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【レポート】10/23(日)とつかリビングラボフォーラム2021「第4回とつか未来会議」開催

とつかリビングラボは10月23日(土)、戸塚区総合庁舎3階多目的スぺースで、コロナ禍での「防災」をテーマにシンポジウム「とつか未来会議」を開催しました。


とつかリビングラボフォーラム2021「第4回とつか未来会議」

開催に際し、とつかリビングラボ副会長の菊池友香さんは「横浜市18区の中で最大人口の戸塚区は、環境の良さから他地域の人口減少と反し年々若い世代が流入し人口が増加する半面、また高齢化が50%を超える地域があり、世の中の様々な問題を抱える縮図のような地域です。

昨年度、フランス大使館などを招き『防災について平時からの連携をみんなで考えるシンポジウム』を開催し、様々な立場から戸塚区の災害時における問題についてディスカッションをしました。今年は昨年でた課題を解決、実践するための取り組みについて共有する場としたいと思います。」と話しました。

昨年度はフランス大使館などを招き、災害時のイメージを共有し、問題解決に向けての提案や様々な立場から戸塚区の災害時における問題についてディスカッションをして終えました。

本年度は、その課題解決のためにどのような「防災」の方法があるかをテーマに、「介護デジタルハッカソン2020in横浜」で優勝したチームとつかリビングラボの発表や体験、避難所運営ゲーム「HUG」を体験しました。


“チームとつかリビングラボ”の発表「DISSとNISS」

第1部 学生による介護デジタルハッカソン最終発表会

『介護デジタルハッカソンin2020横浜』で優勝した“チームとつかリビングラボ”が、介護デジタルハッカソンで発表した『災害時情報共有システムDISS』と『介護サービス利用者情報共有システムNISS』のプレゼンテーションを行った後、実際に開発したを会場の参加者に体験してもらいました。“チームリビングラボ”は戸塚にある横浜薬科大学、横浜リハビリテーション専門学校、情報科学専門学校に通う学生たちで結成した若手のチームです。


分かりやすい寸劇を交えたプレゼンテーション

“チームとつかリビングラボ”のメンバーは「とつか未来会議で災害において、医療、介護、福祉、子育ての領域での結びつきが大切だという声があがっていました。そのことから、多くの情報から必要な情報を簡単に共有できる『災害時情報共有システムDISS』と、利用者と施設間で情報共有するシステム『介護サービス利用者情報共有システムNISS』の開発に至りました。」と話していました。

発表の後、参加者がQRコードを読み込み、試作中のWebシステムで実際の画面を体験しました。参加者からは「今はシステム上でしたが、使い勝手はよかった。災害時に幅広い年代が活用できれば便利だと思う」という感想が聞かれました。


QRコードを読み込んで体験

横浜市政策局共創推進室の関口昌幸さんは「介護デジタルハッカソンの取り組みは全国的に注目されています。医療系の学生と情報通信系の学生がチームを組んでアプリを開発することは、他の自治体では見られない試みです。他の地域ではプロが開発したアプリを市が提供しても市民がそれを使っていくことはなかなか進んでいません。そのような中、学生と地域と横浜市とが一体になって普及させていこうとすることは大変貴重なことです。今後全国で使ってもらえるようなアプリに成長していって欲しいと考えています。」と話していました。

第2部 避難所運営ゲーム「HUG」を体験

その後、会場の参加者を6チームに分け避難所運営ゲーム「HUG」を体験しました。「HUG」とは「ひなんじょ(H)うんえい(U)げーむ(G)」の略で、避難所を円滑に運営するための図上訓練です。平時から緊急事態に備えるアプローチとして、静岡県が開発しました。それぞれのチームが避難所で想定される出来事に対し、どのように対処をするか熱くディスカッションをし、チームでそれぞれの避難所運営を考えました。

ファシリテーターを務めた、あい薬局居宅介護支援事業部主任介護支援専門員 我妻正子さんさんは、「これは静岡県バージョンなので、この避難所運営ゲームを様々な自治体で体験してもらい、”戸塚区バージョンHUG”をつくれたらいいと思う」とコメントしました。

 

第3部 シンポジウム「災害を専門職種とともに考える」

登壇者
立川市災害災害ボランティアネット防災士 山下博一さん
あい薬局居宅介護支援事業部主任介護支援専門員 我妻正子さん
横浜薬科大学薬学部5年 神山茜さん
横浜薬科大学 レギュレトリーサイエンス研究室 田口 真穂さん

総評 鈴木議員

まとめ 川口代表「止めることなく次回も進化させていきたい。


◆協賛企業・団体
石川歯科医院/原宿わたなべ歯科診療所/医療法人横浜未来ヘルスケアシステム/横浜薬科大学/株式会社横浜セイビン 株式会社ツクイ/株式会社太陽住建/中外製薬株式会社/認定特定非営利活動法人こまちぷらす/社会福祉法人敬愛 けいあいの郷影取/ 社会福祉法人和みの会 和みの園/シニアウイル株式会社/あい薬局・居宅介護支援事業部 / 株式会社ウェルモ(順不同)

◆協力
YOKOHAMAリビングラボサポートオフィス/LOCAL GOOD YOKOHAMA(NPO法人横浜コミュニティデザイン・ラボ)

◆後援
横浜市政策局/戸塚区役所/戸塚区医師会/戸塚区歯科医師会/戸塚区薬剤師会/戸塚区社会福祉協議会

 

第2回とつか未来会議 戸塚リビングラボレポート
https://yokohama.localgood.jp/news/33148/

[EVENT] 11/8 DAY7)とつか未来会議:”防災について 平時からの連携をみんなで考えるシンポジウム ~withコロナ時代を迎えて~”
https://otagaihama.localgood.yokohama/topics/3843/

 

ライター紹介

LOCAL GOOD YOKOHAMAは、まちでコトをつくりたい、人とつながりたい、課題を解決したいと考えている市民のみなさんのICTプラットフォームコミュニティ。みんなが情報やコミュニケーションでつながり、人が集まることで何かがはじまる場をつくり、コミュニティや活動がこれからも続くキッカケをデザインします。まちの課題や問いに対して「自分ごと」として新たな一歩を踏み出し、まちの未来をより良くするアクションを 「LOCAL GOOD」と名づけました。 さまざまな地域課題に向き合う「ローカルグッドプレイヤー」とともに、共に考え、語り、取材をすることは、新たな視点や経験を得る貴重な体験です。取組を知り、現場でつながることは、おたがいの働く、学ぶ、暮らすを変えてゆくためのアイデアやアクションを生むためのイノベーションのヒントになります。地域のプレイヤーが悩み、チャレンジする現場に足を運び、声に耳を傾け、みなさんの得意や関心に併せた役割を見つけてください。自らを知る、変えるチャンスを提供します。誰もが参加して応援できるローカルグッドサポーターが、はじまっています。 https://yokohama.localgood.jp/about/ LOCAL GOOD YOKOHAMA 編集部へのお問い合わせやご意見、取材希望や情報提供はこちらにお願いいたします。 localgood@yokohamalab.jp 

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