外国につながるティーンたちの目線で、新たな横浜を見る・知る
4月4日から、「Picture This 2017:横浜インターナショナルユースフォトプロジェクト」による写真展が「スペースナナ」(横浜市青葉区あざみ野1)で開催されています。15日までの11時から18時(月・火は休廊)。
「Picture This: 横浜インターナショナルユースフォトプロジェクト」では、横浜市在住の外国につながるティーンエイジャー達がカメラを携え、彼等の目線から横浜を撮ることで、外国人市民とそのコミュニティーの存在を可視化し、多文化共生へ向けてのダイアローグにつながればと願っています。
2017年に引き続き、第2回目を迎える本プロジェクト。今年も多くの若者達が参加しました。
横浜市における外国にルーツを持つ外国籍の小・中学生は、2012年に6,465人、2015年に8,034人と3年間で1,590人増加するなど、はやい速度で増加しています。また、日本語の指導が必要な生徒数は2015年現在で1538人。
本プロジェクトに参加する子どもたちも、日本語のわからない子がいます。そのような中、写真は一つのコミュニケーションツールとしての可能性を孕んでいます。
彼等の眼に映るものごとを通して、いつもの見慣れた風景も違って見えてくる。そこには新しい発見があり、多様な人々が普通に暮らす横浜の姿が写っています。
それぞれの立場は違っても、みんな日本社会の中で自分のアイデンディティーを見出そうとしています。
ぜひ、子どもたちの作品を見に来てください。
ワークショップでは、参加者それぞれの生活の中でその人にしか撮れない作品を中心に選んで印刷して講師からアドバイスを受けたり、地元のアマチュアカメラマン達と撮影へ行ったりと、普段接点のない人たちがコラボする中で、この写真展が生まれました。しかし、このプロジェクトで一番大切なのは、ファイナルプロダクトではなく、そこにたどり着くまでのプロセスです。
7日の14時からは、プロジェクトのディレクターでフォトジャーナリストの大藪順子(のぶこ)さんが、自らが人生の半分を海外で外国人として暮らした経験をもとに、プロジェクトに参加した子どもたちのこと、自己表現でありコミュニケーション手段であり自分と向き合い心を開く作業でもある写真のことについて語ります。
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ギャラリートーク
日時:4月7日(土)14:00〜15:00
会場:スペースナナ
ゲスト:大藪順子さん
プロフィール
大藪順子(おおやぶのぶこ)
フォトジャーナリスト
アメリカのコロンビア・カレッジ・シカゴ卒業後、アメリカ中西部の新聞社で専属写真家を務める。野球やアメフト、ウォレン・バフェット、大統領選挙取材などの仕事の傍ら、性暴力被害者を取材撮影し「STAND:性暴力サバイバー」を発表。アメリカのテレビドキュメンタリーとなり、大きな反響を呼ぶと共に、米連邦政府の女性に対する暴力に関する上議員特別議会で発言権を与えられる。以来、ワシントンの上議員オフィスからハワイの女性刑務所まで、アメリカ各地で展示会と講演をし、米政
府主催の防犯全米キャンペーン等にも携わる。2006年より日本各地でも講演と写真展を通して被害者支援への理解を広める活動する。‘02年ワシントンDCよりビジョナリーアワード受賞、’08年やよりジャーナリスト賞受賞。’11年シカゴの母校より卒業生優秀賞受賞。2007年著書「STAND-立ち上がる選択」出版(フォレストブックス)。現在横浜在住。
外国につながる子ども達の写真プロジェクト「横浜インターナショナルユースフォトプロジェクト」や国際交流も兼ねた女の子の自己肯定感を養うためのイベント「パパと娘のダンスパーティー(横浜インターナショナルDaddy
Daughter Dance)」のディレクターとしても活動する。
料金:無料(ワンドリンクのご注文お願いします)
◆申込み・お問合せ
TEL 045-482-6717
E-mail event@spacenana.com
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