神奈川県内9校の居場所カフェが集まる初のイベント
全国的に「高校内居場所カフェ」への関心が高まりつつあります。
景気回復・デフレ脱却といわれる中にあっても、若者たちの学びと育ちをめぐる環境は好転する兆しを見せていません。「貧困」や「差別」や「偏見」など、さまざまな課題に直面している若者たち、自らの直面している課題に気付くことすらなく「荒れ」「あきらめ」「浮遊」する彼らの多くは、高校に進学しつつも、学校にも家庭にも安心できる居場所を見いだすことなくドロップアウトし、「貧困」や「差別」や「偏見」を再生産していきます。
このような負のスパイラルを止めるため、家庭にも従来の学校にも安心できる場所を持たない子どもたちの居場所として「高校内居場所カフェ」が活動を始めています。この「高校内居場所カフェ」は学校・教職員との連携のもとで、福祉・相談の専門的な知見を持つ支援機関や地域のボランティアが学校内に「居場所」としての「カフェ」を開設するもので、生徒たちのもつさまざまな課題の早期発見、相談、支援のための連携(その結果として中退防止や進路決定)などに大きな成果が期待されています。
現在、神奈川県内では9校で「高校内居場所カフェ」が実施されています。今回はこの9つのカフェが一堂に会して、それぞれの経緯や成果を交流するとともに、今後の課題について話し合う機会とするため本サミットを実施することとしました。
本サミットを通じて「高校内居場所カフェ」への理解が一層すすむとともに、「子どもたちの豊かな学びと育ちを保障する」という一点で教育・福祉・保健などの領域を超えた連携がさらに深化していくことを期待するものです。
一般社団法人Office ドーナツトーク代表 田中俊英
・川崎市立川崎高校「ぽちっとカフェ」
・神奈川県立田奈高校「ぴっかりカフェ」
・神奈川県立大和東高校「BORDER CAFE」
・神奈川県立厚木清南高校通信制「カフェブランシュ」
・神奈川県立津久井高校定時制「出張ぽるとカフェ」
・横浜市立横浜総合高校「ようこそカフェ」
・神奈川県立川崎高校「world cafe ふらっと」
・神奈川県立相模向陽館高校「ひまわりカフェ」
・神奈川県立小田原高校定時制「おだていカフェ」