ローカルグッドニュース

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写真家・大塚洋介さんの写真で振り返る「寄せ場・寿」の記憶

貧困 障がい者福祉 高齢者福祉

寿の記憶を話す会には、現在の住人の方々や若い学生の姿も目立ちました。

かつて「寄せ場」として多くの日雇い労働者が日本中から集まって暮らしていたまち・寿(ことぶき)。横浜市中区寿町から松影町にかけて、簡易宿泊所(通称・ドヤ)が100軒以上立ち並ぶ「ドヤ街」と呼ばれる地区で、お盆の季節・夏祭りにちなんでかつての住人たちの姿を写真で振り返り、供養する「寄せ場『寿』の記憶を話す会」が8月11日、寿生活館(横浜市中区寿町3)で開かれました。

1983年、いまから約34年前に出版されたカメラマン・大塚洋介さん(2015年没)の写真集「羅漢たち−横浜寿町  ドヤ街の人々ー」(自費出版)に掲載された100人近い人達のポートレートをスライドで映しながら、大塚さんの親友で元・寿福祉センター所長の村田由夫さん、この会の企画者の1人でことぶき学童保育の石井淳一さんがが1枚1枚、当時の町の様子、映っているひとりひとりについてのエピソードを振り返りました。

芸能人のポートレートなども撮影していた大塚さんは、それまでのつながりも家族も捨てて1970年代後半からドヤに住み着き、「下水道工事」の日雇い仕事を楽しみながら写真を撮影することの意味を考えていたそうです。

「おれを撮ってくれ」と言われたことをきっかけに、「相手から頼まれたら撮影する」というスタンスで撮りためた写真を、村田さんたち制作委員会が編んだ写真集が「羅漢たち」(149ページ)でした。

信頼と理解のある関係を映し出すように、その写真集にうつる「仲間たち」は、まっすぐにレンズを見据えているものが多く、そのスライドを見ながら村田さんはアルコール依存に苦しんだり、戦争帰りで住民票がなくなってしまったりした寿の人達の思い出を語りました。

写真集はまだ在庫あり。問い合わせは寿夏祭り実行委員会2017
045-641-5599。

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