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都筑区・中川に子どもたちだけでつくる理想の街「ミニヨコハマシティ」が出現

ハウスクエア横浜(横浜市都筑区中川1)で4月3日、子どもたちだけで「理想の街」をつくるイベント「ミニヨコハマシティ(ミニヨコ)」が始まりました。主催はNPO法人「ミニシティ・プラス」(都筑区中川1、三輪律江理事長)、イベントは5日まで。

ミニヨコは「大人口出し禁止」がルールで、会場に入ることができるのは原則19歳以下の子どもたちだけ。イベント開催前日の4月3日は「まちをつくる日」として、会場内に段ボールなどでカフェ、たこ焼きや焼きそば屋、アクセサリーショップなどの店舗や、ジョブセンター、銀行、警察、税務署、市役所、学校などの公共施設をつくりました。 投票箱 ミニヨコの街の運営は選挙で選ばれた市長や市議が中心になって行います。4日は、ミニヨコの次期市長選挙の告示日で、立候補者した小学校4年生から高校3年生までの8人の子ども達の演説会など、選挙活動が始まります。翌5日には開票と、選ばれた新市長の所信表明演説が行われます。投票の際に投票用紙に名前を書く記載台と投票箱は都筑区役所から借りたそうです。

1249539544 (1) ミニヨコに参加する子どもたちは、店舗や施設で働いて、ミニヨコ内の通貨「ミニヨン」をもらい、店で買物などを楽しむことができます。運営には、地元のNPOや企業も協力していて、NPO法人HaMaWoによる「手作り雑貨ワークショップ」、株式会社スリーハイによる「ものづくりスクール」や、ナレッジビーンズ株式会社による「スマフォアプリ創作体験教室」「ロボット実験室」などの子ども向けの講座やワークショップも行われます。

ミニヨコを運営する中心メンバーの子どもたちは東日本大震災の後、石巻市の「石巻日日こども新聞」のメンバーと交流をしてきており、4日と5日には会場外で石巻関連のイベントも行われます。会場の外では大人向けに石巻の食や物産を販売する「石巻マルシェ」、ハウスクエア横浜内にあるコミュニティーカフェ「シェアリーカフェ」では、「石巻応援カフェ」がオープンして石巻の食材を使ったランチを提供します。 11081216_986635044681693_561245185065772277_n これまで2期連続で市長を務めている高校1年生の百崎佑君は「この町はみんなでつくるまち。みんなが来ないと始まらない。見どころの一つは、ステージイベント。地元のダンスクラブのダンスなどを楽しんで欲しい。ロボット実験教室やものづくりスクールもあるので、ぜひ会場に足を運んで欲しい」と話しています。

ミニヨコの目指すところについて、同研究会の代表を務め、現在はミニシティ・プラスの副理事長でもある岩室晶子さんは「子どもたちはアイデアを出し合いながら街を作り、就労や政治、まちづくりなど社会の仕組みを遊びながら学ぶ。イベントを企画するミニヨコ運営会議には50人以上の子どもが参加してきました。この仮想の街でまちづくりを体験した子ども達が、社会に出てまちづくりに参加する『特命子ども地域アクター』に参加して、NPOや商店街などの地域活性化や地域の課題解決に参加する流れもできている。未来を担う子どもたちが、自由な発想で社会について知り、体験し、考えるチャンスをつくり、その中で自分らしさが活かせる生き方を自分の力で見つけられるようになれば」と話しています。

4日・5日の開催時間は10時~16時。参加費は19歳以下の子どもは1日300円(2日通し券500円)。子どものまちを視察できる大人ツアー券は300円(4日:11時30分・14時30分、5日:11時30分、15時分)。

ミニシティ・プラスは「まちはそこに暮らす人、かかわる人たちで創り上げていく」という理念から、特に未来を担うこどもたちに対して19歳以下のこどもたちが、おとなの決めた社会のルールや既成概念にとらわれない自由な発想で仮想のまちをつくり、体験するプログラム「ミニヨコハマシティ」、公募の小学4年~高校生までが自分の地域を取材して新聞作りやユーストリーム放送局を行うプログラム。東京都市大学と協働で行う「つづきジュニア編集局」、主に中高生が特命で大人のまちづくりの現場に参加し大人と一緒にまちづくりを実践する神奈川県との協働事業「特命子ども地域アクター」の3つの事業を中心に活動している非営利団体。 ミニヨコ

ライター紹介

LOCAL GOOD YOKOHAMAは、まちでコトをつくりたい、人とつながりたい、課題を解決したいと考えている市民のみなさんのICTプラットフォームコミュニティ。みんなが情報やコミュニケーションでつながり、人が集まることで何かがはじまる場をつくり、コミュニティや活動がこれからも続くキッカケをデザインします。まちの課題や問いに対して「自分ごと」として新たな一歩を踏み出し、まちの未来をより良くするアクションを 「LOCAL GOOD」と名づけました。 さまざまな地域課題に向き合う「ローカルグッドプレイヤー」とともに、共に考え、語り、取材をすることは、新たな視点や経験を得る貴重な体験です。取組を知り、現場でつながることは、おたがいの働く、学ぶ、暮らすを変えてゆくためのアイデアやアクションを生むためのイノベーションのヒントになります。地域のプレイヤーが悩み、チャレンジする現場に足を運び、声に耳を傾け、みなさんの得意や関心に併せた役割を見つけてください。自らを知る、変えるチャンスを提供します。誰もが参加して応援できるローカルグッドサポーターが、はじまっています。 https://yokohama.localgood.jp/about/ LOCAL GOOD YOKOHAMA 編集部へのお問い合わせやご意見、取材希望や情報提供はこちらにお願いいたします。 localgood@yokohamalab.jp 

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