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横浜市立飯島小学校で小5児童が「課題解決型ロボットプログラミング」学ぶ

横浜市立飯島小学校(横浜市栄区飯島町、 尾上 伸一校長)で12月10・11日と12月17・18日の4日間にわたり、5年生を対象にした「課題解決型ロボットプログラミング授業」が開催されました。 2015年12月2日に、横浜市とオープンイノベーション推進に向けた「包括的な連携協定」を締結したばかりの総合コンサルティング企業「アクセンチュア」とのコラボレーション事業第1弾です。また、同社の企業市民活動「イノベーション創出型STEM(ステム)人材の育成」の一環としても位置づけられています。

STEMとは、科学(Science)、技術(Technology)、工学(Engineering)、 数学(Mathematics)を意味し、「ステム教育」とは、これからの社会を切り拓く科学技術を創造する基礎となる理数・情報系の教育を総称する言葉です。参加・体験型のカリキュラムを大幅に取り入れているのが特徴で、アメリカをはじめ、カナダ、シンガポール、台湾、中国などでも取り組みが進んでいます。

つくりあげたロボットを動かす児童たち

つくりあげたロボットを動かす児童たち

アクセンチュアでは社会貢献の一環として、「ステム人材育成」をテーマにした横断的な社員チームが、これまでNPO法人などと協働でワークショップを開催してきましたが、それらはすべて応募制。「そもそも関心ある子どもが来て取り組む」という形でした。今回のように、多様な生徒がいる公立小学校の正規課程内(総合的な時間)の授業として実施するのは「初めての試み」ということです。

17日は、34人の児童たちが、3〜4人のグループに分かれ、「身近な困り事を解決する」をテーマに、アクセンチュアの社員6人と情報科学専門学校(横浜市神奈川区鶴屋町)の学生11人にアドバイスを受けながら、「スタディーノ」というロボット基盤とブロック型センサーなどを使って、アイデアを形にする作業に挑戦しました。

それぞれ「お年寄りの荷物を運ぶ」「どんな人でも起きられる目覚ましをつくる」などの目的を整理した後、児童たちはカラフルなブロックを、ロボット基盤にはめ込んでいきます。作りたいデザインと機能を調整し、光らせたり、音を出したり、タイヤをつけて動かしてみたり。児童らはサポートの大人たちと楽しそうに会話しながら、計画した動きを目指してブロックを調整していました。

飯島小学校は、横浜市郊外にある飯島団地の中に1968年に開校した小学校で、675人の児童はほとんどが団地内に住んでいます。同校によると、今回の参加児童のうち、これまでロボットの設計から考え、実際に動かす経験がある児童はいないないそうです。 担任の伊藤憲生教諭は「3人に1人サポートがつくという手厚い体制のおかげで、ロボット組み立てに34人全員がしっかり参加できている」と話しています。

カラフルなブロックには、センサーが組み込まれてます。

カラフルなブロックには、センサーが組み込まれてます。

また、子どもたちの反応について、講師を務めた同社シニア・マネジャーの水野尊文さんは「これまでのワークショップと異なり、ロボットに関心がない子ども達も参加しているので『楽しんでもらえるだろうか』と心配でした。けれども、休み時間も忘れるほど熱中し、制限を設けない発想をぶつけてくる子ども達にこちらが教わる思いでした」と驚いた様子でした。

子ども達のロボット作りを見ていた尾上伸一校長は「ロボットプログラミングという最先端の技術教育の一端を体験できたことはもちろんですが、先生でも親でもない、社会人たちが懸命に子どもの問いかけに答え、ほめてくれた時間そのものが、子どもの自尊感情を高める経験になりました。子どもにとって忘れられない授業になったと思います」と、多様な主体が関わった今回の取り組みの価値に触れていました。

ライター紹介

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