東部圏域

海と港の横浜らしさを発信する臨海都市部の再生

臨海都心部およびその周辺エリア。昭和30年代までに市電を中心に市街地が形成された環状2号線より内側のエリアとほぼ重なる。

  1. 横浜港を中心に南北に広がる京浜臨海部と磯子・根岸の工業地帯
  2. みなとみらい21地区や横浜駅周辺、関内・関外地区などの業務系・商業ゾーン
  3. 帷子川、鶴見川、大岡川、中村川、掘割川、入江川・滝の川などの運河沿いの埋め立て地に広がる密集市街地
  4. 旧海岸線である下末吉台地の崖線状に形成された住宅地

の4つのゾーンから形成されている。

市電は廃止されたが、路線はそのままバス路線に引きつがれており、地下鉄や私鉄も含め、圏域内の個々の市街地を結ぶ公共交通網が密度濃く張り巡らされているのが特徴だ。2005年(平成17年)から2010年(平成22年)までの人口増減をみると1.5%の増加。ほぼ横ばい状態だ。都心回帰現象によって人口が増加している半面、他の圏域に比べて年少人口割合が11・4%(2010年)と最も低く、老年人口割合が19・5%(2010年)となっている。圏域全体の少子化が急速に進んでいるのが特徴だ。

圏域の拠点は横浜駅周辺とみなとみらい21地区だが、これらの地区では業務・商業集積が進むとともに、近年ではマンション開発による比較的若い市民の流入が目立っている。

一方で関内地区のオフィスや商業施設がシルバーマンションやホテルに変わりつつあり、従来まで東部圏域が果たして来た横浜オリジナルの都心機能のあり方が変わりつつあることが良く分かる。

関内・関外地区の今後を考えると「黄金町バザール」などに見られるように「創造都市」を旗印にしたアーチスストやクリエイターたちによるリノベーションをどのように進めて行くかが、大きな鍵を握っている。また圏域内の崖地・低地に共通して広がる細街路の木造密集市街地の防災・減災のまちづくりも喫緊の課題となっている。さらにオールドカマー、ニューカマーも含め外国につながる市民の比率が高い圏域でもあり、「多文化共生」をどのように進めるかも地域再生の一つのテーマである。