ローカルグッドニュース

子どもの貧困解決に関心ある企業と支援団体が、連携目指し交流

マッチングフォーラムで報告する支援団体の1つ「NPO法人パノラマ」が実施している「ぴっかりカフェ」=神奈川県立田奈高校

子供の貧困対策マッチング・フォーラム(内閣府主催)が3月2日14時から、横浜情報文化センター(横浜市中区日本大通11)で開催されます。貧困状態にある子どもたちの現状についての情報提供や、子どもを支援する民間団体と応援したい企業等とのマッチング(交流)を目指しています。

同フォーラムは、内閣府が進める「子供の未来応援国民運動」の一環として、横浜のほか札幌市・京都市で開かれる予定です。横浜開催のフォーラムは、神奈川県・横浜市・横浜市市民活動支援センター・認定NPO法人市民セクターよこはまが共催しています。

「国民運動」では、「子供の貧困対策・団体と企業の交流サービスサイト」上で、子ども支援をしている団体とその団体の活動を支援したい企業のマッチングを行っています。しかし、2017年2月23日現在、活動団体からの支援「要請」メニュー件数が232(延べ)であるのに対し、企業の支援「提供」件数は延べ10とバランスを欠く状況となっています。

内閣府は、CSR(企業の社会的責任)活動に熱心な地域企業などを対象に、こうした「支援の枠組み」を知ってもらおうと、今回のフォーラムを企画しました。当日はまず、内閣府が子どもの貧困を取り巻く現状と解決に向けた国の動き・政策について説明した後、前・高萩市長(茨城県)で東北福祉大学特任教授の草間吉夫さんが「チャンスがあれば、夢は育つ」と題し、講演します。草間さんは、児童養護施設で育った生い立ちがあり、その経験を著書「ひとりぼっちの私が市長になった! 」(講談社刊)にまとめています。

その後、貧困状態にある子どもたちの支援に取り組む神奈川県内の民間6団体が活動を紹介します。登壇するのは、NPO法人全国てらこやネットワーク(居場所づくり)、NPO法人パノラマ(校内居場所カフェ・就労支援)、NPO法人フェアスタートサポート(児童養護施設等の若者への就労支援)、六浦東・まち交流ステーション委員会(多世代交流型居場所・学習支援)、NPO法人あしほ(生活支援)、NPO法人アーモンド コミュニティ ネットワーク(学習支援・居場所づくり・コミュニティ食堂)です。

また、支援企業として横浜サンミラー(横浜市都筑区池辺町)、バリューブックス(東京都渋谷区)が、提供している支援について報告し、その後登壇者らによるパネルディスカッションも行われます。

すでにフォーラムは定員200人いっぱいの申し込みがあり、参加受付は締め切られていますが、「子供の未来応援国民運動」では、支援に関心ある企業からの問い合わせは常時受け付けています。詳しくは子供の未来応援国民運動ウェブサイト「団体と企業の交流」ページまで。

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