9月2日(金) 13:30から日本財団ビル(東京港区)で、全国のNPOや自治体、企業などで地域の社会課題解決に取り組む方や社会起業家の方を対象にしたフォーラム「LOCAL GOODから見えてきた参加型まちづくり~地域発のイノベーションを誘発していくために~」を開催します!
世界でも類を見ない勢いで少子高齢化と人口減少が進む日本。特に都市部への人口流出などの課題を抱える地方では、急速に生産年齢人口が減少しつつあり、私たちの生活を支える地域の経済・社会基盤の持続性が危ぶまれています。こうした中においても、それぞれの地域では医療や介護、教育や子育てを充実させ、安定的な雇用や地震・津波などの自然災害への備えも確立しておく必要があります。
このような課題を解決するためには、従来の自治体やNPOだけではなく、自治会や町内会など私たちの身近なコミュニティ活動の主体、企業などの市場経済の主体が共創し、時間・知恵・お金を持ち寄り、これまでにないインパクトを生み出していくことが求められます。まさに課題解決の糸口は地域発のオープンイノベーションを誘発・促進することにあるといえます。
では、こうしたイノベーションを創出するためにはどのようなアイデアや取り組みが必要なのでしょうか?
本フォーラムでは、市民参加型の課題解決プラットフォームとして横浜市、福岡市、北九州市で既に稼働し、成果を上げ始めている 「LOCAL GOOD」の活動実績をご紹介します。また、国内で活躍する自治体やNPO、社会起業家等の有識者より、これからのコミュニティ経済の在り方や、行政、企業、NPOなどが組織の壁を越えて社会的課題の解決を目指すアプローチであるコレクティブインパクトの国内外事例・考察結果などを紹介し、議論します。
日本財団CANPANプロジェクト、アクセンチュア株式会社の共催により実施する、皆様の地域の課題を解決していく上で、有益な情報・示唆、ネットワーキングの場を提供するイベントです。是非奮ってご参加ください。
※記念講演の講師、内容は追ってお知らせします。
【第1部】13:30〜
▽講演セッション
1)基調トーク
①「地域課題へ立ち向かう仕組みづくりと地域の見える化~国内外先進事例から分かること」
・鈴木祐司さん(公益財団法人さなぶり 事務局長)
②「ITを活用した価値創造型NPOへの進化」
・山田泰久さん(NPO法人 CANPANセンター 代表理事)
2)横浜・福岡・北九州「LOCAL GOOD」セッション
<テーマ>
●「参加型コミュニティデザインの在り方」
●「資金と人を動かす仕組みづくりと活動の見える化~国内外先進事例から分かること」
●「ITを活用した価値創造型NPOへの進化」
●「LOCALGOOD」オープンセッション
パネラー
– 杉浦裕樹(NPO法人横浜コミュニティデザイン・ラボ 代表理事)
– 杉山隆志(NPO法人AIP 理事)
– 瀬川将之(一般社団法人ソシオファンド北九州 共同代表理事)
【第2部】15:05〜
▽ ディスカッション・分科会セッション
◎話題提供
・松田 元様(アズホールディングス株式会社 代表取締役)
◎ディスカッション 「コミュニティ経済の形成に向けて」
8人のゲストのショートスピーチを皮切りに、フォーラム参加者によるオープンディスカッションを実施します。
○モデレーター:原田博一さん(株式会社富士通研究所 クリエイティブ・メディエーター)
○ゲスト
・西樹さん(シブヤ経済新聞 編集長/株式会社花形商品研究所 代表取締役)ほか
【第3部】 16:25〜
▽記念講演:「コミュニティデザインの時代 ~自分たちで「まち」をつくる」(仮)
・山崎 亮さん(studio-L代表、東北芸術工科大学教授(コミュニティデザイン学科長、慶応義塾大学特別招聘教授)
・お知らせ・閉会挨拶
※会場内にLOCAL GOOD相談窓口も設置します。皆様の地域へのLOCAL GOODの導入にご関心をお持ちの方は、当日お気軽にご相談ください。
<登壇者プロフィール>(敬称略)
◎鈴木 祐司(すずき ゆうじ)
公益財団法人 地域創造基金さなぶり 専務理事・事務局長
一般社団法人 全国コミュニティ財団協会 副会長
一般財団法人 非営利組織評価センター 理事
