横浜の街が多様な来街者を受け入れるために何が必要か、障害があっても行きたくなる地域を創るには何をすれば良いか?
横浜市をはじめとする神奈川県域には、国内外から多くの観光客が訪れます。しかし障害のある人が観光に訪れようとしても、誰もが楽しめる観光スポット、安心して利用できる宿泊施設や交通手段、人的サポートなどの情報提供やコーディネートを行う仕組みが未整備なことが課題となっています。
折しも今年7月~9月にかけて東京オリンピック・パラリンピック競技大会が開かれ、横浜・神奈川にも世界の国々から様々な来街者が訪れることが期待されています。
このフューチャーセッション「市民発のユニバーサルツーリズムを考える」では、横浜の専門学校生のチームが約2年間かけて開発した、横浜駅構内での車椅子利用者のスムーズな乗り換え・移動を支援するアプリ「らっくる」や、横浜総合高校の1年生で車椅子ユーザーの学生による「横浜ホイールマップ」の取り組み報告を軸に、横浜市内の共生社会を推進する取り組みを紹介します。
また、オープンダイアログとして、横浜の街が多様な来街者を受け入れるために何が必要か、障害があっても行きたくなる地域を創るには、何をすれば良いかをテーマに、車椅子利用者、学生、企業、行政など多様な主体による話し合いを行います。興味・関心のある方は、是非にご参加ください。
日時:2020年2月21日(金) 9:30~11:30
場所:パナソニックリビング ショウルーム 横浜(横浜市神奈川区金港町2-6 横浜プラザビル1F)
https://sumai.panasonic.jp/sr/yokohama/
主催:Wakamono Innovation Network 2019 実行委員会
協力:パナソニックリビング ショウルーム 横浜、LOCAL GOOD YOKOHAMA
参加申込:facebookイベントページで「参加」表明するかlocalgood@yokohamalab.jpまでタイトルに「2/21参加希望」と書いて送る。
https://www.facebook.com/events/190709968954303/
<内容>
【オープニング】9:30~
▽趣旨説明(Wakamono Innovation Network 2019 実行委員会)
▽挨拶:岡崎洋子さま(横浜市政策局 データ活用推進等シニアディレクター)
【第1部】 9:35〜
若者目線で取り組む街のバリアフリー化と共生社会の実現
▽報告1:バリア回避ルート案内アプリ「車椅子でらくらく乗り換え『らっくる』」
・らっくる開発メンバー(情報科学専門学校、横浜リハビリテーション専門学校)
▽報告2「シビックプライドの醸成:バリアフリーではない施設の突破方法調査について」
・横浜ホイールマップ(横浜市立横浜総合高校)
▽コメント&意見交換
・飯塚重善さん(神奈川大学 経営学部 准教授/横浜市立大学 先端医科学研究センター コミュニケーション・デザイン・センター 客員准教授)
・岡村道夫さん(認定NPO法人横浜移動サービス協議会)ほか
・和久井 真糸さん(エーラスダンロス症候群患者会、車椅子ユーザー)ほか
【第2部】10:25〜
市民発で取り組む「ユニバーサルツーリズム」と共生社会の実現に向けた取り組み紹介
・「触る地図のクラウドファンディングについて/内閣府表彰の報告」
NPO法人横濱ジェントルタウン倶楽部
・「夜のバリアフリー・ウェブガイドマップ実証実験事業」(横浜観光コンベンション・ビューロー横浜クリエーションスクラム助成事業)
一般社団法人観光マーケティング協会/ナイトタイムエコノミー株式会社
・「ユニバーサル・スポーツ・ツーリズム」
NPO法人国際障害者スポーツ写真連絡協議会(パラフォト)
・「ことぶき協働スペースの協働調査研究とLOCAL GOOD YOKOHAMA」
NPO法人横浜コミュニティデザイン・ラボ
【第3部】11:05〜
オープンダイアログ
【終わりに】11:25〜
・お知らせ
・挨拶
<参考>
▽バリア回避ルート案内アプリ「車椅子でらくらく乗り換え『らっくる』」
東京オリンピック/パラリンピック開催に伴う車いす利用者の増加が今後予想される一方、車椅子利用者の利便性を想定したバリアフリー設備や施設の情報が記載された地図アプリが不足している現状にあります。公共機関利用時に生じる車いす利用者や介護者への負担、不満を減らすことを目指し、「楽に車椅子で乗り換え『 らっくる』」をキャッチコピーに、車椅子の方がストレスを感じることなく、バリアを回避できることを目標としたアプリを情報科学専門学校、横浜リハビリテーション専門学校の学生たちが制作。車椅子の利用者、ヘルパー、ベビーカー利用者に合ったルートを案内するスマホアプリケーションで、駅構内、バリアの回避やエレベータの設置位置、多目的トイレの場所等を案内する。
http://yokohama-youth.jp/win2018/
▽横浜ホイールマップ
高校1年生が主宰する車椅子で入れるバリアフリーの店舗を自主的に調査し、記事や地図を編集する取り組み。バリアフリーな店舗や施設の情報を収集するオーソドックスな活動とは異なり、バリアフリーではない施設をどのように突破するか調査する活動。東京大学公共政策大学院などが主催する「チャレンジ!!オープンガバナンス 2019」 一次審査を通過し、3月8日(日)に審査委員による最終公開審査でプレゼンテーションを行う。
https://yamate.yokohama/wheel/
▽視覚障がい者と共に街歩き クラウドファンディングで「触る地図」(ヨコハマ経済新聞)
NPO法人「横濱ジェントルタウン倶楽部」(横浜市中区常磐町2)が現在、2006(平成18)年に作成した指先で触って道路などの関係性を感じることのできるバリアフリーマップ「触る地図」を、大きく変化した街の情報に対応して作り直すため、クラウドファンディングを立ち上げ寄付を呼び掛けている。
https://readyfor.jp/projects/sawaruchizu
https://www.hamakei.com/headline/10781/
▽「介護分野におけるオープンイノベーションによる課題解決に関する研究協定」を民間企業4社と横浜市 が締結
~『ケアテック・オープン・ラボ横浜』始動~
https://www.city.yokohama.lg.jp/city-info/koho-kocho/press/seisaku/2018/0320_caretex.html
▽ことぶき協働スペースの協働調査研究
寿地区をフィールドに、介護・医療・福祉・まちづくりにまつわる地域課題を見出すための社会調査研究を行い、課題解決を考えるプロジェクトです。
https://kotobuki.space/?p=1529