2014.07.27
横浜市の市庁舎移転整備を契機としたJR関内駅(横浜市中区港町1)周辺地区のまちづくりを考える「横濱まちづくりラボ」の活動がスタートし、7月1日にキックオフイベント「第1回まちづくりラボ」が横浜市技能文化会館(横浜市中区万代町2)で開催されました。開催当日は定員を超える約130人が会場に集い、基調講演とトークセッションに耳を傾けました。第2回は8月7日13時半から17時まで、横浜市庁舎8F802会議室でリーディングプロジェクトとして進める「横浜文化体育館再整備を核としたまちづくり」について検討する予定です。
JR関内駅周辺では、市庁舎の北仲地区移転に伴う現市庁舎街区のほか、線路をはさんだ反対側の横浜市教育文化センター(中区万代町1)、横浜文化体育館(中区不老町2)、横浜市立横浜総合高等学校跡地(中区翁町)と、今後5年から10年で取組む公有地の再整備が複数予定されています。
これらの公有地の利活用をはじめとした関内駅周辺の新しいまちづくりを進めるにあたり、横浜市は地元協議会との意見交換や庁内での検討と平行して、公民連携によるまちづくりの新しいアイデアを生み出す「場」として、「横濱まちづくりラボ」をスタートしました。
冒頭の挨拶で島田健治さん(横浜市都市整備局都心再生部長)は「横濱まちづくりラボには3つのコンセプトがあります。1つは、これからのまちづくりの核となる人のネットワークを作ること。2つ目は、新しいアイデアを生み出すこと。3つ目は、横浜文化体育館の再整備をはじめとするリーディングプロジェクトに向けた動きをつくりだすこと」と話しました。
このラボの運営を市から受託した「山手総合計画研究所」の 代表取締役・菅孝能さんは基調講演で、都心部に近接し、住居人口も多い関内駅周辺の特徴を活かした4つのまちづくり試案を発表。
「アート&デザイン」「成長産業」「観光&エンターテイメント」「スポーツ健康」のそれぞれのテーマによる将来像を発表しながら、市民・企業・大学や行政などの様々な主体が、ディスカッションやオープンセミナーなど対話と交流を通じて、まちづくりのアイデアを生み出し、具体的な事業に結びつけ、より魅力ある地区に再編することを目指して活動する方針が発表されました。
具体的には、「まちづくりカフェ」、「プロジェクトスタジオ」、「テストベッド」、「プロモーション」の4つの活動が予定されています。「まちづくりカフェ」は、勉強会や情報交換、ワークショップを行い人材交流、事業創出を推進していく場になります。「プロジェクトスタジオ」は、まちづくりカフェから提案される有望なプロジェクトの事業化を検討し、事業推進メンバーを募り、具体的な検討を進めていく場です。
次に、「テストベッド」では、「プロジェクトスタジオ」で検討された有望なプロジェクトの実証実験を行います。横浜市の公募事業としてプロジェクトを進めることが決まった場合には、その結果を事業者公募要項に反映することを検討していきます。これらのまちづくりの活動に関する情報を各種メディアに受発信していく機能が「プロモーション」です。
また「横濱まちづくりラボ」の活動は、横浜市都心部で既に活動が行われている、「アーバンデザインセンター横浜」、「mass×mass関内フューチャーセンター」、「Fablab kannai」、市内のコミュニティカフェなどの既存の活動とも連携しながら、行政と共に情報を発信し、まちづくりの気運を醸成していきます。
島田さんは「キックオフイベントには定員の100人を超える人数が集まり、改めて関内駅周辺のまちづくりの関心の高さを感じました。横濱まちづくりラボに関わる情報は、ホームページなどで公開し、関心と気概を高め、関内駅周辺が企業や人材に選ばれる街に」と話しています。
8月7日に行われる第2回のまちづくりラボでは、新市庁舎整備基本計画で示されているテーマ「スポーツ&健康」を踏まえて、民間事業の積極的な導入の可能性などについてグループディスカッションで検討する予定です。参加希望者は8月4日17時までに、エントリーシートとともに都市整備局都心再生課(tb-machilab@city.yokohama.jp)に電子メールで申し込みます。
また、これに先立つ8月5日19時から「横浜市の次世代のまちづくりを考える 〜次世代郊外まちづくり/横濱まちづくりラボの事例から〜」と題して、青葉区で進行中の「次世代郊外まちづくり」と、関内周辺の今後を考える「横濱まちづくりラボ」の事例を共有し、市民参加型のまちづくりを考える勉強会が行われます。こちらも電子メール info@yokohamalab.jpで参加を受け付けています。
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