ユニバーサルツーリズムを考える
横浜市をはじめとする神奈川県域には、国内外から多くの観光客が訪れます。しかし障害のある人が観光に訪れようとしても、誰もが楽しめる観光スポット、安心して利用できる宿泊施設や交通手段、人的サポートなどの情報提供やコーディネートを行う仕組みがないことが課題となっています。
折しも2020年には東京オリンピック・パラリンピックが開かれ、横浜・神奈川にも様々な来街者が訪れます。この機会を捉え、このシンポジウムでは、多様な来街者を受け入れるために何が必要か、障害があっても行きたくなる地域にするにはどうしたら良いか、提案を出し合います。そして、様々な市民や組織がお互いに連携を深め、できることから始めていきたいと思います。
当日は、情報提供として、橫濱ジェントルタウン倶楽部の「触る地図」製作プロジェクトの紹介や、協力団体の取り組み紹介も行います。
・桜井悦子(NPO法人横濱ジェントルタウン倶楽部)
・岡村道夫(NPO法人横浜移動サービス協議会 / 車いす使用者)
・松原淳氏(特定非営利活動法人健やかまちづくり理事)
○コーディネーター
・鈴木伸治氏(横浜市立大学教授)
○パネリスト
・荒木田百合氏(横浜市副市長)
・嶋田昌子氏(NPO法人横浜シティガイド協会)
・篠塚恭一氏(あ・える倶楽部(株式会社SPI)代表)
・榊原正博氏(NPO法人湘南バリアフリーツアーセンター理事長)
・高橋玲子氏(玩具メーカー勤務/ 視覚障害者)
▼荒木田 百合 / 横浜市副市長
東京女子大学卒業。1982年横浜市入庁。区役所勤務時代に子育て現場の実情を目の当たりにした経験を胸に、2005年にこども青少年局の立ち上げに携わる。みなとみらい21担当やこども青少年局地域子育て支援課長、政策局担当理事などを経て、2018年に内部の女性職員としては初となる副市長に就任。
▼榊原 正博 / NPO法人湘南バリアフリーツアーセンター理事長
神奈川県出身。電気通信大学卒業。卒業後医療機器メーカーに就職後、2009年に独立。医療機器開発のほか北欧式福祉用具の販売やリハビリプログラムの提供などを行う。事業と並行し要支援者避難マップの制作やバリアフリービーチの運営など、地域でも様々な活動を行うようになり、2016年に同法人を立ち上げた。
▼篠塚 恭一 / あ・える倶楽部(株式会社SPI)代表
千葉県生まれ、専門学校卒業後、大手旅行会社で添乗員を務め、1991年に「あ・える倶楽部」を設立し、バリアフリー旅行・介護旅行を専門に手がけるようになる。1995年から超高齢者向けサービス人材の育成を本格的に開始し、2006年にNPO法人「日本トラベルヘルパー(外出支援専門員)協会」を設立。
▼嶋田 昌子 / NPO法人横浜シティガイド協会理事
神奈川県生まれ。日本女子大学文学部を卒業後、同大学助手や横浜市社会教育指導員などを経て、1992年に横浜シティガイド協会を創立。長年、会長を務めた後、現在は理事に就任。2012年、第61回横浜文化賞を受賞。
▼高橋 玲子 / 玩具メーカー勤務
視覚障害者 /目の前にあるものの形や色がようやくわかるぐらいの視力で生まれ、4歳ごろまでに全盲に。中学まで盲学校で学び、卒業後は米国で普通高校へ進学。現在はタカラトミーで、目や耳の不自由な友だちともいっしょに楽しめる「共遊玩具」の開発促進と普及の仕事を行う。
▼松原 淳 / 特定非営利活動法人健やかまちづくり理事
東京都出身。都立大学大学院工学研究科修了。DFJI(認知症フレンドリージャパン・イニシアチブ)交通プロジェクト・メンバー。
▼鈴木 伸治 / 横浜市立大学教授
大阪府出身。京都大学工学部建築学科卒業。東京大学大学院助手、関東学院大学工学部助教授などを経て、現職。専門は都市デザイン、歴史を生かしたまちづくり。横浜を中心に神奈川県内のまちづくりに関わる。横濱ジェントルタウン倶楽部理事。著書に『創造性が都市を変える』(2010年、学芸出版社)など。
【協力スタッフ募集:9/23 バリアフリー観光シンポジウム他】
横濱ジェントルタウン倶楽部では、9月23日(月・祝)に開催するバリアフリーシンポジウムの運営・記録をサポートしてくださるボランティアスタッフを若干名募集しています。
当NPO法人では、現在、障がいを持つ方々とともに観光を楽しむバリアフリー散策や、視覚障がいの方々に役立つ「触る地図」製作プロジェクトなどを推進しています。関心がある方は、以下フォームからご連絡下さい。
https://docs.google.com/forms/d/1u1-OGcr9zh06SQi7Bj38Uuuflw3zlDjfmYmN3LDX0tI/edit
※チラシデータは橫濱ジェントルタウン倶楽部の公式ホームページで、ダウンロードできます。
http://www.yokohama-gentle.jp/barrierfree_kankou_simposium_19.pdf