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廃棄物に新しい命を。 ~環境負荷を低減するリサイクル処理で地球環境保全に貢献する三誠企業~

三誠企業 - 日本ダスト

 産業廃棄物処理の活動が環境に与える影響を認識し、環境負荷を低減するリサイクル処理と適正かつ安全な廃棄物処理を通して、地球環境保全に貢献する三誠企業株式会社営業部の豊岡周二さんと、親会社の日本ダスト株式会社営業本部長の吉野治郎さんに話を伺った。

■ 環境負荷を低減するリサイクル処理で地球環境保全に貢献する

三誠企業recycle 横浜市都筑区池辺町に本社を置く「三誠企業」は、社員数25人の横浜市一般廃棄物処理業許可業者で、営業エリアは都筑区、青葉区、緑区を中心とする横浜市北部が中心。横浜市の一般廃棄物、特に企業の紙ゴミや店舗の生ゴミなどの定期収集がメインの事業だ。あわせて、ペットボトルや古紙などの再生資源物もトータルにサポートしている。

同社は、1977年創業。自社で、鶴見区駒岡にダンボールやコピー用紙、雑誌などの古紙を回収してリサイクルのチャネルにつなぐ処理施設「製紙原料駒岡工場」と、旭区上川井町に缶・ビン・ペットボトルを回収して再資源化する「横浜資源リサイクルセンター」を持っている。自社で処理するため、一貫したリサイクル処理ができる。

■ 若い人たちに環境・リサイクルを啓発するイベントに協賛

かんきょう文化祭 三誠企業では、社会貢献にも取り組んでいる。2016年の春~秋にかけて、これからを担う中学生・高校生に環境やリサイクルについて考えて、行動し、発表する場を設けるプロジェクト「かんきょう文化祭」に協賛した。

「かんきょう文化祭」は、一般社団法人かんきょうデザインプロジェクト(横浜市中区)が主催。「環境」や「ごみ」を考えることは、クリエイティブで、とっても面白いことだということを若い世代に伝えようと、企業等からの協賛金のほか、クラウドファンディングで集めた資金を活用して、五感で環境を感じる古着リメイクや、廃材ものづくりなどの6つのプログラムと、横浜ワールドポーターズでの成果発表会を開催した。

三誠企業の豊岡さんは「次世代の子供たちが、かけがえのない地球ついて色々な視点から考え感じていることに驚きました」と話す。

また同社は、夏祭りなどのイベントの際のゴミの処理や、商店街のゴミ回収などにも協力し、地域社会への貢献も大切にしている。

■ 不要なものをグループ全体で受け皿になり資源として生かしていく

三誠企業の親会社の日本ダストは、1969年創業の産業廃棄物処分の会社。現在は、6社のグループ全体で約190人の体制で、お客さんにとって不要なものをグループ全体で受け皿となって、さまざまな廃棄物のを処理・リサイクルしている。事業系のゴミの他にも、引越しごみの処理や、金属、家電類の買取サービス、 片付け作業の専門スタッフによるごみ屋敷の片付け、遺品整理から火災現場の処理まで幅広くカバーして、廃棄物のトータルサービスをフルサポートしている。

横浜市で「横浜G30プラン」の取り組みが始まった10年数年前から、横浜市の事業系ゴミの分別が厳しくなり、より適正な処理が求められるようになったという。G30は「ごみの排出量を2010年までに2001年に対して30%減らそう」という目標設定。2010年にG30が終了した後、2011年に「ヨコハマ3R夢(スリム)プラン」として、3Rの中でもとりわけ最も環境にやさしいリデュース(発生抑制)の取組を進めている。

日本ダスト株式会社の吉野さん「一般家庭からは、横浜市の収集が制約があるために引っ越しの際など、急ぎの片付けゴミなども引き受けている。横浜市が処理できないと、横浜市一般廃棄物許可業協同組合に連絡が行き、組合から仕事として依頼されるが場合と、地域住民などから直接WEBなどを見たと処理を依頼される場合がある。」と話す。

また、吉野さんは、「廃棄物処理業者として地球環境の保全が人類共通の重要課題であることを認識して環境経営に取り組み、事業活動のあらゆる面で環境保全に配慮した行動をすることにより、低炭素社会の実現と生物多様性の保全を目指すとともに、次世代への継承に貢献することを目標に掲げている」と話す。

地球全体で限りがある「資源」を、再利用などをしていくことで、環境負荷を下げることに貢献する産業物処理業者は、循環型社会のインフラとして機能していると言えるだろう。

三誠企業

▽三誠企業株式会社
住所:横浜市都筑区池辺町3257
電話:045-934-5055
http://www.ndkgroup.co.jp/company/sansei/

▽日本ダスト株式会社
電話:044-333-9458
住所:川崎市川崎区鋼管通2丁目2番2号
http://www.ndkgroup.co.jp

ライター紹介

LOCAL GOOD YOKOHAMAは、まちでコトをつくりたい、人とつながりたい、課題を解決したいと考えている市民のみなさんのICTプラットフォームコミュニティ。みんなが情報やコミュニケーションでつながり、人が集まることで何かがはじまる場をつくり、コミュニティや活動がこれからも続くキッカケをデザインします。まちの課題や問いに対して「自分ごと」として新たな一歩を踏み出し、まちの未来をより良くするアクションを 「LOCAL GOOD」と名づけました。 さまざまな地域課題に向き合う「ローカルグッドプレイヤー」とともに、共に考え、語り、取材をすることは、新たな視点や経験を得る貴重な体験です。取組を知り、現場でつながることは、おたがいの働く、学ぶ、暮らすを変えてゆくためのアイデアやアクションを生むためのイノベーションのヒントになります。地域のプレイヤーが悩み、チャレンジする現場に足を運び、声に耳を傾け、みなさんの得意や関心に併せた役割を見つけてください。自らを知る、変えるチャンスを提供します。誰もが参加して応援できるローカルグッドサポーターが、はじまっています。 https://yokohama.localgood.jp/about/ LOCAL GOOD YOKOHAMA 編集部へのお問い合わせやご意見、取材希望や情報提供はこちらにお願いいたします。 localgood@yokohamalab.jp 

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