4月14日、岩手県大槌町出身の大久保愉伊(おおくぼゆい)監督作品2本の上映会を開催します。
大久保さんの家族も実家も、東日本大震災で被災しました。発災時、東京在住だった大久保監督は、駆けつけたふるさとの変わり果てた様子を、スマートフォンで記録しました。その後も復興に向けて変わりゆく大槌町の様子も記録を続けています。
2作品を鑑賞し、変化をずっと追い続けてきた大久保さんのレクチャーを通して、岩手県大槌町を襲った津波の恐ろしさ、町民への影響を改めて振り返るとともに、神奈川・横浜にいるわたしたちができることを考えます。
大久保さんが東京に持ち出していた震災以前の大槌町の映像と、2011年3月下旬に大槌町で撮影した映像を交互に映し出し、昔と今の大槌町を「音」でつないだ作品です。2011年度日本映画復興会議・奨励賞受賞作品。
2013年12月、大久保さんに姪が産まれました。かつて町があった場所は、土に覆われ、地層の一部になる。「その地層にあった風景を、新しい町に立つ彼女に伝えたい」と言う思いで作られた作品です。2015年の作品。
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大槌町には、神奈川県や横浜市から派遣された職員が働くなど、さまざまなつながりがあります。また、NPO法人かながわ311ネットワークメンバーも、取材などのボランティアを通して関わりの濃い地域です。震災発生後「8年目」に入った今、現状を知るとともに、これからの関わり方を考える機会として開催します。
この2本の作品を上映後、大久保監督本人からもお話を伺います。