ローカルグッドニュース

旭区「童謡・愛唱歌を歌う会」の中で防犯演劇を開催  ~ クラウドファンディングも2ndラウンドに突入 ~

特殊詐欺の被害を未然に防ぐための好手「防犯演劇」。劇中の刑事が、演劇からワークショップまで行う展開が特徴で、観客を巻き込みながら、歌あり笑いあり感動ありの内容。そして、いつの間にか特殊詐欺に遭わない「自衛のチカラ」が身に付くのが防犯演劇です。

7月10日、旭区の「童謡・愛唱歌を歌う会」の中で、この防犯演劇を開催しました。

(防犯演劇の前には「童謡・愛唱歌」を皆さんで合唱)

 

◎実際の被害状況

特殊詐欺の2018年の全国の被害額は、約364億円。つまり、毎日約1億円ずつ、日本の治安は悪くなっている計算です。そして神奈川県は、日本全体の被害の約6分の1、横浜市はその約半分を占めています。2018年の神奈川県の被害額は、約59億円で、大阪市の約1.5倍にも上っています。

 

◎プロの舞台俳優が立ち上がる!

そこへ立ち上がったのが、プロの舞台俳優で25年もの活躍を続ける、はだ一朗さん(47/旭区在住)。

防犯演劇を始めたのは、大阪を拠点にする2人芝居ユニット「PROJECT一照」の過去の公演で、特殊詐欺をベースにした内容を実施したのがきっかけとのことでした。大阪で演劇活動をしていたはださんでしたが、地元神奈川が全国でも飛びぬけて被害が多いことを知り、横浜でも活動をするため任意団体「表現のチカラ」を立ち上げられました。

 

◎はださんの想い

「表現のチカラでは、『横浜市内全18区で、横浜の表現者による毎月違った啓発活動を用意し、そこに高齢者を無料で招待する』という将来の明確なビジョンがあります。」

「毎月、表現者による啓発活動に触れられる機会があれば危機感の維持に必ず効果がありますし、その噂も広まって足の重い高齢者も通ってくれる様になると思います。更にケアプラザ等の地域に密着した施設を細かく回れば、市内全体の啓発力は高まります。」

 

◎クラウドファンディングへの挑戦

『横浜市内全18区で、毎月違った防犯演劇が観れて、高齢者を無料で招待する』という将来のビジョンを実現させる為に、「まず自分が出演する防犯演劇の横浜市内全18区での実施を目指す」と語るはださんは、防犯演劇の実施にあたっての必要な資金集めを、LOCAL  GOOD  YOKOHAMAのクラウドファンディング応募され、現在もチャレンジされています。

◆1stラウンド・・・5/30~7/13  最低必要金額 → 399,650円

◆2ndラウンド・・・7/14~8/12  目標金額 → 199,500円

◆合計・・・599,150円

1stラウンドの期間内で最低必要金額を達成し、7/16時点で、477,000円と119%を達成され、現在2ndラウンドに入りました。

 

◎7月10日の防犯演劇での手応え

今回の7月10日の防犯演劇は、昨年の7月にも同じく「童謡・愛唱歌を歌う会」の中で防犯演劇を実施したこともあって、意識の高い方が非常に多く、閉演後には配布チラシを沢山持っていかれる方が沢山いらっしゃいました。

7月13日が1stラウンド最終日でしたが、この7月10日の公演の後に、支援金が多く集まり、当プロジェクトの関心度が高いことが伺えました。

 

「高齢者が被害に遭わない為の自衛の方法は、何よりもまず『他人事だと思わない』ことです」「テレビや新聞、ポスターでの啓発は、今ひとつ高齢者に届きにくいと思います。人への共感を大切にする高齢者に危機感を届けるには、目の前で熱のこもった実演が効果的だと考えています」と、演劇人ならではの発想で作られた防犯演劇は、大阪府警監修の下で作られ、「面白い」「短時間でもタメになる」と多くの方から好評です。

7月末、8月頭と、今後も防犯演劇の公演予定があるとのことですので、ぜひ一度体感するのをお勧め致します。

 

 

【今後の予定】

◆7/27(土)10:00~
「たすけあいハウス」
横浜市旭区中白根4-12-3

◆8/5(月)10:00~
「白根のはなれ/白根のはたけ」
横浜市旭区中白根2-14-15

※両日とも、はだ一朗さんによる1人実施の公演です。
※入場無料
※30分前後

 

【お問い合わせ先】

「表現のチカラ」
◆電話:045-294-2424
◆メール: → こちら
◆facebookページ → こちら
◆クラウドファンディング挑戦中のサイト → こちら

 

【編集後記】

はださんと初めてお会いして、一瞬で心を掴まれました。
舞台人ならではの通る声で、相手の目をしっかりと見て話す姿勢。謙虚さを持ちながら熱い想いを伝え、人が伝える言葉の本質を聴き取ろうとする傾聴をしながら、芯を持って譲れないものには、心を込めて話しをされます。
そういったはださんの人柄が、防犯演劇の面白さ、啓発としての効果を手伝って、横浜でも防犯演劇が段々と話題になってきています。

<取材・執筆>
飯島未来(「表現のチカラ」クラウドファンディング伴走役)

ライター紹介

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