地球の恵みが有限であることを忘れたかのような「大量生産・大量消費・大量廃棄」のサイクルが20世紀から続いています。こうした私たち先進国の暮らし・仕事のあり方が問い直されています。
2015年9月に国連で採択され、2016年から2030年までの国際社会共通の目標「持続可能な開発目標」(Sustainable Development Goals)では、17の分野別目標が設定され、あらゆる国の政府機関、グローバル化する企業、そしてそこで暮らす市民たちが、それぞれの立場で、地球を持続可能にするための行動指針などが示されています。
わたくしたちNPO法人横浜コミュニティデザイン・ラボがこの1年、横浜市と「消費生活協働促進事業に関する協働契約書」をとりかわして進めてきた「地域を知る・エシカルを知る ソーシャルな消費者養成講座」では、食品ロス・地産地消・フェアトレード・資源の循環などについて実際の現場の声を聞きながら、「毎日の暮らしの中での選択行為」である「消費」を通じた「持続可能な社会」へのコミットを学んできました。
講座の最後として、2017年2月4日(土)13時30分から「さくらWORKS<関内>」で、「世界の未来を変える『エシカル消費』〜地域からの取組の可能性」を開催します。
メーンゲストとして、現在消費者庁が設置し、議論が深められている「倫理的消費」調査研究会の座長で、東京大学名誉教授・山本良一さんをお招きし、お話をうかがいます。
山本さんは、日本エシカル推進協議会代表も務め、2020年の東京オリンピック・パラリンピックを持続可能なエネルギー・素材をなどを使う「エシカル五輪」を提唱しています。
「エシカルな消費」は、どのような社会背景からうまれてきたスタイルなのか、今の日本に「エシカルな消費」が必要な理由、そのムーブメントの広がりが地域に与える影響などについて講演をしていただきます。
その後、参加した皆さんとともに対話の時間を持ち「地域発のエシカル消費・わたしの一歩」というアクションプランを考えます。
▽実施内容
・横浜市消費生活協働促進事業について
・これまでの講座の報告
・消費者庁「倫理的消費」調査研究会座長の山本良一さん 講演
・参加者と考える「これからの私の消費」
<この事業について>
講座は、横浜市とNPO法人横浜コミュニティデザイン・ラボが「消費生活協働促進事業に関する協働契約書」を締結して実施する事業。
横浜市市民協働条例第8条に規定する市民協働事業の基本原則に則り、対等な関係のもとに協働を進めていくために必要な事項を協働契約書に定めて実施します。双方が、市民公益活動の自主性を尊重するとともに、互いに依存や癒着等の関係に陥ることなく、双方が自立した存在として協働を進めることが原則です。