地産地消は米や野菜だけではないのです。
横浜市は小松菜生産量日本一(H18年度農林水産省統計情報)、神奈川県内での農業産出額は三浦市を押さえて堂々1位、、それだけはなくて、コンブも採れるし、糀屋さんもある、田奈(横浜市青葉区、緑区)では小麦が栽培・収穫されて、しっかり地元のパン屋さんで食パンになっています。
このように豊かな、でもあまり広く知られていない横浜の地産地消を身近に体験できるのが、2月23日(土)にアートフォーラムあざみ野で開かれる「横浜の地産地消と出会い未来につなぐ文化祭」です。
去年の9月、この文化祭を目指しての講座「横浜の地産地消を未来につなぐ連続セミナー」が開始されました。そこに集まったのは一般公募で集まった女性10名、自分の周りの畑や直売所で売られているお野菜がなんとなく気になっていたという人たち。彼女たちはそれから企画書を書き、プレゼンを行い、農家さんとの交渉し、7つのプログラムを練り上げました。その見どころをザクッと紹介します。
料理家みつはしあやこさんと横浜農産物加工のレジェンド的農家・青葉区の三澤百合子さんとのコラボです。前半のトークショーでは三澤さんの加工品開発の思いや歴史をお聞きし、後半でのワークショップでは『毎日食べたい!私の好きなグラノーラ』(主婦の友社、2015年)の著者であるみつはしあやこさんと、三澤さんの加工品、ジャムや乾燥野菜を使ったグラノーラを作るというものです。
企画者の荒木典子さんとなかおわかこさんは「はまふぅどコンシェルジュ」、ともに横浜地産地消には熱いエールを送っているコンビです。その二人が金沢文庫で採れるコンブと都筑区で獲れるお野菜を使っての時短クッキングの紹介をします。どのようなレシピが登場するのか楽しみです。
池田美智恵さんと山本久美子さんが思いを寄せたのは小松菜、生で食べた横浜地場の小松菜の新鮮な味に驚き、それが感動となり、この企画となりました。当日は都筑区の小松菜農家の小山さんに栽培のお話を伺い、彼女たちが感動した小松菜丼の提案者でもある、ど根性キッチンの椿直樹さんの調理デモンストレーションも見ることができます。横浜産の摘果青みかんを使ったアマンダリーナのドレッシングと小松菜の試食もあり、小松菜贅沢時間の展開です。
同じフロアーの隣の会議室では…
横浜に2軒しか残っていない糀屋さんの一つ、川口糀店の甘酒と緑区の佐藤農園の野菜による「甘酒スムージー」のワークショップをおこないます。発酵から地域を語りたいというのが企画者の関口春江さん、彼女は「菌カフェ753(緑区中山町)」の企画、運営や、空間プロデューサーとして活躍し、緑区新治町で毎年醤油絞りもおこなっています。
企画者の竹澤寛子さんは「身近なところで質がよく美味しい野菜やお米が手に入る」ことを伝えたいと、このプログラムを考えました。そして思いついたのがぎょうざに使われている野菜の種類を当てるゲーム。普段、白菜かキャベツで作ることが多いぎょうざ、地場の旬の野菜がどんなふうに使われるのか楽しみです。この企画はお子さんの参加も歓迎です。
増え続ける遊休農地、それを栽培収穫だけでは終わらさずに、次の一歩に取り組んでいる「遊休農地を活用する会」の活動と遊休農地から生み出される農産物を利用しての味噌づくりの準備にカメラを向けたのは、荒井優紀子さん、当日は「遊休農地を活用する会」のリーダー三澤元芳さんも登場、この活動のこれからをお話します。
<当日タイムテーブル>
調理台A | 調理台C | 会議室1 | 会議室2 | 会議室3 | |
10:00
~ 10:45 |
地産地消グラノーラ | 出番ですよ遊休農地 | |||
11:00
~ 11:45 |
パパッと
クッキング |
地産地消グラノーラ | 発酵と地産地消 | ぎょうさでビンゴ | |
12:00
~ 12:45 |
パパッと
クッキング |
小松菜丼 | 発酵と地産地消 | ぎょうざでビンゴ |
〇展示 横浜市の地産地消まるわかりガイド ~今日はなにを食べよう!?~
目で見てわかる「横浜の地産地消」を企画したのは山本久美子さんと宮内愛子さん、選りすぐりの地産地消情報がまとめられています。、
〇物販
地産地消を実践してきた「コマデリ」のお弁当や、「はまキッチン」よりハイランドケーキのお菓子、「アマンダリーナ」の青みかんドレッシング、プログラムに登場する農家さんの農産物の販売を行います。
~out putを学び実行する~
2018年9月にアートフォーラムあざみ野で「横浜の地産地消を未来につなぐ連続セミナー」が始まりました。 これは毎月1回、横浜の地産地消に深くかかわりのあるゲストスピーカーによる講演と「思いを形」にしてく具体的なプロセスを学ぶワークショップが同時に進行していく講座です。ゲストスピーカーは地産地消マルシェの主催者、オーナーシェフや料理研究科、地域の情報発信者、横浜市の農業政策のエキスパートなど、現在第一線の実力者から、地産地消との出会い、その取り組みかたの工夫、農家さんとのコミュケーションなどが、熱意をもって語られました。そこに参加したのは女性10名、農家さんを巻き込んで、地産地消の企画を考え実行するのは初めての人ばかり。ゲストスピーカーからの情報をベースに,自分のできることの棚卸や関心を整理し、それを文化祭プログラムとして通用する発表イベントにまとめ上げていきました。
11月、参加者は企画のプレゼンを終え、森ノオトと環境創造局の仲立ちにより、関心のある農家さん、「マイ農家さん」と初めて会いました。これから打合せを重ね文化祭をめざす、その第一歩です。それから3か月後の2月23日(土)に想いが実をむすびます。
文化祭のプログラムは、地産地消をキーワードにした広がりのある内容となっています。プログラム企画者の思いが農家さんとのコラボによりどのような形となっているのか、当日の発表をお楽しみに……。
イベントの詳細はこちらをご覧ください
http://morinooto.jp/2019/01/15/bunkasai/
★★★来場はお申し込み不要です。お気軽においでください!展示、物販コーナーはご自由にお楽しみいただけます★★★
※保育について
アートフォーラムあざみ野内に保育施設があります。先着順/要予約(有料)。
保育対象は1歳半〜未就学児。「子どもの部屋」TEL 045-910-5724 へ直接お申し込みください。イベント4日前の17時まで受付。