5/25(水) ラボ図書環オーサートークvol.51 『まちづくりプラットフォーム ~ ヒト・カネ・バショのデザイン ~』の著者の皆さんをお招きして
『まちづくりプラットフォーム ~ ヒト・カネ・バショのデザイン ~』が3月下旬に発刊されました。
今やさまざまな領域で使われるプラットフォームという言葉。住民の主体的なまちづくり活動を支える”土台”として、地域課題にむけて取り組む各地の事例からプラットフォームの機能・役割について検証した、新たなまちづくりガイド本です。
5月25日(水)夜、本を執筆した卯月盛夫さんと、執筆・編集にかかわったメンバーをお招きしてオンラインセミナーを開催します。
卯月盛夫さん
プロフィール
卯月盛夫 早稲田大学社会科学部教授、建築家、都市デザイナー
1953年東京生まれ。早稲田大学大学院修士課程(都市計画)修了後、西ドイツのシュトッツガルト大学留学。トリーブ教授主宰の都市デザイン事務所、シュトッツガルト市役所、ハノーバー市役所勤務後、帰国。世田谷区都市デザイン室主任研究員、世田谷まちづくりセンター所長を経て、1995年に早稲田大学芸術学校教授。参加のデザイン研究所所長。2010年に学部を移籍して現職。
横浜市においては、「地域まちづくり推進委員会委員長」、「ヨコハマ市民まち普請事業審査委員長」、「都市美対策審議会会長」等を歴任、現在「公益信託みなとみらい21まちづくりトラスト運営委員会委員長」。
『まちづくりプラットフォーム~ヒト・カネ・バショのデザイン~ 』について
この本では、市民まちづくりの支援に携わるメンバーがフィールド調査やヒアリングを通して得た知見から、対話と協議の場であるプラットフォームの二層性、ヒト・カネ・バショの3要素、それらをデザインするプラットフォーム・マネージャーの役割の重要さや多様さを提案。これからのまちづくりのあり方を問う1冊。
内容
主要目次
はじめに
序章 プラットフォームへの期待・・・杉崎和久
1.地域を取り巻く状況
2.行政資源を活用したまちづくり支援
3.多様な主体が持つ資源を紡ぐ、まちづくりプラットフォーム
第1章 創造的なプラットフォームのポイント・・・卯月盛夫
1.プラットフォームの二層性
2.「ヒト」「カネ」「バショ」の3要素【イラスト集】プラットフォームのバリエーション
~まちづくりプラットフォーム研究会調査より~
第2章 プラットフォーム×ヒト
~プラットフォーム・マネージャーの役割~・・・朝比奈ゆり
1.組織も領域も横断する伴走型マネージャー~ヨコハマ市民まち普請事業担当職員~
2.地域を歩いてつなぐ、アウトリーチ型マネージャー~荒川区社会福祉協議会の地域コーディネーター~
3.隠された力を引き出すエンパワメント型マネージャー~「岡さんのいえTOMO」のオーナー~
4.自分から行動するマネージャーたち
第3章 プラットフォーム×カネ
~プラットフォームの課題解決力を高めるカネの力~・・・杉崎和久
1.まちづくりに「カネ」を提供する仕組み
2.プラットフォームにおける「カネ」の役割
第4章 プラットフォーム×バショ
~プラットフォームを効果的に機能させるバショづくりのヒント~・・・土井良浩
1.「バショ」を活かしたプラットフォームづくりの3つのケース
2.「バショ」を活かしたプラットフォームづくりのヒント
3.バショづくりのすすめ
第5章 プラットフォーム×会議の対話と協議の手法・・・朝比奈ゆり・角屋ゆず
1.プラットフォームの二層構造と課題が解決に至る過程
2.課題を把握する手法
3.課題を共有する手法
4.課題の解決策を協議する手法
5.課題の解決策を実施する・検証する手法
第6章 自治的コミュニティの構築へ・・・卯月盛夫
1.第一歩を踏み出すために
2.将来への展望
まちづくりプラットフォーム研究会メンバー紹介
本書に登場したまちづくりプラットフォーム
章ごとに掲載されているコラム
◆COLUMNwithコロナ・2020年の風景〈1〉・・・藤倉智弘
「おうち活動はじめようプロジェクト」―地域で支え合うカタチをめざす
◆COLUMNwithコロナ・2020年の風景〈2〉・・・肥山美奈子
夏とコロナと花火大会―地域協働で思い出づくり、地域が力を合わせた新しい自治会活動
◆COLUMNwithコロナ・2020年の風景〈3〉・・・杉崎和久
オンラインツールでの活動再開―まちの魅力を発信する「和光地域デザイナーの会」
◆COLUMNwithコロナ・2020年の風景〈4〉・・・土井良浩
ポストコロナのミーティングのあり方―オンラインか?それとも対面か?
◆COLUMNwithコロナ・2020年の風景〈5〉・・・角屋ゆず
屋外空間における居場所の可能性―コロナ禍の公園からのレポート
◆COLUMNwithコロナ・2020年の風景〈6〉・・・市川徹
日頃からのネットワークづくりが重要―世田谷におけるコロナ禍での取り組み
◆COLUMNwithコロナ・2020年の風景〈7〉・・・朝比奈ゆり
活動の継続を問われた「地域の居場所」―つながりを切らさないための活動を
*執筆: 「まちづくりプラットフォーム研究会」
各地のまちづくりセンターが縮小されたことを危惧し市民まちづくりの将来を考えるために調査研究活動を開始。学識者、中間支援組織、自治体、事業者とメンバーの顔ぶれが多彩。
メンバー
卯月盛夫 [早稲田大学教授。建築家、都市デザイナー、博士(工学)]
杉崎和久 [法政大学法学部政治学科/大学院公共政策究科教授]
朝比奈ゆり[東京ボランティア・市民活動センター専門員。武蔵野美術大学通信教育課程講師]
土井良浩 [国立大学法人弘前大学大学院地域社会研究科准教授]
角屋ゆず [一般財団法人世田谷トラストまちづくり 主任主事]
藤倉智弘 [草加市役所職員]
肥山達也 [元横浜市役所職員]
肥山美奈子[横浜市役所職員]
市川徹 [(株)世田谷社代表取締役]
深江多美子[(一社)横浜みなとみらい 21職員]
実施概要
日時:2022年5月25日(水) 20時~21時30分
主催:NPO法人横浜コミュニティデザイン・ラボ
参加方法:YouTubeで配信
参加費:無料
視聴
YouTube:https://www.youtube.com/watch?v=CE1I32N3j34
Facebook:https://www.facebook.com/LOCALGO…/videos/1362387687596519/
ラボ図書環オーサートークについて
NPO法人「横浜コミュニティデザイン・ラボ」が企画運営している、本の著者や編集者などをお招きする公開トークシリーズ。
https://goo.gl/5n7ygb
参考
▽【横浜の都市デザイン】横浜都市デザイン50周年記念事業 都市デザインを「知る」講演会第1回「横浜都市デザイン~個性あるまちなみの原点を探る~」(横浜市公式YouTubeチャンネル)
講演会実施日:令和3年10月30日(土)13時半~16時
講演者:岩崎駿介氏(横浜市都市デザインチーム初代リーダー)
国吉直行氏(都市デザイナー、横浜市立大学客員教授)
ファシリテーター:卯月盛夫氏(早稲田大学社会科学総合学術院教授、建築家、都市デザイナー)
https://www.youtube.com/watch?v=BjdXDnqx9R4