の本当の挑戦はここからです」と鹽野さんは宣言します。「感染症を予防するため客席数を減らすなど収入減が見込まれますが、一度始めたプロジェクトは最後までやり抜きます。皆さんの支援をお願いします」と、笑顔で力強く言葉を結びました。

クラウドファンディングは1月15日23時59分までです。

次回の生配信は1月11日午前10時から、初顔合わせの様子などをYouTubeブレ恋チャンネルで。


 

ブレ恋!トーク生配信スペシャル「ブレ恋!だよ、クラウドファンディングだよ、全員集合!」

乳がんサバイバーによる創作劇「ブレストウォーズ 恋する標準治療!」〜女の胸はときめくためにある。

舞台公演日時;
 2021年3月19日19:00- プレミア公演(公開ゲネプロ)
 2021年3月20日13:30-, 18:30-
 2021年3月21日14:00-
会場:
 横浜市みどりアートパークホール
 横浜市緑区長津田2丁目1-3
問い合わせ:
 ticket@brekoi.com

ライター紹介

LOCAL GOOD YOKOHAMAは、まちでコトをつくりたい、人とつながりたい、課題を解決したいと考えている市民のみなさんのICTプラットフォームコミュニティ。みんなが情報やコミュニケーションでつながり、人が集まることで何かがはじまる場をつくり、コミュニティや活動がこれからも続くキッカケをデザインします。まちの課題や問いに対して「自分ごと」として新たな一歩を踏み出し、まちの未来をより良くするアクションを 「LOCAL GOOD」と名づけました。 さまざまな地域課題に向き合う「ローカルグッドプレイヤー」とともに、共に考え、語り、取材をすることは、新たな視点や経験を得る貴重な体験です。取組を知り、現場でつながることは、おたがいの働く、学ぶ、暮らすを変えてゆくためのアイデアやアクションを生むためのイノベーションのヒントになります。地域のプレイヤーが悩み、チャレンジする現場に足を運び、声に耳を傾け、みなさんの得意や関心に併せた役割を見つけてください。自らを知る、変えるチャンスを提供します。誰もが参加して応援できるローカルグッドサポーターが、はじまっています。 https://yokohama.localgood.jp/about/ LOCAL GOOD YOKOHAMA 編集部へのお問い合わせやご意見、取材希望や情報提供はこちらにお願いいたします。 localgood@yokohamalab.jp 

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