1977年、千葉県生まれ。97年に米国に本拠地をおく公益財団法人国際青少年育成財団の日本事務局に入局。5歳から25歳までの青少年の生活と成長環境の改善に資金助成をする財団として、企業のCSRとして実施するNPO向けの助成事業の企画・運営を担当。審査にかかわった件数は約600件、内100件の事業に1億円弱の資金を助成する。06年に退職後、都内私立大学の非常勤講師等や商社勤務をへて教育系NPOで過ごす。震災後に新しいコミュニティ財団の設立業務に従事し、現職。発災後5年が経過し、NPO支援と創業支援事業に計16億円弱の資金を調達・支援。資金支援の総数は700件をこえる。個別支援も30団体以上に実施。地域で変化を起こそうとする個人と組織に対する資源を仲介するコミュニティ財団として、寄付や遺贈の増進、並びに復興と復興にとどまらない地域の活性化にむけて、いい踏み台になることを目指している。2016年の熊本地震発災後は「東北からのバトン」として資金支援も行っている。
◎山田 泰久(やまだ やすひさ)
NPO法人CANPANセンター代表理事
一般財団法人非営利組織評価センター 業務執行理事
群馬県高崎市出身、慶應義塾大学文学部卒(フランス文学専攻)
1996年日本財団に入会。2014年4月、日本財団からNPO法人CANPANセンターに転籍出向。日本財団とCANPANセンターが合同で実施する、市民、NPO、企業などの活動を支援し、連携を促進することで、民間主体のより豊かな社会づくりに貢献することを目指すソーシャルプロジェクト「日本財団CANPANプロジェクト」の企画責任者。主に、NPO×情報発信、ソーシャルメディア、オンライン寄付、助成金、IT・Web、ノウハウ、ネットワーク、出身地などの文脈でセミナー開催、セミナー講師、プロジェクト、情報発信などを行っている。
ブログ: CANPAN講座 http://blog.canpan.info/c-koza/
CANPAN・NPOフォーラム http://blog.canpan.info/cpforum/
◎杉浦 裕樹(すぎうら ひろき)
NPO法人横浜コミュニティデザイン・ラボ代表理事
ヨコハマ経済新聞編集長
公益財団法人かながわ生き活き市民基金、一般社団法人国際平和映像祭理事
学習院大学理学部を卒業後、音楽・ダンス・演劇やイベントの舞台監督を務める。2003年にICTを活用してまちづくりに取り組むNPO法人横浜コミュニティデザイン・ラボを設立し、2004年にWebメディア「ヨコハマ経済新聞」を創刊。2011年にシェアオフィス「さくらWORKS<関内>」、2013年に市民ものづくり工房「ファブラボ関内」、2014年にメディア・データ可視化・スキルマッチング・クラウドファンディング機能を備える参加型WEBプラットフォーム「LOCAL GOOD YOKOHAMA」の運営を始めた。
◎杉山 隆志(すぎやま たかし)
NPO法人 AIP 事業担当理事(COO)
株式会社COTODE Founder
武蔵野学院大学SMB研究所所長・非常勤講師
九州大学非常勤講師
1991年 アンダーセンコンサルティング(現アクセンチュア)で地方自治体分野のコンサルティングに従事。2001年からデロイトトーマツコンサルティング(現アビームコンサルティング)。NPO法人AIPの事業担当理事を務め、各種コミュニティ支援のための拠点AIPカフェを設立、運営中。AIPを中心に実施した天神・大名WiFi化、大名なうなどの活動は新聞・TVで地域ITコミュニティによる地域おこしの活動例として、情報通信白書・NHKや各種新聞など多種のメディアに取り上げられる。並行して武雄市における日本初の武雄市役所のホームページFaceBook化や自治体特選ストアなどのコンサルテーションも手がけ、現在は前武雄市長樋渡啓祐氏の樋渡社中にも関与。地方創生に今までの経験を活かし従事中。
◎瀬川 将之(せがわ まさゆき)
一般社団法人ソシオファンド北九州 共同代表理事
NPO法人ソーシャルベンチャー・パートナーズ東京 理事
株式会社ソサイエタル 代表取締役
新興事業創出機構[JEBDA] フェロー
北九州生まれの北九州育ち。2001年からアクセンチュアに経営戦略コンサルタントとして勤務した後、ブティック系ファームを経て、2011年に株式会社ソサイエタルを設立。2014年6月北九州の社会起業家の創出・育成を目的として、一般社団法人ソシオファンド北九州を設立。市民一人ひとりが資金、時間、スキルをもっと投資して、より良い未来を作るべきと考え「社会投資」の概念の普及、促進に関わる活動を行っている。公募型協働プログラム「びびんこ」と「LOCAL GOOD KITAQ」を事業の両輪として北九州のみらい創りに取り組み中。JFRA准認定ファンドレイザー。ウイスキーとソーシャルビジネスのコミュニティラウンジTOMOSHIBIの主催も。
