瀬谷区

現在の瀬谷区に当たる地域は、明治時代には鎌倉郡に属する農村地帯でしたが、村の統合などを経て、昭和14年に横浜市に編入されました。昭和20年代後半から公営住宅が相次いで建設され宅地化が進むと、人口が急増し郊外の住宅都市に変ぼうしました。そして、昭和44年10月の行政区再編成によって瀬谷区が誕生しました。

瀬谷区は横浜市の西部に位置し、大和市や町田市と接する西の玄関口にあたります。昔ながらの相模野の面影を色濃く残し、南北に流れる5本の川と、豊富な動植物相に恵まれた良好な緑地が多く残されており、水と緑に恵まれた環境です。和泉川では人や生き物にやさしい「ふるさとの川整備事業」が進み、川辺と樹林が一体となった光景は区を象徴するものとなりました。その一方で、依然として都市化も進んでおり、残された貴重な水と緑の保全が重要な課題となっています。
区の産業としては、市内最大の上瀬谷農業専用地区があり、「瀬谷うど」やさつまいも等の農業が盛んです。また、商業施設は三ツ境駅及び瀬谷駅周辺に立地しているほか、丸子中山茅ヶ崎線や環状4号線など幹線道路の開通に伴い、沿道における商業立地も進んでいます。さらに、東名高速道路横浜町田インターチェンジに近接した北部地域には、産業流通施設や工場などが集積していますが、近年は、住宅など他の用途への土地利用転換が進んでおり、周辺環境との調整が課題となっています。

まちづくりにおいては、三ツ境駅から区役所に至るルートなどで段差改良やエレベーターの設置などのバリアフリー化の整備を完了しました。また、県道瀬谷柏尾線と東名高速道路交差部において、歩行者・自転車専用トンネルの整備を完了しました。24年2月には新庁舎(区役所・消防署、公会堂は22年11月仮オープン済)をオープンし、現在は25年4月のオープンを目指して駐車場や隣接する二ツ橋公園の整備を進めています。また、和泉川において、整備済である5つの水辺(二ツ橋、東山、関ヶ原、寺ノ脇、宮沢遊水地)との一体的かつ魅力的な景観が保てるよう、大神上橋から東山橋までの区間において、自然的景観の再生を目的とした再整備を行ないます。そのほか、都市計画道路をはじめとした道路の整備を進めていきます。

 

(出典 横浜市市民局 18区の紹介

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