2020.04.08
神奈川県横浜市菊名駅近くの子育て支援コミュニティ「おやこの広場 びーのびーの」と福祉支援コミュニティ「カフェおからさん」が茨城県筑西市の農村コミュニティ(クイーンズ・オーストリッチつくば / 自然っぱクラブ 他)と協働プロジェクトを開始しました。
このプロジェクトは、横浜市の子育てコミュニティと福祉コミュニティが、子どもたちや地域の人たちに健康的な食生活の見直しや土や体に良い菌との触れ合いを大切にしたいと考え、筑西市の農村コミュニティに相談したことから企画がはじまりました。
筑西市側は、都心部のニーズに合わせて作りすぎてしまう余剰野菜を土付きのまま箱に入れ、横浜市の「カフェおからさん」に出荷準備をします。その後、「カフェおからさん」の障がいを持ったスタッフが届いた野菜を仕分けし、古紙で包装します。野菜は「カフェおからさん」や「おやこの広場 びーのびーの」で販売されています。野菜の運搬は、近隣に住む茨城と横浜を仕事で行き来する若者が有志で運んでおり、売上げはそれぞれの地域活動の資金に充てられています。
この取り組みはを通じ、横浜市側は障がいを持った方の工賃や地域住民の健康のサポートを担い、筑西側は余剰野菜の売り上げを有効活用し、ダチョウ牧場の整備費用や生態系保全活動に充てています。このように双方の地域の困りごとを解決するマッチングを図り、「コミュニティパートナーシップ」とも呼べる新しいムーブメントを生み出しました。
このコミュニティパートナーシップを仕掛けたのは、横浜市や筑西市に拠点を構え全国で地域振興に携わっているエピテック(APITEC)です。エピテックは、地縁とご縁を結ぶ機会づくりをキャッチコピーにファンづくり型地域振興を掲げ、市民が主役となるための地域振興をサポートしています。
今回、この取り組みの様子を社会貢献や地方創生を学ぶ「Social Design Girls 17 (SDGs 17) 」がインタビューを行いました。その様子はYouTubeに動画配信され、コミュニティパートナーシップ参加団体である「おからさん」と「びーのびーの」へのインタビューの様子や、ママさんたちによる手作りマスク作りが紹介されています。
動画内にて、エピテック代表の藤川氏は「2020年始から世間は、感染病(コロナウイルス )の問題を抱えています。これを機に自助・互助・共助・公助のあり方を国民のみなさんがあらためて見直す機会になっているのではないでしょうか?このような背景の中、それぞれの地域で困りごとを助け合う自助・互助の見直しを行っているこの企画は、社会にとって意義のある取り組みだと思います。」と語ります。
▽動画
Social Design Girls 17 (SDGs 17) 神奈川県横浜市「都心部の子育て・福祉分野と地方部の農村分野のコミュニティパートナーシップ」手作りマスク おからさん びーのびーの
今後、「コミュニティパートナーシップ」のモデルが全国に広がることはもちろん、横浜市ー筑西市間の発展としては、「横浜市の100万人を超える引退世代が週末の生きがいとして筑西市に孫などを連れて通い、現地のお手伝いをした後に横浜市に野菜を持ち帰り、子育て世代のサポートを担えるような連携に発展できたら」と考えているそうです。
課題をチャンスと変え、互いの「生きがい」という楽しみで地域を超えた連携の助け合いが広まることを期待しています。
▽エピテック(APITEC)とは
APITECは「地域とご縁を結ぶ機会づくり」をモットーにファンづくり型地域振興を仕掛けています。エピテックは、株式会社エピテックと学生団体 / 任意団体エピテックが、協力し合う組織です。市民が主役となる取り組みを「地域デザイン7 Step」というエコシステムに沿って行い、「持続的なプロジェクト」による共創を目指した地域振興をサポートしています。主な実績として「ご当地バレーボール大会」が全国普及し、「Social Design Girls 17 」をプロデュースするなど全国各地で活動しています。
APITEC HP:http://apitec.jp
You Tubeチャンネル:https://www.youtube.com/channel/UCxpTQwuCfT6U55zuH21ri6A
▽Social Design Girls 17
Social Design Girls 17 (SDGs17 / ソーシャルデザインガールズセブンティーン)は、地方創生の名の元に全国各地で社会に貢献する取り組みにスポットライトを当てるべく活動する女子たちのグループです。
ご当地アイドルやご当地アナウンサー(女子アナウンサー)とは異なる「ご当地ヒロイン」または「ソーシャルヒロイン」という新たなカテゴリーの開拓を目指します。
興味がある学生は、APITEC WebページやYou Tubeチャンネルなどからお問い合わせください。
LOCAL GOOD YOKOHAMAは、まちでコトをつくりたい、人とつながりたい、課題を解決したいと考えている市民のみなさんのICTプラットフォームコミュニティ。みんなが情報やコミュニケーションでつながり、人が集まることで何かがはじまる場をつくり、コミュニティや活動がこれからも続くキッカケをデザインします。まちの課題や問いに対して「自分ごと」として新たな一歩を踏み出し、まちの未来をより良くするアクションを 「LOCAL GOOD」と名づけました。 さまざまな地域課題に向き合う「ローカルグッドプレイヤー」とともに、共に考え、語り、取材をすることは、新たな視点や経験を得る貴重な体験です。取組を知り、現場でつながることは、おたがいの働く、学ぶ、暮らすを変えてゆくためのアイデアやアクションを生むためのイノベーションのヒントになります。地域のプレイヤーが悩み、チャレンジする現場に足を運び、声に耳を傾け、みなさんの得意や関心に併せた役割を見つけてください。自らを知る、変えるチャンスを提供します。誰もが参加して応援できるローカルグッドサポーターが、はじまっています。 https://yokohama.localgood.jp/about/ LOCAL GOOD YOKOHAMA 編集部へのお問い合わせやご意見、取材希望や情報提供はこちらにお願いいたします。 localgood@yokohamalab.jp