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「本」を通じて、まちにつながる〜青葉区・旭区でビブリオバトルやマイクロライブラリーイベント

連続講座「楽しいあおば ビブリオバトル」では参加者が実際に体験し、コミュニティの作り方を学んでいる。

本を通して、地域のコミュニケーションを活発にする動きが住民発で広がっています。2月18日には横浜市青葉区で、19日には旭区でそれぞれ「本」をきっかけに地域のつながりを生み出すイベントが区民発で開催されます。

【青葉区:書評合戦通じコミュニティをつくる】

公開バトル!楽しいあおばビブリオバトル青葉区では、2016年度「青葉区区民企画運営講座」として「連続講座・楽しいあおばビブリオバトル」が2017年1月から始まりました。この講座の一環として、2月18日13時30分から、山内地区センター集会ホールで「公開バトル!楽しいあおばビブリオバトル」が開催されます。

「ビブリオバトル」とは、立命館大学准教授の谷口忠大さんが発案した「知的書評合戦」。発表者がお勧めの本について5分で紹介し、次いで、観戦者が2〜3分で質問します。すべての発表終了後に、観戦者が「一番読んでみたくなった本」に投票し、最多得票が「チャンプ本」となるルールです。

本を通してコミュニケーションを楽しめる「ビブリオバトル」を体験し、今後運営もできる人材育成を通じて「新しい出会い・コミュニティをはぐくむ」ことを目的に、青葉区は講座を企画しました。

1月から始まった講座はこれまでに4回行われ、今回の「公開バトル」もその一環です。「バトラー」と言われる発表者は6人。絵本作家・こがようこさん、まちづくり活動家・小池由美さん、元・高校教師の石毛慎一さん、山内地区センター館長の中川一人さんの4人のゲストに加え、講座内で実施したバトルを勝ち抜いた2人のチャンプが参加します。

ビブリオバトル普及委員会(岡野裕行代表)の関東地区副代表で、今回の進行を務める市川紀子さんは「ビブリオバトルを継続的に開催することで、緩やかな人のつながりが生まれ、コミュニティが育っていきます。地域の人たちが、本を通して出会い、楽しく交流する場を持つきっかけになっています。純粋に楽しむ遊びとして、民間ベースでオープンに行われることにより、多様な人がバトラーとして登壇できるので、いろいろな価値観に触れられます。寛容であることの大切さや、世代間・異文化コミュニケーションを築く上でも重要なことを身近な場所で体験できる場として広げていけたら」と話しています。

ビブリオバトルは、発表者に質問する観戦者も重要な役割を果たすため、運営委員会では多くの区民の観戦を呼びかけています。(参加費無料)

【旭区:「旭どこでも本棚」キックオフ】

170219-1旭区では、2月19日10時30分から、旭区区民活動支援センター「みなくる」(横浜市旭区鶴ヶ峰2)で、「旭どこでも本棚」キックオフを記念するイベント「いちにち図書館」が開催されます。

主催は、2013年から「本でつながるまちづくり」をテーマに、地域での勉強会・ワークショップを展開している「旭区まちづくりポット」。今回の「いちにち図書館」は、2016年度「旭区きらっとあさひ地域支援補助金」対象事業として採択されています。

旭区まちづくりポットは、「本棚」の公開・共有を通して、本と人・人と人・人と地域をつなげる「マイクロライブラリー」活動として「いちにち図書館」を企画しています。

当日は、主催メンバーら有志が持ち寄った本を、マイクロライブラリーシステム「リブライズ」に登録します。フェイスブックアカウントを持つ区民は、登録済みの本を自由に閲覧・貸し出しができるようになります。

また、書店にあるような手書きの案内カード「ポップ」を作成し、主催者お勧めの本を50冊程度紹介します。新しい本とともに「お勧めしている旭区の人」を間接的に知ることができる仕掛けです。

さらに、旭区まちづくりポットの沼田真一さんによる今回の企画のプレゼンテーションやリブライズの使い方デモンストレーションが午前に行われます。

また、午後は『ビブリオバトル体験会」(要申し込み)が行われ、見学もできます。このほかマスキングテープを使った、簡単なしおりづくりワークショップも随時開かれ、本を通じて旭区の「人」について知ることができるイベントとなっています。参加無料。

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