演劇で介護現場を楽しく豊かに
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演劇で介護現場を楽しく豊かにする活動を続け、NHK(Eテレ)『こころの時代』や雑誌に取り上げられるなど、今注目の俳優で介護福祉士の菅原直樹さんのワークショップです。菅原さんは演劇の持つコミュニケーション力を介護の現場に活かすということを初められました。
介護者に求められるのは、ぼけを正すことではなく、ぼけを受け入れることなのではないでしょうか。たとえ現実ではあり得ないことでも、相手のストーリーを引き受けて“演じる”。認知症ケアに演劇的手法を活用するという事で成果を上げられているということです。認知症ケアをより深く、より楽しく、お年寄りの感情に寄り添うケア。
今回のワークショップでは、演劇を通じて、認知症の人が見ている世界や高齢者が歩んできた人生に想像力を働かせ、今ここを共に楽しむコミュニケーションを追求します。
今回、介護に関わったり高齢者に寄り添う為のノウハウとして様々な経験の場を作ることが必要と思っています。演劇のコミュニケーション力を取り入れることで介護現場の対応力に幅が出来ることを目指します。
介護現場で実践されている演劇的手法『遊びリテーション』を体験します。
認知症の人との関わりに演技は必要なのか? コミュニケーションの本質に迫ります。
菅原直樹さん(俳優・介護福祉士)
1983年栃木県宇都宮生まれ。桜美林大学文学部総合文化学科卒。劇作家、俳優、介護福祉士。『老いと演劇』OiBokkeShi主宰。平田オリザが主宰する青年団に俳優として所属。小劇場を中心に、前田司郎、松井周、多田淳之介、柴幸男、神里雄大の作品などに出演する。2010年より特別養護老人ホームの介護職員としてきんむ。2012年、東日本大震災を機に岡山県に移住。認知症ケアに演劇的手法を活用した『老いと演劇のワークショップ』を全国各地で展開。現在、Oibokkeshi×三重県文化会館による『介護を楽しむ』『明るく老いる』アートプロジェクトが進行中。平成30年度(第69回)の芸術選奨文部科学大臣新人賞受賞。
https://twitter.com/sekiseita
俳優で介護福祉士の菅原直樹を中心に、2014年に岡山県和気町にて設立。看板俳優は、認知症の妻を在宅で介護する岡田忠雄(92歳)。「老人介護の現場に演劇の知恵を、演劇の現場に老人介護の深みを」という理念のもと、高齢者や介護者と共に作る演劇公演や、認知症ケアに演劇的手法を取り入れたワークショップを実施。超高齢社会の課題を「演劇」というユニークな切り口でアプローチするその活動は、演劇、介護のジャンルを越え、近年多方面から注目を集める。OiBokkeShiの活動を密着取材したドキュメンタリー番組「よみちにひはくれない~若き“俳優介護士”の挑戦~」(OHK /2015年)が第24回FNSドキュメンタリー大賞で優秀賞を受賞。岡田忠雄の日常を密着取材したドキュメンタリー番組「演じて看る」(KSB/2018年)が平成30年日本民間放送連盟賞で優秀賞を受賞。
https://www.facebook.com/oibokkeshi
http://oibokkeshi.net/
【参考】
「老い+ボケ+死」を劇団名に。気鋭の俳優+介護士の独創性
(なかまぁるは、認知症の人たちが仲間と一緒に、自分らしい暮らしを続けていくためのウェブメディア。朝日新聞社が運営)
https://nakamaaru.asahi.com/article/12184104