◎村上 純志(むらかみ じゅんじ)
NPO法人 AIP 事務局長
短中長期的なIT人材の輩出やITを活用した地域の仕組み創りに取り組んでいる。前職のプログラマー・SEを経て、企業・若年者・女性向けにITスキル習得の実践型講座(新人研修、プログラミング、マネジメントなど)を提供する育成事業を展開している特定非営利活動法人AIP事務局長を務める。また、福岡のコミュニティの活動拠点の一つ、大名のAIPCafeの管理人。
・LOCAL GOOD FUKUOKA
・赤ちゃん先生(ママさんコミュニティ支援)
・StartupCafe(アンバサダーコンシェルジュ)
・明星和楽 主催メンバーの1人
◎松田 元(まつだ げん)
アズホールディングス株式会社 代表取締役
株式会社デジタルデザイン(東証JDQ上場:4764)取締役
武蔵野学院大学SMB研究所所長・非常勤講師
九州大学非常勤講師
1984年、神奈川県鎌倉市生まれ。 高校を3日で中退し、15歳で上京。16歳で大学入学資格検定取得後、米国カリフォルニア州マウンテンビューに留学。帰国後の2002年、早稲田大学商学部に現役で入学し、在学中20歳の頃より学生ベンチャーを創業。22歳で株式譲渡(売却)。 2006年2月、アズ株式会社を創業。 「フリーター」や「挫折経験のある人間」を積極採用し、独自の研修プログラムで即戦力へと変える「人財」育成を実施。 延べ1,800社以上の営業支援プロジェクトを完遂するとともに、事業会社の立ち上げとM&Aを次々と実施し、20社を超える企業のファウンダー(創業及び創業支援)を務める。2014年より武蔵野学院大学にて「ビジネスコミュニケーション」講師を務める傍ら、同大学SMB研究所所長として中小企業のスモールビジネスに関する研究や、商工会での講演活動等を行っている。関連企業従業員1,500名、主催するビジネススクールの受講生は1,000名を超える。アズ株式会社の取引先は1,800社に及ぶ。 2015年7月の埼玉県狭山市長選挙では、7,964票を獲得。
◎山崎 亮(やまざき りょう)
studio-L代表
東北芸術工科大学教授・コミュニティデザイン学科長
慶応義塾大学特別招聘教授
1973年愛知県生まれ。大阪府立大学大学院および東京大学大学院修了。博士(工学)。建築・ランドスケープ設計事務所を経て、2005年にstudio-Lを設立。地域の課題を地域に住む人たちが解決するためのコミュニティデザインに携わる。まちづくりのワークショップ、住民参加型の総合計画づくり、市民参加型のパークマネジメントなどに関するプロジェクトが多い。「海士町総合振興計画」「studio-L伊賀事務所」「しまのわ2014」でグッドデザイン賞、「親子健康手帳」でキッズデザイン賞などを受賞。
著書に『コミュニティデザイン(学芸出版社:不動産協会賞受賞)』『コミュニティデザインの時代(中公新書)』『ソーシャルデザイン・アトラス(鹿島出版会)』『ふるさとを元気にする仕事(ちくまプリマー新書)』『コミュニティデザインの源流(太田出版)』などがある。
<LOCAL GOODについて>
税収減と社会コスト増加が避けられない時代を迎え、住みやすい地域を持続させるには、市民や企業など多様な主体が、それぞれできる範囲で時間・知恵・お金を持ち寄り、支え合うことが大切になってきます。「LOCAL GOOD YOKOHAMA」は、サービス、モノ、カネ、ヒト、情報の循環を作っていくことを目指し、インターネット上の場と、インターネットを超えた地域の現場両面から、地域をよくする活動「地域のGOOD=ステキないいコト」に市民、企業が参加するきっかけをつくっていきます。
LOCAL GOOD YOKOHAMA(横浜): https://yokohama.localgood.jp/
LOCAL GOOD FUKUOKA(福岡): http://fukuoka.localgood.jp/
LOCAL GOOD KITAQ(北九州): http://kitaq.localgood.jp/
▽お問い合わせ:
NPO法人横浜コミュニティデザイン・ラボ(宮島)
TEL: 045-664-9009
E-mail: localgood@yokohamalab.jp