脱炭素社会の実現に向けて、「かながわサーキュラーエコノミーフォーラム2021」が、横浜で展開されているサーキュラーエコノミーの動きを紹介しながら、官民の同志を募り、神奈川県全体に広げて行くために5月23日(日)14時から開催されます。
昨年の10月、国会での所信表明演説の中で菅義偉首相は、日本政府として初めて2050年までに二酸化炭素ネット排出量ゼロ(カーボンニュートラル)にするとの政策目標を表明しました。
さらに、この4月22日は、2030年度の温室効果ガスの新たな削減目標について、13年度比で「46%削減」するとの方針を表明。この日夜に開幕したオンラインによる米主催の気候変動サミットに出席し、各国首脳に伝えました。
この「2030年温室効果ガスマイナス46%」は、国際的に大変なインパクトを持つ表明であると共に、国内の各自治体に対してもそれに応じた対応を早急に求めるものだと思います。
翻ってEU では、この「脱炭素社会」を達成するための切り札として、急速にサーキュラーエコノミーという考え方が勃興し、地域に根差した経済の仕組みとして普及しつつあります。
サーキュラーエコノミーとは、循環型経済とも呼ばれ、これまで「廃棄」されていたモノや未使用の空間などを富の源泉である「資源」として捉え、経済循環の仕組みに積極的に取り込んでいくことを中心に据える経済活動です。
従来の大量生産・大量消費・大量廃棄の社会経済モデルに代わる、地球環境や雇用・労働環境に持続可能性をもたらすオルタナティブな社会経済の仕組みとしても注目されています。
YOKOHAMA リビングラボ・サポートオフィスの働き
YOKOHAMA リビングラボ・サポートオフィスでは、このサーキュラーエコノミ―の考え方にプラスして、SDGsの視点からモノやサービス、空間だけでなく、「ひと」のエンパワーメントや持続可能性に着目し、サーキュラーエコノミーplus という社会経済のビジョンを構想しました。
そして、サーキュラーエコノミーplus を具現化するために市内各地のリビングラボと連携しながら「ローカル・フォー・ローカル」「サステナブルデベロップメント」「パラレルキャリア」「ヘルスプロモーション」という4つの領域で、多様なプロジェクトを展開しています。
◎フォーラムの次第
・司会 杢代智宏 (地域貢献ラボ)
第1部 リビングラボとYOKOHAMAリビングラボサポートオフィスの紹介
・来賓挨拶:岡崎洋子(横浜市政策局シニアデレクター)5分
・YOKOHAMAリビングラボサポートオフィスのこれまでと目指すべき方向性
河原勇輝(YOKOHAMAリビングラボサポートオフィス代表)5分
・世界のサーキュラ―エコノミー、横浜のサーキュラ―エコノミー
加藤 佑(Harch Inc. CEO)15分
・横浜におけるリビングラボの取組について
関口昌幸(横浜市政策局共創推進課) 15分
第2部 サーキュラ―エコノミーPLUSの具現化に向けた各部会&各地のリビングラボの取組紹介
※コーディネーター:穂坂光紀(YOKOHAMAリビングラボサポートオフィス理事)
(1)ローカル・フォー・ローカル~地域のモノは地域に還せ
・YOKOHAMAリビングラボサポートオフィス 再エネ部会 10分
舟山大器(YOKOHAMAリビングラボサポートオフィス 再エネ部会長)
・SDGs横浜金澤リビングラボ 5分
今村美幸(SDGs横浜金澤リビングラボ 代表)
(2)サステナブルデベロップメント~持続可能な街繕い
・磯子リビングラボ 5分
中島翔(磯子リビングラボ)
・すすき野リビングラボ 5分
小柴 健一(すすき野リビングラボ)
(3)パラレルキャリア~もう一つの働き方・学び方
・都筑リビングラボ 5分
鈴木 仁(都筑リビングラボ)
・緑園リビングラボ 5分
野村 美由紀(緑園リビングラボ代表)
(4)ヘルスプロモーション~人生100年時代の健康戦略
・とつかリビングラボ 5分
川口 大治(とつかリビングラボ代表)
・YOKOHAMAリビングラボサポートオフィス ヘルスケア部会 10分
横山 太郎(ヘルスケア部会 代表)
第3部 脱炭素社会に向けた「かながわ」の取組
松田町5分
真鶴町5分
伊勢原FCフォレスト5分
第4部 横浜におけるリビングラボと地域循環共生圏について
環境省 地域循環共生圏推進室 佐々木室長補佐 20分
第5部 来賓挨拶
林野庁 森林整備部治山課 永井総括課長補佐 5分
三井不動産商業マネジメント 株式会社イノカ 8分